20歳のソウルのレビュー・感想・評価
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もがき苦しみながらも"今"を懸命に生きる
自分の普段の生活を考えさせられる、自分の人生を見つめ直す機会を与えてくれた作品。とても感動した。
「何が正解なのか」や「やっていることに何の意味があるのか」なんて、高校生の時はさっぱり分からなかったし、20代の今も分からない、そしてこれから(30代、40代、その先)も決して分からないのかな?と思った。
一方、いつ・どこで・どのように人生が終わるかも分からないのだから先のことを考えても仕方がないとも考えた。
そんな中、友人やチームメート、先生に全力で向き合う姿、もがきながらも目の前のことに必死に取り組む姿、そして、病と闘い"今"を懸命に生きる浅野大義さんの姿はとても美しく、格好良く、素敵だと感じた。
「今しか出来ないことを精一杯」「自分で考えろ」「チームのために歯を食い縛った」「あいつらと同じくらい頑張ってんの?」「自分を馬鹿にすんな」「ベクトルを自分に向けろ」「自分がどうするのか」「人のせいにするな」「やりたいなら乗り越えろ」「自分の道をしっかり歩め」「生きてるだけで幸せ」「自分から逃げるな」「ちゃんと立て」「今を生きる」「分からんが探す、必死に探す」「生きる、最期の瞬間まで」等、心に響く言葉が沢山あった。
道に迷ったときや落ち込んだとき等、これらの言葉を自分に投げ掛け、奮い立たせたいと思う。
撮影現場
純粋な青春に感動する
前半は吹奏楽部版のスポ根ドラマみたいで、想定していたのと違ってあれ?と思ったが、それは後半の怒涛の展開の前フリだった。
人生80年を4つに分割して、青春、朱夏、白秋、玄冬とすれば青春は二十歳までとなる。舟木一夫の「高校三年生」を持ち出すまでもなく、青春の頂点は高校三年生の17歳、18歳にあると思う。恋もすれば喧嘩もする。得意になったり絶望したり、壁にぶち当たって挫折したり、ひょんなことから乗り越えられたりと、とにかく忙しい時期だ。
本作品を観て自分の青春と重ね合わせると、自分はなんという不純な青春を過ごしたかと灰心喪気となり、逆に本作品の純粋な青春に感動する。かくも美しい青春が実話だったのだと思えば、更に感動する。
佐藤浩市が演じた吹奏楽部顧問の高橋健一の男泣きには、哀しみだけではない万感の思いが伝わって来て、こちらまで胸が熱くなる。大変な演技力だ。
それに輪をかけてよかったのがおかあさん役の尾野真千子で、誰にも心配をかけまいとする健気な息子の心を、この人の演技が鏡に映すように浮かび上がらせる。こんな立派な息子を愛さないでいられる母親はいない。そんな演技だった。
おじいさん役の平泉成はいつもの感じだったが、担当医を演じた高橋克典が思いがけずよかった。こういう役もできる訳だ。
主演の神尾楓珠の演技も悪くなかったが、脇役陣の名演技にも助けられたと思う。本人からと、周囲からとの両面から光を当てることで、主人公浅野大義の純粋な人柄を浮かび上がらせ、作品に立体感と奥行きを出している。上手な演出だ。
悲しい話だけど、あくまで前向きに
観終わったあとの気分は重くないです。とてもいい話でした。
涙でぐしょぐしょになりましたが、この映画、大義君が亡くなってからが長いんです。
「大河への道」と続けて観たのでお腹が鳴ってしまい、生きていることを実感しました。
なぜ長いのかというと、曲が出来るまでのエピソードだけでなく、告別式が感動的な実話だからなんですが、主役が不在なので、もっとまとめられなかったか、と思いました。導入部の練習場所を間違えたとかも不要な感じで、そこが惜しかったです。
全日が泣いた!青春映画。
「今日はどんな贈り物?ワクワクしながらリボンを...」全力の生きざまが突き刺さる
ほとんど前知識もなく、実話であるということと、見た人の話では「すっごくよかった」という前情報のみで観に行きました。
泣けました。思い出しただけで泣けます!涙腺崩壊ポイントは後半全部です。
映画の前半では、主人公の浅野大義(神尾楓珠)は青春を謳歌しつつ、ストーリーは矢継ぎ早に進んでいきます。映画の構成的に、こんな輝かしい高校時代がテンポよく進んでよいのだろうかと疑問が頭をもたげてきました。それもそのはず、後半になるといっきに物語のテンポが遅くなります。大義の体は、がんに侵されていたことが判明します。
実話で映画化されているということは、、と考えをめぐらせるとて、悪い予感しかしません。何度となくがんを克服するのですが、三回目までも危機が訪れます。映画の中の世界にいたとしたら、助かってくれと願わずにはいられません。そしてやはり、悪い予感のとおりになってしまうのです。どうして神様はこんな残酷なんだろう、と思ったりもしました。
..と、少し悲観的になってしまいましたが、この映画の本質は全力で生ききった大義を通して希望を与える物語です。作中の同級生、先生、家族と同じように、映画を見た僕も見終わったあとは大義に大切なことに気づかせてくれて「ありがとう」と言いたくなりました。例えば時間を大切に、いまという瞬間を大切にするということ。「生きる」ではなく「生ききる」ということ。
「一日一日、生きているだけで幸せ。今日という一日は神様からの小さな贈り物。」
「何が入ってるんだろうと楽しみにしながら贈り物のリボンをほどくんだ」
病魔と戦っているときの大義が作曲した音楽について語った言葉です。
まさに今の自分に胸に刻んでおきたい言葉でした。「あ~眠い」なんてさえない気持ちで起きて、そのまま一日をスタートしてしまった自分がいます。しっかり自分の目を覚ましたいと思いました。
普段はポジティブで病気と闘いながら、全力で生きる大義。それでも大義が恋人の前ではじめて見せた、弱音、本心。声をふるわせるシーンは、見ている人の心に突き刺さり、はげしく揺さぶられました。
終始、作中の登場人物とともに思わず涙があふれてくるシーンがたくさんありましたが、大義の生き方に力が湧き上がってくる感じがして、希望を与えてくれて、背中を押されるような思いがする映画でした。
青春キラキラ道徳映画
序盤はまぁまぁ落ち着いて見れたのですがストーリーが進むにつれて段々息苦しくなってくるくらい地雷でした。私が勉強不足だったせいでもあるのですが、私が求めているものと映画が供給してくるものがずれ過ぎてほんとに吐きそうでした。
主人公が練習中険悪ムードにたえきれず屋上で旗を持ってみんなで叫んぶところは変だし、コンクール終わった後にあんなところで大合唱してたら邪魔になりますよね?大学生になったとたん急に可愛い彼女がポエム言いながら出てきて敬語口調でイチャイチャしてる場面は地雷すぎて叫ぶかと思いました。また、癌が再発した時も急に1人劇始め出して絶望してるんだなと思ったら爆速で立ち直って謎でした。
邦画ってなんでみんな揃って悲しいシーンで泣くんでしょうか?わかりやすい演技にしてもあんなしつこいと冷めます。君膵は泣けたけどこれはどこに泣くところがあるかわかんなかったしなんで周りが泣いてるのかも理解できませんでした。
内容は好みじゃなかったけど演者と画面はよかったです。ポカリスエットのcmみたいな感じ。あと最後に、エンドロールの無駄なオフショットは要らなかったと思います。
多分私にキラキラ青春の耐性がなかったのがいけなくて本当は普通にいいお話だったんでしょうね。みんな泣いてたし…邦画の感動系はもう見ないことにします。
この映画が好きな方には不快な思いをさせて申し訳ありません。
うまく説明できないのですがこれで感動するのはちょっと違う気がします。もっと映画みて勉強してきます。
泣けないし、出演者が泣きすぎ
涙腺崩壊!
命よりも大切なものとは何か
序盤に主人公の大義君の親友が校舎から身を投げ出しそうなシーンがあって、その姿に同じ年頃で他界された息子の同級生を重ねてしまい、最初からひどく動揺してしまった。最後まで観れるか不安が頭をよぎったが、映画公開前にラジオで聴いた幻冬舎の見城徹さんと秋山監督の話を思い出し、深呼吸して席に座り直した。大義君の病気が発覚する場面では、母親なら代わってあげたいと思うやるせなさを感じ、手術が成功したシーンでは、自分自身が病気から生還したときの気持ちを思い出し、生死にまつわるあらゆることを考えさせられた。市船soulのリズムは、魂を突き動かされるような前向きになれるメロディ。一度聞くと頭から離れない。大義君が彼女と二人きりの病室で、死にたくないと本音を漏らして涙を流すシーンは、無念さが痛いほど伝わってきて胸が掻きむしられた。何でもない、同じような毎日の繰り返しがどれほど幸せなことか。健康なときはなかなか想像出来ない。でも、大義君の「幸せになろうとするから不幸になる。ただ生きてるだけで幸せなこと」という趣旨の言葉がそれに気づかせてくれる。大義君はそれを悟って守り神のような存在になったんだと思った。自分に価値をつけるために一生懸命になるのはとても素敵なことだけど、生きてるだけで価値があるということも忘れずにいたい。いつか必ず死ぬ自分の命を、命よりも大切なものに使っていきたい。今を生きると決めて迷いを断ちきりながらいきたい。そんな想いにさせられた。エンドロールに流れるJasmineは讃美歌みたいだった。音楽と一緒に、TVで拝見した原作者の中井由梨子さんの情熱もスクリーンから伝ってきて、観終わってからしばらくは席から立ち上がれないほどだった。この映画は755というsnsから知って、そこでの奇跡も感じた魂に響く映画。
永遠に生き続けてほしい
吹奏楽部の思い出が甦りました
元吹奏楽部なので、吹奏楽部が絡む映画だったため、見に行きました。
やっぱり、吹奏楽に打ち込んでる姿を見るのっていいですね。
あと、いろいろ細かく吹奏楽部あるあるも詰めこまれてて…特にダメ金だった場面では自分の吹奏楽部時代を思いだし、ほろり涙が出ました。
あと、佐藤浩市さん演じる高橋先生、人間味溢れてていいですね。
後半は闘病生活に入りつつ、音楽に打ち込んでるいる様子が描かれてますが、特に主人公のお母様役の尾野真千子さんが、本当にお母様を演じられていて、ずるいくらいうまいなぁと。
あと、主人公の友人役を演じる佐野晶哉さんの演技がすごくよかった。高校生の少し面倒な思春期をうまく演じてました。
あと、マーチングドラム、うまいです。正直、俳優さんが叩くドラム期待してなかったのですが、なかなかのクオリティでびっくりしました。
佐野晶哉さんは正直存じ上げませんでしたが、将来いろんな作品に出てくるんじゃないかと思わせる若手俳優さんですね。楽しみです。
羨ましい青春。
前途有望な若者が不治の病に襲われて病に負けてしまうけど、夢や心指し(あえてこの漢字)は友達や後輩が受け継いで行く、という話。
よくある話だし、斬新なこともない。盛り上がりもないし、半分は想像だと思う。
原作があって、死んでしまった本人が書いたのではないから。
周りからの話しと周りから見えた彼の話し。
友達という宝物を得て、人に愛されるキャラクターが良かったんだと思う。
素直に言えば、素晴らしい青春が送れていて羨ましい。
残せるようなものを、伝えられるようなものを伝える術があって羨ましい。
ちなみに地元なので展示会を先に見ており、
ああ、あの展示物はこれか……と繋がりました。
心洗われるノンフィクション映画
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