「画面いっぱいの、」そして僕は途方に暮れる ke_yoさんの映画レビュー(感想・評価)
画面いっぱいの、
タイトルを読んだとき、大沢なんとかいう歌手の曲にあったなー…って、ただそれだけでしたが、女優業してる前田敦子が好きなので何となく観てみたら、面白かった!
彼女の家に転がり込んでるフリーターが作ってもらった朝ご飯もちょっと手を出すだけで冷蔵庫にも入れず捨てもせず、電球切れてたよだと?は?
オマケに浮気の弁明も謝罪もせず逃亡。
最初に途方に暮れたのはそれ見せられてる観客だっつー話よ。
しかもその後も友達の家に転がり込んでるくせに洗濯もたたむのまでしてもらって、朝静かにして欲しいだと?そのくせ自分は深夜までTV見て声出して爆笑とか、さすがきキレてたけど、随分優しいキレ方だったわ。
先輩の家飛び出るときなんてあれ、下手したら怪我して気絶とは考えない?サスペンスなら死んでますよ。
いやー…前半でもうイライラして主人公をそこそこ嫌いになるには十分でした笑
リウマチの演技、さすがでした原田さん。
そしてトヨエツ!まさかの豊悦。クズでも良い男。
大晦日のメチャクチャな団欒?までの流れは素晴らしかったです。
マイナスは、そこからが見えてしまったというか。
あの状況で、あっちの方が良い男だと気がつかずにクズを待ち続ける女はいないので、ラストは「だろうねだろうね、だよねー」っていう気分で。
ただ、その後の画面いっぱいの、号泣アップシーンで「現役真っ只中のジャニーズアイドルの鼻水」を全開で映したことが驚きで、時代を感じた。
前田敦子も鼻水垂らしてたけど彼女はアイドルやめて女優だから分かるんだが、ジャニーズ!!
エンディングで、初めてタイトル読んだとき浮かんだ曲だったのも、嬉しかったな。
歌詞も映画に沿ってて、ここから生まれたの?って。
良い作品でした。