「"なんか"でしかないんですけど・・・」そして僕は途方に暮れる いぱねまさんの映画レビュー(感想・評価)
"なんか"でしかないんですけど・・・
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最後にどんでん返しがあるという触込みだったが、匂わせは感じていたので、その伏線に於いて『面白くなって来やがったぜ』のオチであろう
但し、そのストーリー展開というより、テーマである"クズ野郎"の挽歌を朗々と唱い続ける様を当事者意識を持って、主人公に心情を重ね合わせられる事が出来るかがキモなのではないだろうか 私は恥ずかしい事にシンクロできた口である
直ぐに逃げる特性を利用したロードムービーへの落とし込みに感心させられ、そして主人公を甘やかさないエンディング、第四の壁演出に繋がる観客の心情を台詞として利用、そして映画内映画という表現を演出するメタ構造等々ギミックとして上手に取り入れている所も興味深い
でも、色々と手法を凝らしても、その主人公のクズっぷりを矯正するきっかけである"彼女と親友が出来てしまう"という展開があってこその技法なのだと、その緻密さには脱帽である
何度も振り返るシーンを繰り返す事で、そしてラストの薄笑いの振り返りの明らかに希望を感じるエンディング、見事である 決してバッドエンドではない、それ程の痛い思いをしたからこそ変われる予感を観客に匂わせる物語なのかもしれない 勿論、何度も裏切っているのだから結局は変わらないことも又忍ばせながら…w
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満塁本塁打さんのコメント
2023年2月5日
総括的なお気遣いコメントありがとうございました😊😭。恐れ入ります。この作品はおっしゃるように意外に緻密だと、鑑賞後に気付きました。お気遣い感謝いたします。