「自己陶酔と破滅には気をつけて」真夜中乙女戦争 jaikoさんの映画レビュー(感想・評価)
自己陶酔と破滅には気をつけて
ある意味厨二病の極みのような若者を描いてるのかなと思ったけど
まずでも、この映画、永瀬廉じゃなきゃむりだったろうなと思う。
今の学生の閉塞感、大体の家庭は学費が大変で奨学金をもらってるから、親から突つかれるのも、その辺は暗い影だけどある意味ふつうじゃないかな?
その辺から、暗い学生の理由づけになり遊ぶ学生たちを冷めた目で見る彼は、少年の純粋さも兼ね備えた永瀬廉しかできない。
その後の桐山と共に闇に向かっていく様はある意味そりゃそうなるわみたいな、でも、なんで爆弾騒ぎの後捕まってないの?と、ちょっとよくわかんない。
とにかく、自分的には、オシャレにこだわり過ぎるとダサイ人は排除するし、自己中だし、ナルシストは破滅に向かうことのとどのつまりはそういうことかなって思うと、結構インパクトありますよね。メッセージ的に。
永瀬廉は、ジャニーズの王道アイドル、キンプリだけども、国宝級イケメン揃いだけど彼らはナルシスト集団ではなく、人を喜ばせるためにやってる人たちだから、
この役をむしろやりこなせたような気もした。
ほんとのナルちゃんがやったら、陶酔して精神的にヤバくなりそう。
とはいえ、オシャレやカッコいいビジュアルにこだわると破滅に向かうなー、と思うけど、
永瀬廉も池田イライザも、美しいし、柄本佑は妖しいし、
何より東京の燃える、物凄い絵面でも、負けないビジュアルを備えているから、この映画が成り立つことも真実。
永瀬くんが岸くんに、映画どうだった?と聞いたら、
よくわかんない!と答えられたという、
ごめんなさいキンプリファンで。
そこのところ、最もで笑えますね。常に単純に他人を喜ばすことに一所懸命な岸くんらしい。脱線してすみません。
でも、結構映画らしい映画だし、自己陶酔と破滅ということを考えさせられたと思います。