「生と死の素晴らしき讃歌!」20歳のソウル 三輪さんの映画レビュー(感想・評価)
生と死の素晴らしき讃歌!
見終えた時の感想は、生と死について素晴らしい讃歌に仕上げているな、ということでした。エンディングで亡くなった実在の主人公の顔が一瞬映りましたが、彼の生き様は映画化され、何万人もの人々に大きな影響や生きる力を与えていると思うと、決して早くなくなることは不条理でなくて、むしろ幸せな人生だったと私は言いたいです。彼は劇中に盛んに「命より大切なものがある」と言いますが、それはまさにタイトルの「ソウル(魂)」なのでしょう。彼を支えて見送った彼女は、福本が演じていますが、彼女の美しさは聖母マリアのようでした。また、主人公の大義の担当医として高橋が登場しますが、医者の鏡のような人でした。こんな先生だったら全てを任せたくなります。さらに、同級生が自分の生き方に自信を失っていた時に大義は言います。「幸せを求めなくてもいいんだ。君は生きているだけで幸せなんだから自信を持って」。いい言葉です。心に残ります。私も僭越ながらブラスバンドに6年在籍していましたが、その記憶を思い出させてくれたので本当に嬉しかった。ただ、この作曲できるような学生ほど優秀ではありませんでした(笑)。佐藤が音楽の先生の役を見事に演じています。母校の萩原先生に似た感じで感動しかありません。その先生に教えられたことは「音楽は人間そのもの」ということでした。その言葉を亡くなられた大義に贈ります。
今晩は。
共感有難うございます。
私は、コロナ禍になる前は、高校野球の地区予選を良く観に行っていました。
私の居住区では、私立の4強が凄く強いのですが、三回戦位になるとブラスバンド部が出て来て、更に強烈な応援をしていました。皆、酷暑の中、汗を流しながら、立って管弦楽器を演奏しているのです。
今作は、主人公のモデルになった若者の遺志を継いで、野球部を応援する姿や、彼が気丈に振舞う中恋人の前では”生きているだけで幸せなんだ”と思わず叫ぶシーンなどは、心に響いてしまって・・。
健康で生きていられる事に感謝する、という当たり前のことを思い出させてくれた作品でもありました。では。返信は不要ですよ。