「レビューを書いてみたら評価が上がりました。」グリーンランド 地球最後の2日間 こまママさんの映画レビュー(感想・評価)
レビューを書いてみたら評価が上がりました。
去年の公開時に見逃したので、Netflixで見つけてすく鑑賞。
すごい面白かった。
アメリカのこういう映画って、例えば彗星を地球に届く前になんとかできるかもしれない技術と立場のある特別な人が主人公で、自分の家族を守るために軍とか政府とかNASAとかまで動かして必死に頑張ってるうちに結果的に地球も救えちゃった、みたいな感じが多い気がしてるんだけど、コレは一般人が主人公っていう点で全く違う視点からの物語で新しいなと思いました。
たまたま選ばれた側のジョンが主役だったけど、他の誰が中心の物語でも成立しただろうなと思えるし、全ての人に同じ時間分の物語があるんだって想像できる。
ジョンもアリソンもすごく良い人でもできる人でもない、普通の人だったのもリアルでしたね。
インスリンはネイサンにとって命の薬なんだから車から降りる時にちゃんとあるか確認しないのがまずダメだし、ジョンが飛行機から無理に降りて離陸が遅れたせいで暴動に巻き込まれてたくさんの人が飛行機ごと爆発しちゃったし、もうリストバンドなんか役に立つかどうかわからないんだから身分証ごとあげちゃえば良かったのに無駄に刃向かったせいで周りの人まで巻き込んで死人が出るしそんなつもりはなかったとはいえあんなものぶん回して人殺しちゃうし、自分たちが乗るために飛行機を止めなければ2人のパイロットが死ぬこともなかったかもしれない。
ってあとから考えればツッコミどころは満載なんだけど、その時その時で必死だったのはわかるから、興醒めすることもなく引き込まれて観てました。
最後のカウントダウンまで、本当にずっと背もたれに寄りかからず前のめりに観てました。
ラストは、想像にお任せで良かった気がするけど。。
印象に残ってるのは、最初の飛行場での軍の人の言葉。「家族は選ばれていません。軍の99%がそう。志願して自分の勤めを果たしているだけ」
そうだよねー、軍の人は自分や自分の家族を守れないのに、人のために働いてるんだよねー。
もう地球が終わるかどうかって状況なんだから、ここで功績を挙げたって後で褒められることもないのに。
人類を残すための役に立てるかもしれないって考えれば、他人を助ける意味はある。
テレビやラジオで情報を流し続けてた人もそうかな。
人類のため。
。。 あ、そうか。
そういう人たちがいてくれたから、グリーンランドをはじめ世界中に助かった人がいるんだ。
そうだよね〜。ラストはあれで良かったんだ。
人類を助けてくれたのは、特別なヒーローなんかじゃなくごく普通の、自分の勤めを果たしてくれた人たち。
レビューを書いて、この映画の大事なとこにやっと気付きました。
主人公もヒーローも、ごく普通の一般人。
みんなが主人公で、みんながヒーロー。
もし現実にこんなレベルの災害が起きたら、参考にしたい考え方ですね。
観て良かった。
>NOBUさん
コメントありがとうございます。
BCP、富士山噴火も想定してるんですね。
でもどんなに素晴らしいBCPでも、それを実行するのはその災害に襲われている真っ只中の冷静を欠いた人たちって考えると、まずみんなで有事に冷静になれる訓練をしないとダメだなって思いました。
怖かったですもんね、彗星より人が。。
今晩は。
今や、私共、企業は地震だけではなく、激甚化する風水害、ウイルス、サイバーテロ、富士山の噴火まで視野に入れてBCPを行っていますが、”彗星激突まで想定するのは無理!”と思ってしまった生産担当のNOBUでした・・。
面白かったですねえ、けれど怖かったですねえ・・。
返信は不要ですよ。では。