劇場公開日 2021年4月2日

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「【清の台頭】」剣客 ワンコさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5【清の台頭】

2021年4月7日
iPhoneアプリから投稿

17世紀初頭の中国での明清交替時期の韓国時代劇エンターテイメントだ。

もともと朝鮮半島は、中国王朝の交替の度に揺れ動いた地域だが、清は中国東北部で愛新覚羅氏が興した国なので、必然的に朝鮮半島は、この紛争に巻き込まれていく。

また、日本同様、人質が交渉に多用させていたのかも知ることができる。

婚姻と称してはいるが、事実上、人質扱いだったのは、ヨーロッパでも同様だろう。

逆に言えば、政権安定化が如何に困難だったのかということが分かると思う。

物語は、目がどんどん不自由になっていく武人テユルと、テユルの子供として育った王の娘テオクが、この混乱に巻き込まれ、切り抜けるまでの戦いや葛藤などが、アクションとともに描かれる。

あまりに敵が多いのに対して、味方がほぼ無いに等しく、盛りすぎじゃないのとは思うが、まあ、アクションエンターテイメントだし、ハラハラするし、楽しめました。

ところで、映画「ラストエンペラー」で生涯が描かれた愛新覚羅溥儀は、清の最後の皇帝で、日本が作った傀儡国家の満州国の皇帝でもあった。

詳しくは書かないが、愛新覚羅溥儀の末裔は、日本にもいて、ある有名な中華料理店を経営していた。
今も場所を変えて営業しているが、興味のある人は調べて行ってみたらどうかと。

ワンコ