真夜中乙女戦争のレビュー・感想・評価
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大衆受けしない哲学映画
この映画は好きだ。
なぜなら決まり切ったことを繰り返すことが大嫌いだ。
敷かれたレールで生きることが大嫌いだ。
そんな私にこの映画は大変刺さった。
この映画が訴えたかったことがよく理解できた。
明日から、少しでも自分の周りを変える為、些細なことにも努力しようと思う。
ただこの映画が賛否両論なのは分かる。
非常に映画館映えし、ミニシアター向きの映画である。
永瀬廉の演技が大変良かった。
若手ジャニーズの伸び悩みを近年大変心配していたが、演技上手で主役も張れる華のある子が出てきたなと大変嬉しい気持ちになれた。
一人でレイトショーで見ることを大変おすすめする。
なぜならこの映画は哲学映画だから。
何度も見てわかってくる奥深さがある
一度目は、映像の美しさやインパクトが強く、セリフや心情をしっかり飲み込むことが難しかった。二度目は、噛み砕きながら見られた。共感はできないものの、若者のもつ葛藤がよくわかったけれど、もっと別の生き方ができたらよかったのに…そういう反面教師として見る映画ですかね。
癖になる世界観は希望に繋がるか
真夜中乙女戦争、青春真っ只中の人だけではなく、コロナ禍の今だからこそ観るべき作品だった。
私たちは日々どこか鬱屈とした部分を持ち合わせ、何かから解放されたいと思っている。
コロナ禍だから、特にそんな気分になる。
でも、そこを超えるか超えないかはその人次第だけれど、まあ普通は超えられない。超えようともしない。
映画では、そこを超える人、超えられない人、そんな中でも光を見出す人が描かれていた。
パラレルワールドなのかと思えば、現実味もある。なんだか癖になる世界観。
どんな状態からも人間は希望を持てるんだな、と思える作品だった。
東京タワーってキレイだね
原作未読。予備知識は予告編のみ。
主人公の死んだ眼と、キレイな東京タワーが印象に残った。
しかし、最初から最後まで作品の世界に入れなかった。「ファイト・クラブ」を持ち出す批評も多いけど、「ファイト・クラブ」ってそんな映画だっけ。あんまり覚えてない。
どちらかといえば、ゴダールとかを連想しながら見てた。若者が暴走するやつ。
難解で、新しそうだけど、共感できなかった。
本作は、わからない以上に気持ち悪さが残る映画だった。
主人公、先輩、黒服もよくわからない人たちだった。
特に黒服は「一瞬で他人の心を掌握する」という設定のようだけど、単に金に物を言わせてるだけのようにしか思えなかった。
「好き」か「嫌い」かというと「嫌い」。
「面白い」か「面白くない」かでいうと「面白くない」。
私にはそんな映画だったけど、ハマった人にはハマる映画なんですね。
そんな映画こそ「いい映画」だとは思います。
そういう意味では「観て良かった」かも。
日々に疲れている人にこそ観てほしい!
こんなにも醜くて、こんなにも美しい
映画を初めて観ました。
とにかく利己的で汚い存在の私たち人間も、
何の為に続いているか分からない
生きることも、全てを愛したくなる作品でした。
万人受けはしない映画だとは
感じましたが、それを知っていながらも
作品に向き合った全ての映画関係者に
ただただ拍手です。
私に頑張ろうという気力と希望をくれて
ありがとう。
役者さんは素晴らしい
池田エライザ目当てで観に行きました。
主演のジャニーズの方の演技を初めて観ましたが、主人公の無気力さを上手く表現出来ていたし
柄本佑はいつも通り惹かれた。
池田エライザもいつも通り美しく甘美だった。
だがしかし、開始30分で
「あ、これはやばいかも」と思い始めた。
最後の最後まで惹き込まれなかった。
途中で近くの人が全ての荷物を持って席を立ち、
そのまま帰って来なかったほどだ…
あの人にとても共感する…
最後の結末だけ見てみるかと思い見たが、
結末も結末で……
こんな映画は初めてだ……(悪い意味で)
原作を未読だったからこんなにも分からなかったのか。
未読にしても、ここまでハテナに始まりハテナに終わる映画はどうなんだ…。
もう何が悪いのかもわからない。
人生でワースト3には入る作品だろう。
ファイト・クラブを観直した方が有意義である。
う〜む、ファイトクラブを水道水で1,000倍に薄めて飲もうとしたら全部こぼしちゃって結局ただの水道水を飲まされたみたいな映画だった。だいたい、ファイトクラブの入会儀礼は苛性ソーダでの焼印なのに、何だよ入会者にはネコのポラロイド写真を渡すって!舐めてんのか!(ファイト・クラブのマチズモに対するアンチテーゼである事は、まぁ分かるよ。それにしてもねぇ。)
大仰で威勢の良い事ばかり言ってるが、やるのは自転車のサドルとブロッコリを入れ替えたりスピーカーを付けたラジコンカーを走らせるだけ(音も特に大きく無い)。それだけでもサムいのに、それを隠れて見て爆笑してるとか、陰湿で本当に気持ち悪い。
自称映画好きで「観たい時に手許に無いと寂しいだろ(うろ覚え)」みたいな事言ってカッコつけてるのに、コレクションは全てコピー…(トホホ…)。
一事が万事そんな感じで、黒服の、美学も無い薄っぺらな人物像だけ印象に残る…(トホホ…)。
主人公もニヒリズムと言うより厨二病。
また、監督のやりたい事に監督自身のビジョンと力量が追い付いていない感じで、壁が倒れたら皆が居て…みたいなのも決まればカッコ良いのだろうが、見せ方が超絶下手なので分かりづらい事この上無い。『チワワちゃん』はその年のベストに入れる位好きだったが(それでも変な演出は散見されていた)アレは役者に負うところが大きかったのだろうか…?
とにかく、この作品を観るくらいならファイト・クラブを観直したほうがよっぽど良い。
池田エライザが可愛かったので星一つおまけ。
こういう映画を待っていた!
絶望的に切なくて苦しくて儚く美しい物語だった。考えさせられる台詞、余白に酔いしれ、観終わった今も頭から離れない。混沌としたこの時代や社会に抱く鬱憤を昇華してくれるかのような作品。ずっと琴線に触れていたのか、最後は涙がこぼれた。頭で台詞を反芻しながら自分の人生を振り返り、考え、なんとなくで生きたくない、そう思えたし、自分とその周りの大切な人を愛したい、大事にしたいと改めて思った。とにかくまた観たくて仕方ない。もう、俳優陣制作陣全員の"ガチ"感が素晴らしくて。メインキャスト達もTEAM常連の狂気も凄かった。映画好きの監督ならではの拘りが随所に感じられ、映像音楽衣装セットどれも私のドストライクで、ストーリーに胸を抉られながら最高に最悪で幸せな時間を過ごせた。次はコメンタリー上映で鑑賞する!
う〜ん
原作を読まずにいきなり映画をみたので
なんじゃこりゃとの感想しかありませんでした
非常に分かりづらいストーリーの流れ、終わったときフフッと笑いが出てしまいました。
アイドルファンが大きなアイドルの顔画像を楽しめる作品ですね。
雰囲気映画
大人になりたての主人公の痛々しい衝動を、監督特有のビジュアル演出で描いた作品。
主演俳優ファンではないこともあり、楽しめなかったのが正直な感想。雰囲気重視で造られた画づくりもハマれず、独特な言葉選びで繰り広げられる会話にもしっくり来ず、ストーリー的にも何がしたいんだか分からず、というか2時間通しても主人公を含めキャラクターが掴めませんでした。
キャッチーなワードはいくつかあったけれど、映画としてはつまらなかったです。
最悪の終幕に色とりどりの破壊を。
映像がお洒落なのは間違いないですけど、回転したりするので人によっては酔うかもです。私は2回くらいウェッてなりました。
孤独な大学生「私」は、富豪の「黒服」と親しくなり空虚な日々の穴埋めにしょうもないイタズラを繰り返すようになる。その内に仲間が増えやがてクリスマスに東京を壊滅させる「真夜中乙女戦争」の決行へと突き進んで行く。
元々のポテンシャルなのか永瀬廉の死んだ魚みたいな目は良かったですけどナレーションはいまいちでした。とにかく登場人物全員心が死んでるので、逆に先輩はもうちょっと感情込めてもよかった気がします。二人のホテルのシーンは美しかったですね。柄本佑もさすがの怪演ですけど、もっとぶっ飛んでてほしかった。最後血まみれで踊り狂うくらい。
ラストはド派手でやってくれたな!ってなりました。
何を伝えたいのかわからない
ただ綺麗なモノを作りたかったのか、内容が薄く感じた。柄本佑の存在感が抜群で誰よりもかっこよく見えた。主演の永瀬廉は新人なのか表情が乏しく感情を上手く出せないのか表現力が無く感じた。エライザはああいうよくわからない役に必ずハマる可愛いらしくなって憎めない。高校生くらいが見ればハマるのだろうか?せっかくの売れっ子を使ってるわりには内容が薄く感じてしまった。
個人的2022年ワースト
2022年劇場鑑賞7本目 駄作 29点
昨年の劇場での上映前予告で綺麗な映像だなあくらいに観ていて、合間に鑑賞。
早くも2022年個人的ワースト1に君臨
1秒も面白い瞬間なかった
全てにおいて希薄で何も掴まれない
好きになる動機もテロを起こす動機も演技も脚本も
演者はこの本を読んで何を想ったのだろうか
そんな感じです。
「チワワちゃん」
今年11本目。
2019年1月の「チワワちゃん」が良かった二宮健監督の作品。「チワワちゃん」の前半部分は大学生が大いにハシャぐ場面が描かれるが、今作もそこに通ずる場面があって、そう言うシーンは自分が若い時に出来なかった事を映画が表現してくれていると言う意味で、必要な映画だと思います。
黒服(柄本佑)が「何で生きているんだ?」とのセリフが、後半の池田エライザと永瀬廉の長い会話でも生きて来て、この長さの2人の会話劇見ていて新鮮でした。こう言う映画もいい。
全てが美しい
東京破壊と聞いて、遠い世界の話かと思っていたが違った。
私も“黒服”に出会っていたら、“私”になっていたかもしれない。
そして見終わった後、周りの大好きな人を大切にしながら、地道にしっかり生きていこうと思える作品だった。
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