「だんだん面白くなってきやがる作品」そして僕は途方に暮れる あるフォーク乗りさんの映画レビュー(感想・評価)
だんだん面白くなってきやがる作品
予告編を映画館で見てダメもとで前売り券をセブンイレブンで購入して劇場へ
主人公が彼女と同棲しているのにも関わらず浮気をしてアパートを飛び出してから一気に話が始まる。
幼馴染のサラリーマンの友人と喧嘩をし飛び出て
バイト先のワイルドな先輩に悪酔いでダル絡みされて気まずくなり飛び出て、後輩や姉にその後会いますがやはり気まずくなり出て行く。
その場から出て行きたくなる気持ちよくわかります。
仕事で行き詰まったりしたとき私もそうなります。
頭でわかっていてもやっぱりどうしようもない。
しかしワイルドな先輩はかっこよかったし、なんで出ていく必要があったのかな…
話が脱線しましたが、故郷の苫小牧に帰り実家に転がり込みますが、リウマチ持ちの母親が新興宗教にハマっていることが発覚し喧嘩。
これは確かに最悪ですね…
予告版で"面白くなってきやがったぜ"とセリフを吐いていた父親と再会
だらしない父親のだらしなさ加減がある意味見ていて面白いし、この話の大事なキーマンと化してます。
実際清々しいレベルのだらしなさで声を出して笑ってしまいました。
結局喧嘩をし、また飛び出る羽目になるのですが、ここで予告版でも想像がつかなかった物語が動き出し、
なんやかんやあって友人や彼女・両親とはヨリを戻すことになります。
父親と思い出の映画館で映画を見てエンディングのシーンで物語は終わりなのかと思わせてくれたのも遊び心をかんじました。
しかし彼女がだんだんと優しく主人公を許しつつも結果的に友人と浮気しているのは正月の実家でのシーンから何かよそよそしさを感じましたが結局お前も浮気していたのか…
その後の展開が描かれていないでエンディングへ。
丁度これでいいんです
しかし新興宗教にトラウマがある人にはオススメはできない映画ですね。
断片的には出てくるし、母と子の仲にヒビが入るので
真面目すぎる人でだらしないのが許せない人もダメかもしれません…
主人公も父親譲りのだらしなさが遺伝していますが、藤ヶ谷大輔は普通にかっこいいし演技も上手い。
しかし前田敦子は劣化しましたね…
ざっと見てきてストーリーは良かったので、本音では星5にしたかったのですが、エンディング曲の"そして僕は途方に暮れる"はデビューシングルをそのまま使って欲しかったですね。
本人の弾き語り調も悪くはなかったですが、個人的にはあのイントロとメロディーは最高傑作ですから…
そこが唯一惜しかったです
大きなスクリーンと多数ある座席の中に客が自分だけだったのでハズレかなと思いましたが、期待以上。
もう一度見たいかな