「謎のバナナマン押し」そして僕は途方に暮れる uzさんの映画レビュー(感想・評価)
謎のバナナマン押し
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序盤から裕一のクズっぷりに引く。
しかも、指摘されてポカ~ンとするくらいに無自覚。
よくあれで周りに人が残ってたな。
基本は転がり込む→逃げるを繰り返すが、出ていく日しか映さない上にペースも上がるので、テンポは悪くない。
中盤に「そろそろ観客は飽きてる」なんてメタ台詞もアリ。笑
まさかあそこから家族の再生物語になるとは予想外でしたよ。
…と思いきや、最後のオチ。
いい台詞だなぁ、と思ったのに、伸二はどんな気持ちでアレを言っていたのか。
でも里美は悪くない。自業自得すぎる。
最初に電話に出た香里奈の声の低さが、身内感あって素晴らしかった。
また、髪をおろした原田さんの横顔が香里奈そっくりで、配役にも唸らされた。
主要キャストはほぼ好きな方だったが、初見の藤ヶ谷太輔が思いの外よかった。
終始締まりの無い表情をしており、それが終盤泣きの演技を引き立たせている。
大晦日の昼食は沈黙が、年越し蕎麦は団欒が、それぞれシュールで奇妙な笑いを誘う。
印象的に繰り返された、不安気に振り返るシーンが、不敵な笑みに変わるラストカットも秀逸。
ただ、一回でよかったかなぁ。
あと宗教問題は解決してないよね。
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