20歳のソウルのレビュー・感想・評価
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まさにドラマのような実話。テレビ的演出だが、配信時代には合うか
吹奏楽部所属の高校男子・浅野大義君が応援曲を作曲し、野球部などの試合で演奏されるようになるが、大義君は音大進学後にがんを患い二十歳の若さで他界してしまう。「青春+難病」の創作物はこれまで数多く作られてきたが、これはまさに劇的な実話だ。 素材の良さは認める。日本人の琴線に触れる話だし、「市船soul」のサンバ風の三連符を活かしたリズムと旋律は彼が早熟な天才だったことをうかがわせる。けれど、たとえば葬儀場での演奏場面などは、6小節の演奏部分と4小節の声援部分を延々と繰り返し、生徒たちと顧問教師・高橋(佐藤浩市)の泣き顔のアップで涙を誘おうとする、いかにもお涙頂戴の演出がテレビ的。ただまあ、スマホなどの比較的小さな画面でも視聴される配信の時代にはこんなわかりやすさが合うのかもしれない。 劇中、大義(神尾楓珠)が書いたオリジナル曲の楽譜の一部を高橋が×印で削り、短くする場面がある。これも実話に基づくようだが、たとえばプロの編曲家とミュージシャンに協力してもらい、削除されたオリジナルのパートを再現し、さらにアドリブでメロディーやリズムを展開するような白熱のセッション場面があれば、音楽的にもより楽しめる映画になったのではないか。 あるいは、劇中で「市船soul」は野球部の応援に使われる場面ばかりが描かれるのだけれども、実際の市立船橋高校は多種目のスポーツで強豪校であり、特にサッカーは2010年代にも国内外での大会で何度か優勝している(一方で野球部の甲子園出場は2007年が最後。大義君の卒業は2014年)。“神曲”などと持ち上げるくらいなら、いっそ「市船soul」の応援のおかげでサッカー部が大会で優勝した、くらいに少々盛った話にしてもよかったのではとも思うが、予算の問題など大人の事情もあったかもしれない。
⭐︎3.8 / 5.0
6月5日(水) @ AP映画(2022) 20歳のソウル --- 涙腺崩壊😭辛い時に側に居てくれる人が居るだけで幸せなんだろうなー😌自分も人の心に生き続けられる生き方をしたい🥹 --- #movie 🎬2024 #備忘録 #20歳のソウル #映画 #映画鑑賞 #映画レビュー #映画好き #映画好きと繋がりたい #映画好きな人と繋がりたい
感情移入しますね
遅ればせながら先程鑑賞 佐藤浩市さんと同世代で自分の3人の子ども達が中高みんな吹奏楽だったので非常に感情移入して観ました 市船の吹奏楽員さんが実際演奏しているようで練習風景とか凄くリアルでしたね 私は冷血動物なのかお涙頂戴の物語でもめったに泣かないんだけど、高3でダメ金でみんなで合唱するところとか、告別式でみんなで演奏するところでウルウル来ましたね 佐藤浩市さん尾野真千子さんの演技が秀逸で特に佐藤浩市さん役の高橋先生は子ども達が中学でお世話になった顧問の先生と重ねて観てました ストーリーは前半はテンポが良かったけど後半は少しだれたかな? 2時間弱で纏めた方が締まったかなと言う個人的感想 神曲は恥ずかしながら初見でしたので市船の全国出場楽しみにしてます
こんなドラマティックなストーリーが実話だなんて
大義の生きたいって言葉がすべてを物語る、生きてこそ成せることしかないけれど彼が残したものは偉大で、人は2度死ぬと言われるが市船ソウルを後輩が演奏する限り2度目の死は無い。 佐藤浩市と尾野真千子の演技には感動させられました。流石です。 ラストの葬儀の前夜からのシーンは号泣必死でした。
自分から逃げるな、ちゃんと立て!
神尾楓珠扮する市立船橋高校吹奏楽部トロンボーン奏者浅野大義は、佐藤浩市扮する高橋先生からよさこい祭りに出るぞと言われた。大義は踊らされてむかついていた。 市立船橋の実話だそうな。今しか出来ない事を精一杯やれと高橋先生は言った。高校生だから新鮮だし、まだ汚れてないから一生懸命だよね。応援歌オリジナルで作っちゃうなんてね。 たまには青春く物も良いな。 神尾楓珠って初めて見たけど、結構すっきりしてるね。佐藤浩市で重みは増したが、佐藤浩市も年とったからね。 コンクールで終わりかなと思ったら大義の病気が出て来たな。病院の先生の説明ぶりが勇気を出させるね。でも後段は厳しい現実だったね。自分から逃げるな、ちゃんと立て!
映像化したことに意味があるのかもしれません
映像化したことに意味を感じますが、一方で、もう少し丁寧に作ることができたろう、と思います。ストーリー展開が単調かつ脈絡がない部分が多く、また登場人物それぞれの人物像が深掘りされることなく、適当に消費されている印象でした。BGMやカメラワークも落ち着きがなかったように思います。
何よりメインキャスト以外の俳優さんの演技力とその他のキャストの演技力にあまりのギャップがあり、見ていて疲れてしまいました。
一方で、音楽に生きた、生きたかった方についてのお話なので、書籍だけでなく音と一緒に再現できる映像作品にされたことは、ご家族、友人、彼自身の作品に影響を受けた方々にとっては、とても良かったのではないかと思います。私自身高校野球を見ませんので、主人公の方の作品を耳にしたことはありませんでしたが、人を勇気づけ、そして運を呼ぶ音楽を生み出した、こういう方がいらしたということを知ることができよかったと思います。
夭逝の音楽家
市立船橋高校の吹奏楽部トローンボーン奏者で伝説の応援歌「市船ソウル」を創り20歳で夭逝した浅野大義さんの短い半生を綴った感動の実話映画。音楽の才能に恵まれたものの余りにも短い人生。滝廉太郎(24)やシューベルト(31)、モーツアルト(35)など夭逝した作曲家が多いのは何故だろう、天与の才能は寿命との引き換えなのか、神の無慈悲にも思えます。
病魔に引き裂かれた恋人たちの悲話、感動モノの映画も数多いが本作は実話ベースなのでエピソードも平凡で淡々としているし、延々、彼と恩師、友人、恋人、家族との交流を描くだけなので実話でなければ2時間も耐えられなかったでしょう、浅野大義さんのご冥福をお祈ります。
☆☆☆★★★ 原作読了済み。少しだけの感想で。 脚本家自らの原作を...
☆☆☆★★★ 原作読了済み。少しだけの感想で。 脚本家自らの原作を映像化。 以前に、やはり脚本家の筒井ともみ氏が。自らの原作本を、自身で脚本を書いて映像化した『食べる女』があった。 原作自体はそれ程には面白い内容ではなかったのだけれど。観ていて、「なるほど!映像化するにあたり、こう変えて作り変えるのか」…と、参考になる作品だったと思っています。 今回の『20歳のソウル』も、脚本家自らの脚色で。やはり観ていて、「嗚呼!なるほど、この変え方ならば無理がないな」…と、何回も頷ける部分が多かった。 原作は基本的に、関係者にインタビューしたのを、その人の目線から亡くなった彼を語る形式だった。 全体の半分くらいはお母さんとの対話から原作者が纏めた文章で。その多くを母親がメモを残しており、日付けを始めとする細かな詳細がはっきりとしていたのも大きかったと思える。 それだけに。原作自体は、時系列がバラバラだったのだけれど。映像化では逆に時系列順と分かりやすく。何よりも、本人目線へと変更された事で、〝 今を生きろ 〟とゆう、恩師の言葉を胸に刻み。精一杯に《生き抜いた証》を体現した若者の姿を、次の世代へ伝えるメッセージ性の溢れた作品として上手く纏められていた。 2022年6月2日 TOHOシネマズ錦糸町オリナス/スクリーン6
彼が残した楽曲とエンドロール
骨太の事実に尾野真千子と佐藤浩市 平泉成の演技で成立した映画
この筋では教師と医者 葬儀屋の行動には感情移入できなかった
彼が残した楽曲とエンドロールの最後の1枚の写真こそリアル
実話をもとにした作品。
高校の吹奏楽から音大に進み、音楽教師を目指す大義が肺がんになり、脳腫瘍→再び肺がんになり20歳で亡くなるものの、高校野球の応援歌、定期演奏会で演奏するジャスミンを作曲し、受け継がれていく。 葬儀の時は164人の吹奏楽OBが集まり、葬儀会場で演奏するという前代未聞のことがおこった。それも大義の人柄と功績によって引き寄せられた人々である。 実話だけに無駄な演出もなく、じんわりくる。 1つだけすごーく気になったのは大義がジャスミンを作曲し始めた時にピアノでさらっと演奏するシーン。明らかに素人の指使いだった。無理に指を見せなくてもよかったかも@趣味で鍵盤をやっているだけに分かってしまった。
とってもよかったです。
素晴らしい才能が、癌で奪われるのは辛いです。 みんな良い友達ですね。 あのふくよかな男の子のキャラがとても良かったです。 葬儀のシーンはとても良かった。 友情っていいなって思いました。
空から届けたい!奏でる音楽の贈りもの♪
高校生のときに吹奏楽部の演奏に熱中していたこと。 大きな旗を振る勇姿。 尊敬する先生がいたこと。 病と闘いながら見守る家族や仲間がいたこと。 ジャスミンの曲に込められた思いが 今もみんなを応援してくれている! ひこうき雲の空の下、大義がトロンボーンを演奏する姿が浮かんできました。
攻めろ!守れ!決めろ!大義!!
生きたい!! 実話の映画化です。 胚細胞癌のために20歳で亡くなってしまった浅野大義くん。 その告別式の日に市立船橋高校の吹奏楽員とそのOB 164人が 集合して演奏した実話を基に作られた映画です。 もう涙無しには見られません。 賑やかなこと、場を盛り上げることの好きなお祭り男。 そんな彼になぜ病魔が襲ったんだろう!? 運命を呪いたくなる映画だった。 しかし単なる悲劇ではなく主人公の真っ直ぐな生き様が胸を打つ。 お前は五体満足で何をのんべんだらりと生きてるんだ!? そう言われた気がする。 大義君が市立船橋野球部のために作曲した「市船soul」 間奏でかかる掛け声 攻めろ、 守れ、 決めろ、 市船! その曲がかかると必ず点が入るという伝説の神応援曲。 大義くんは兎も角一直線。 真っ直ぐ「死」と向き合い、とことん戦う。 「生きる」のではなく「生き抜く」のがモットーになった。 ド直球な映画なので胸にズシーンとえぐられた。 逃げない生き方は、 みんなに伝わる!! 彼のこと、そして「市船soul」は、 永遠だ!!
ううううう〜ん。
実話に基づく「涙なくしては観られない感動巨編」…と言うには、少し遠かったように思われました。評論子には。 志半ばにして夭折する人は多いとは言えないかも知れませんが、他の芸術分野にもいないとは言えない。 そうすると、本作が一本の映画作品として世に伝えたかった、訴えたかったことは、何だったのでしょうか。 他のレビュアー諸氏が指摘するとおり、本作はいわゆる「実話モノ」として製作されているので、そう派手な脚色もできなかったのでしょうけれども。 その点を割り引いたとしても、他から抜きん出た作品とは思われませんでした。残念ながら、評論子には。
過ぎたるは
実話に基づくお話ということなので、まずは哀悼の意を表したい。 だが、映画としての感想は実話であるがなかろうが変わらない。 当然ながら胸が熱くなるシーンはあったが、全体としては冗長に感じた。 特に終盤は故人に対する過剰とも思える映像に逆に冷めてしまった。 よく目にする展開ではあるが、過ぎたるは及ばざるがごとし。 個人的には秘めたる想いにこそ深く心を寄せられる。 決して大げさではなく、事実こうだったということなのだろうか。 また、父親の描き方に違和感ありすぎで要らない邪推をしてしまう。 一体どういうことなのだろう。 いずれにしろ爺向きの映画ではなかった。
市船soulは最高!、時間軸を逆にすれば映画としてはもっと良い
私も子供も楽器弾くので、二人で見たいね~となりました。 子供は号泣でした!、手持ちのティッシュ少なくて大変でした。 私は高校のとき音楽系の部活に入っていたので、練習風景は懐かしかったです。 「各自練習して15分後に全体で合わせます~」的なかんじ、なつかしい。 夏休みは合宿で朝から晩まで弾いたこともあったな。 10代の純粋な輝きもキレイに映ってました。 学校生活も楽しそうで、いいな~と思いました。 子供は中学校では吹奏楽部に入りたいと、前から言っていたので、興味津々。 前半は学校生活、部活動、などの生き生きとした描写で楽しかったのですが、 後半は病気の描写がほとんどで、なんだかな~と。 最後は演奏でばっちり決まるのですが、病気の描写、ながながと必要ですか? わたし、映画を作ることについてはあまり知識無いのですが、 これって脚本? それとも監督? どっちの問題なのでしょうかね。 病気がテーマの映画ではないので、必要最低限でいいかと、いやほとんど必要ないかと。 こおゆう映画(ノンフィクション)はストーリーが分かっているので、 謎解き映画やどんでん返し的なものを期待して見ないため、 作り方(組み立て方)が重要になると思うんですよね。 この映画のつくりは映画ではなく、TVドラマのような印象を受けました。 せっかく楽しく進んでいた前半から、 後半いっきに奈落の底へ見ている人ごと突き落とされる感じは、好きじゃないかな。 この映画は、時間軸が逆の方がいいと思うんですよ。 先に病気で亡くなったという事実から入って(8分くらいでいい)、 学校生活、友人関係、市船soulの曲が完成するまでに9割の時間を使ってほしいんです。 そして病気が見つかって、最後に演奏!(演奏長めでお願いします!)。 時間通りの展開だと、結末分かって見てるから悲しすぎます!!!。 どれだけ素晴らしい時間を友人たちと過ごしたか、ここに時間を割いてほしかった!。 ノンフィクションを考慮に入れると、全体としては良い映画だと思います。 とくに音楽系の部活経験者は見ると懐かしいですよ。 音楽好きな人は必見。 時間軸が逆だったら、☆5付けたいかな。
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