鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎のレビュー・感想・評価
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話の構成も良く。太平洋戦争〜昭和までを体験する事ができた
ゲゲゲの鬼太郎という事で予告を一切見ずに行きました。
話の構成はしっかりしていて面白かったです。
作品の中で一番惹かれたのは昭和の時代の描写、太平洋戦争の描写でした。
近年ではすっかり戦争を体験した世代が少なくなるなかで第二次世界大戦が美化されたりしっかりと描く事がほとんどなくなったように感じます。
そんな中で当時前線にいた水木しげる先生が描く当時のお話というのはやはり圧倒的なリアリティがあり、安っぽい美化や安っぽい描写とは違う圧倒されるものを感じました。
ゲゲゲの鬼太郎とは一見ほとんど関係無いように聞こえる太平洋戦争の話ですが、恐らく水木しげる先生と重ね合わされた水木というキャラクターの回想と話の構成がしっかりマッチしており、全く違和感無く話が入ってくると共に、作品を通してのメッセージやテーマ性というものをしっかりと感じました。
また、演出なども非常にレベルが高く映像も綺麗でした。
エンタメとしてだけではなく、文化としても非常に評価できる作品だと思います。
昭和の因習ホラーをはじめて見る人のための映画
事前の評判や周囲からの勧めもあって早々に見てきました。
とてもとても面白かったです。
ゲゲゲの鬼太郎あまり知らない人でも(この作品だけで)楽しめる作品だと思います。サスペンスやミステリー要素もありあり、アクションももりもり、妖怪物で悪魔を倒す。
キャラクターのその後や登場人物たちの顛末などあまり幸福とは言い難いのに、映画を見た後の読後感は爽やかでした。昔のドラマの「トリック」に近かったです。
◾️大人向けか否か
私は正直この作品は「子供向け」だと思います。
「近親相姦」や「謎の風習」「人間を材料に薬を作っている」ことなど、テーマは重いのですがそれらについては描写や当事者の感情など掘り下げることがなく、それ以上に「アクション」「謎解き」「ファンタジー」要素が大きいため「鬼太郎を見て育った中学生ぐらいの子供たちが自発的に見にいく」感じなのかなあ?
◾️表現の美しさについて
とにもかくにも、始終絵がとてもきれいでした。背景から人物の動きなど素晴らしいです。
昭和30年と言う舞台、タバコでいっぱいのオフィスや電車。戦争の面影が残る若者たち。病院の売血など、レトロな雰囲気がとても良かったです。
特にタバコの描写で、ポイ捨てが「そうそう!」となりました。
◾️時代描写について
背景などは昭和ではありますが、出てくる登場人物の価値観が令和だなと言う思うこともままありました。
それはやはり女性たちの自立した姿が特にそうだと言えるでしょう。今の世の中と違って、昭和であればインターネットなどはありません。戦後。さらに閉鎖的な環境であればこそ、身分の高い者たちは、選民民族である自負が強くなり、お役目を「幸福」だと教育され、外の世界は野蛮だと考えたとも思います。
にもかかわらず、多くの女性キャラクター達は今の環境が不幸だと嘆いていることです。そういった感覚が現代であるからこそ、エンタメ感が強くなってよかったです。
◾️冒頭の病院について
あれ、売血の病院ですよね。血を売るために殺到している人。無理やり血を抜かされる幽霊族…に、うまくできてる!!と思いました!「あれ、伏線だったのかー!」と思いました!
当時の資料、あまり残ってないんですが、血を売るために殺到している人。無理やり血を抜かされる幽霊族…に、うまくできてる!!と思いました!
◾️全体を通じて
世界に誇る日本のアニメーション。この作品をきっかけにゲゲゲの鬼太郎の他の媒体作品を見てみたいなと思いました。
惜しむらくは、この2人の間妖怪と人間のバディをもっと見てみたかったです。いずれ何かしらの媒体で、親父と水木が言葉を交わすようなものなどが見れたら嬉しいです。
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2024/01/16
2回目 音声ガイドつき
音声ガイドもいいと聞いていたので見に行ったんですが、本当によかったです…!
気づいてもらいたい箇所を案内するので「えっ、こんなところにこんなことが?」という感覚です。
しかし、このシステムってどうなってるんでしょう?
子供連れでは行かない方が良いかも
大人用に作られたホラー要素のあるゲゲゲの鬼太郎だと感じました。大人が見ればそれなりに面白いけれど、子供が見るにはストーリーが少し複雑かも?と思うのと、怖いシーンやビックリするシーンや赤黒い血がブシューッというシーンもたまにあり、子供は怖がるかも知れないので子供連れでは行かない方が良いかも。
あと、水木という登場人物(水木しげる?)を主人公として、ボロい着物を着て下駄を履いた人間と同じ姿をしているけれど幽霊族である鬼太郎のお父さんが活躍する内容なので、鬼太郎と猫娘は最初と最後にほんの少しだけしか登場しません。鬼太郎と猫娘の活躍を期待して行くとガッカリするかも知れません。
好きな人同士が情熱で作り上げた荒っぽい熱量
まず始めに。
「好き同士がお金を出し合って物を作る」はチープな褒め言葉だし、最近のトレンドですが。
この映画はここに「昭和の泥臭さ」が加わることにより、クラウドファンディングや、好きな原作を制作するためだけに立ち上げたプロダクション。
……みたいな都会的なスマートさとか、優しい愛情がなくなります。
泥臭くて好き過ぎて情熱的……これすなわち、同人誌です。
しかも、有明でガリガリアナログで原稿を描いていた頃の。
好き過ぎて全ての作品や原作を隅から隅まで読み解いてから、その場面が頭の中でグルグル回って夢にまで見る所まで来てやっと書き出すような。
そんな熱量で書かれ、ここに描かれたことを読んだか読まないかで、原作の場面への感じ方が変わってしまう、そんな映画でした。
以降ネタバレ含む部分の感想:
・親父さんも水木氏も、右側を欠損したり隠したりしていてどちらも水木先生から生じた事の示唆なのだろう。
水木という名前、ゲゲというあだ名を二つに割ってできた本質が同じ生き物なのかもしれない。
・その上で実際の先生の暮らしの理想に近いのが親父さんの方、もしも地元が違えばあったかもしれない未来として描かれるのが水木氏の方というという書き分け
・姿や時系列をこのように回収するとは思わなかったし、その理由が、あの頃は子どもだった子ども達へのメッセージでもあって良かった。
・妖怪の呪いを受けたことで妖怪族になった親父さんってことなのだろうと。
怖いゲゲゲ
たしかに見応えありました。
子供向けの妖怪退治ものではなく、大人向けのサスペンスホラーとでも言うのでしょうか「怖い系」「グロい系」の作りでした。
実は子供の頃、あんまりゲゲゲの鬼太郎を見た覚えが無いんですよね。
理由は多分「怖かった」から。
そんな子供心に怖かった鬼太郎が大人になってもやっぱり怖いと感じる作りでした。
というか当の鬼太郎は冒頭とラストにチラリと出てくるだけなんだけど。
そうね、ちょっと批判すると、クライマックスからエンディングまでグダグダにかんじました。
結界穴下の血桜での最終対決のくだり、クドいというか、いまいちしっくりこなかったなぁ。
ゲゲ郎はいつの間にか目玉だけになってたし、ゲゲ奥さんは→いつの間にか墓地に埋められてたって事なのだろうか?
ラストのラスト辺りで描写の端折りを感じてしまいましたね。自分の見逃しだとしたら申し訳ないが。
本来なら子供向けシリーズだろう作品が見事に大人向け作品に仕上がっていました。
ゴジラ-1.0もそうだけど子供の頃に親しんだシリーズが大人になった今でも楽しめるなんて本当にありがたいと思います。
大人も子どもも見る価値ありまくり。
ゲゲゲの鬼太郎懐かしいな、鬼太郎の誕生話についてか、まぁ観てみようと軽い気持ちで鑑賞すると、終わった後とても惹き込まれていた自分がいた。
まずキャラデザが現代風で、自分的にそこも魅力の一つだった。そしてなんと言っても鬼太郎の父(ゲゲ郎)イケメン過ぎやしないか!!言動に行動に、特に戦闘シーン。スルスルと動くダイナミックな映像は映画館だからこそ良いところが存分に伝わってきて良い意味でゾクゾクワクワクさせられた。
いつもそこにあるけど見ようとしなかったもの、妖怪も幽霊も、そこには人間の汚い所も含まれていると思った。
閉鎖的な空間では変化を1番嫌う、なぜなら思い通りにならなくなって困る人がいるから。しかし、小さな石ころ1つでも投げ入れたら一瞬で崩れてしまう危うさも共存している。これはそんなお話だった。
小さい子ども達も思ったより見に来ていて、龍賀家に隠された内情や、時貞が沙代をお気に入りという意味、権力ある人間の欲望、大人は言わずともわかるけど、子どもたちはどうだろうか。しかし、この作品はそれ以上に印象に残る作品の一つだった。意味が分からないながらも、子どもなりに汲み取って、大人になった時ふと手に取って見たくなるような、そんな作品になっているように感じた。大人も子どもも見て損はないし、もし自分が子どもの時に見ていたら特別な作品の一つになっていたとも思う。
最後の水木と鬼太郎のシーンにはグッとくるものがあった。
見てよかったな。とても見応えのある104分だった。
【”令和版「八墓村」鬼太郎バージョン。”欲に駆られた人間の醜さに塗れた一族が第二次世界大戦前から行っていた恐ろしき事が徐々に暴かれて・・。後半の展開は恐ろしくも、とても切なくて心に沁みる作品である。】
ー 鬼太郎と目玉おやじの誕生までを、昭和31年という戦後復興期を舞台に描いたとても良く出来た作品構成に魅入られた作品である。-
◆感想
・昭和31年、血液銀行に勤めていた水木は、強大な影響力を持つ龍賀一族の当主、トキサダが亡くなった事で、啼倉村へ足を運ぶ。
ー 一族勢揃いの中、重々しくトキサダの跡継ぎを顧問弁護士の男が告げるシーンや壁に掛かったトキサダの写真など、正に「八墓村」である。-
・その後、後継ぎに指名されたトキマロは怪死し、更に殺人事件は続く。
ー 金田一耕助は来ない。が、龍賀一族が戦前から開発していたクスリの恐ろしい製造方法や、それにより龍賀一族が日本に多大なる影響を与えていた事が徐々に分かるのである。-
■幽霊族の生き残りのゲゲ郎が、美しき妻を探しに啼倉村へ来ていて、水木と接触しお互いに心を許す辺りから、物語は更に面白くなる。
そして、水木の所に来てしきりに東京に生きたがる美しき娘、サヨの姿。
ー まさか、サヨがなあ・・。-
■水木が経験した、第二次世界大戦末期の愚かしき日本帝国軍将校の描き方は、故水木しげるさんが腕を無くした経験した事そのモノであろう。
・後半は、サヨが抱えていた哀しき真実や、ゲゲ郎の妻や多くの幽霊族が囚われ、血液を採られクスリの原料にされていた事や、それにより咲く真紅の桜の木と共に、最早化け物と化した死んだ筈のトキサダが孫の身体を乗っ取り、金屏風の前でニタニタ笑う姿は、おぞましき限りである。
だが、ゲゲ郎の妻のお腹には赤ちゃんが居る事が分かり・・。
ー この辺りから、周辺の女性達の涕泣が聞こえてくるようになる・・。-
・そんな、トキサダに対しゲゲ郎は対抗するが妖力が通じない。そんな中、ゲゲ郎と共にゲゲ郎の妻を探していた水木は、敢然とトキサダに対し、斧を振り下ろすのである。
ー トキサダの妖力の元になっていたしゃれこうべは破壊され、化け物達は結界を出て行く。そんな中、ゲゲ郎は身を呈してそれを防ごうとするのである。-
<墓に、息絶えたゲゲ郎の妻を埋め村を去ろうとする水木の耳に音が聴こえてくる。それはゲゲ郎の妻が命懸けで胎内で育てて来た赤ちゃんが墓から出て来る音であった。
水木は、その赤ちゃんを一度は殺そうとするが、友人になったゲゲ郎が命を張って自分や村人を助けようとした姿を思い出し、赤ちゃんを連れて村を出るのである。
鬼太郎や、目玉おやじが後年、悪なるモノから善なる人を守る姿勢はここから芽生えたのだなあ、と思いながら劇場を後にした。
今作は、物語構成もその時代背景を含め実に上手く、見応える作品であると思います。>
醜悪な人々とかつて夢見た未来
物語や演出はよくあると言えばそうだがそれでも面白く見せるのは良い作品です。
戦後の復興期の日本で因習が蔓延る村で資産家が死亡から始まる物語
と書けばサスペンスものだが見ていくにつれ大義を掲げているが実際は自分らのためなら何を犠牲にしても大義だからと自分に酔う権力者の醜さと傲慢さ
犠牲や自分の悪徳行為に村の者は誰も罪悪感を持たないむしろ犠牲にななれて光栄だろと他に強いる精神性といったどちらが怪物かわからなくなる登場者達、それ故に人々が襲われるのは悲劇ではなく因果応報でカタルシスを感じました
観たあとは色々考えてしまいました
鑑賞特典は鑑賞後に見ましょう、鑑賞後に見ると目頭が熱くなりした
今だからこそ見るべき映画
原作墓場鬼太郎の要素を入れつつ、戦後の話なのに現代人にも伝わるようなメッセージ性を含んでいて、映画鬼太郎作品としてこれほど完璧な作品を出してくるとは思わず、ある意味で圧倒された。Netflixの悪魔くんにここから繋がっていくと気付いたときは鳥肌が立った。
この映画は、よくある妖怪がめちゃくちゃ出てきて妖怪大戦争!ではなく、ただじっとりと弱火で煮られるような醜悪、憎悪、憎しみ悲しみが混ざり、人間とは?生きるとは?という水木しげる大先生の考え方などの本質的な部分にもしっかりと踏み込んでおり、ストーリーとしては大変満足した。
作画においては中盤アクションシーンも今までの鬼太郎にはない、グネグネとした線で素早さと奇妙さを掛け合わせたような不思議なのに力強いモブサイコのようなアクションシーン描画が素晴らしい、ここを見るだけで2000円の価値があると言っても過言ではない。最後の戦闘はちょっとドラゴンボールっぽい作画だが、それはそれでラストバトルにふさわしい迫力があって良かった。
細かい部分ではゲゲ郎が船を漕いでいるシーンで水木しげるっぽい作画の顔をしているのも良く、作画スタッフがいかに細部にまでこだわって作画していたかがよく分かった。
序盤から流れる夏のじっとりした田舎風景もすごくリアルで、今もしかして夏だったか?と思わせるような音響も素晴らしい。
もっと細かい部分だが、原作墓場鬼太郎で鬼太郎が吸っているタバコがピースだ。それを水木が吸っていることに細かな鬼太郎造形を感じて大変興奮してしまった。
そこから推察すると、6期猫娘があの等身になったのも、墓場鬼太郎のリスペクトからなのか?という推測を立ててしまうのだが、製作陣が狙ってやったかは不明である。
作画は全体的に綺麗で、作画崩壊している箇所がほとんど無いように感じられた。ここは逆に度肝を抜かれた。
人間は愚かだが、最後のエンドロールまで見ると、愚かだが慈しみの心まで忘れてはならないと感じさせてくれる深い作品だった。今まで見たアニメ作品の中でもかなりクオリティが高いと感じた。まさか鬼太郎でここまで感動する日が来るとは…
この感じの作画・雰囲気でもう一つ作品を作って欲しい。
人の愚かさ、戦争の愚かさ
水木しげるが戦地で見てきた人の愚かさを織り交ぜつつ、欲にまみれた人間達の浅ましさを綺麗に描いた作品だと感じました。
最後に残った狂骨が欲塗れのじぃさんに身体を乗っ取られた少年だったのは、タマにされてしまったじぃさんに乗っ取られた自分の身体を取り返そうと彷徨っていたからなのかなと思いました。
エンディングの挿絵が、まさに鬼太郎と目玉のオヤジが誕生するまでの話で、呪いを一身に引き受けてミイラ男のようになった鬼太郎の父とじぃさんに薬のために血を搾取され続けていた鬼太郎の母、そして、鬼太郎の父と友人になりながらも、その記憶を失った水木の様子が描かれ、ミイラ男がかつての鬼太郎の父とは分からず逃げるシーンや、鬼太郎の母が死んだ際に墓を作るシーンなどは、墓場の鬼太郎が産まれるまでの流れを短いながらも上手く纏めていたなと思いました。
これは、何気に名作の部類に入ると個人的には感じました。
あと、鬼太郎の父、強いし、何気に格好良かったです。
めちゃくちゃ面白い
前提として鬼太郎は戸田恵子まで、墓場鬼太郎が大好きな人のレビュです。
以下、つらつらと
水木しげるイズムを見事に今の時代に落とし込んでいる。
戦争に対する憎悪、成果主義の弊害、戦後に夢見た未来、令和の閉塞感への皮肉、等々、水木しげる作品に見受けられる社会風刺がMAXで、観ていて強く共感できる。
話の主幹である戦後昭和の雰囲気が抜群。
列車の中の様子や、喫煙者の傍若無人な振る舞い、車優先の田舎のぬかるむ道、等々。
横溝や乱歩の様な世界観に惹き込まれる。
水木の自己中心的に露悪的に振る舞おうとしているのに、どうしてもその事に後ろめたさを感じている様。
弱者に対してふと見せる優しさ。
約束に対する、その時々の姿勢。
根底に有る勧善懲悪の精神。
全てが愛おしい。
演じているキャストのクオリティが非常に高水準。
三姉妹の使い方、現代編の記者とか豪華すぎて驚く。
特に水木とゲゲ郞の会話劇は、世に云う「耳が幸せ」状態。
ここから悪い感想
終盤の妖怪バトルは正直要らない。
猫娘がデザイン的にも演技的にも浮いていて邪魔。キモい。
エンドロールとラストの意味の解らない人が居るらしい。墓場鬼太郎を観よう。
総評:全く子供向けでは無いので注意。
その上で、人間の、社会の、歪んだ欲望や愚かさ、浅ましさ、醜さ汚さ、憐れさ哀しみ、そう云ったものを愛せる人には刺さる作品。
上映時間は100分ちょいだが、それ以上の充実感が得られる為、費用対効果は非常に高い。
鬼太郎の父ちゃん強い!!
鬼太郎は、ストーリーの前と後に絡んでくるのみ…メインは、鬼太郎の父と水木による突倉村の龍賀一族の殺人事件にまきこまれるストーリー!鬼太郎の父ちゃんのアクションなど鬼太郎への遺伝がわかるアクションです。鬼太郎誕生は、止め絵にてエンディングに…。
カッコいい父ちゃん…関俊彦の声があってました。最高の鬼太郎映画です。
入場者特典のイラストをみて目玉おやじがどれだけ鬼太郎が可愛がっているかがわかる…涙が!
映像が良かった。
PG-12作品な事に見終わってから気付きました。
ゲゲゲの鬼太郎だから、てっきり子ども向けなのかと。
7期とか映画がまた作られるなら、子どもも見られる内容のも見たいな。って思いました。
血液銀行とか、戦後の匂いがするネタで子ども向けの作品、観たいな。と。
置いておいて、
映画の感想。
綺麗でかっこいい二次創作作品だな。って思いました。
水木作品は、貸本版が文庫化した時に墓場鬼太郎一巻とか、悪魔くん買ったけな…?程度の浅い読み手なのですが、
父さんがあの姿(包帯グルグル巻き姿)になるまでのお話だったのかな?と、思うんですが、
包帯グルグル巻き姿になる前の
ビフォー、アフター物語、と思って見たら、
(辻褄合わない所は置いておいて)(オリジナルアニメ展開は辻褄合わせが上手く出来ないものなのでしょう)(そこ上手く出来た作品が後世に残るのか、それとも美麗さや衝撃さが残る要素なのか否か)(ギリシャ神話っぽいですね(ギリシャ神話は二次創作多いらしいので))
・ビフォーの父さんかっこいい。霊毛チャンチャンコの縞々の理由よ…!
・アフターになった瞬間、「あ!例の父さんが大画面にいる…!」って、変な風に興奮しました。「わぁぁその父さん、墓場鬼太郎で見ました‼︎」みたいな。
・母さんの生前が良かった。僕は好きです。
人間に混ざって生活してて、人間が好きな母さん。父さんはそんな母さんが大好きだから、目玉になったあと、鬼太郎と一緒に人間を助けたりしたのかもなぁ。目玉の親父さんの闊達さは、母さんを模したものって解釈なのかもなぁ。愛じゃん。と。
・母さんのアフター姿は、病気でああなった。って解釈なんだな。
貸本版で、父さんが病気になってみたいな事言ってたから、「幽霊族の姿って元々それなん?それともお二人とも病気で死にかける程になってるからそれなん?」ってずっと思ってたから、「病気でああなった」という解釈がね、されたんだな。と。僕は好きです。母さんへの紐解きの一つとして、美しいと思う。あと、父さんと母さんの息子である鬼太郎(6期)があの姿なので、ビフォーの姿として、しっくりくるかなって思いました。
・水木さん、記憶なくした後、鬼太郎をお育てになったって事は、目玉になった父さんに「こんな不自由なところはでよう」とか言われるんでしょうね。いいですね。
感想は、
父さんかっこいい。父さん母さんのビフォー姿良かった。
です。
家に囚われた女子が、酷い目にあって、救いも無く死ぬ。という展開は、どうなのかな。「原因となった家を滅ぼした」が結論でいいのか。それしか出来ないのか。と、陰惨な気持ちになったので、星は減らしました。
話として必要かコレ?子供向けではないと思う。
グロいシーンや酷い話もあり、子供にとっては楽しい話ではない。
自分は、子供も嫁もいないので問題はないが、ちょっとゲゲゲの鬼太郎としてはアニメのイメージより原作よりの暗い話になっている。
原作と繋げる必要はないと感じた、むしろあそこまで変えるなら無理やりすぎてオリジナルで良かったのでは?
---------------【ねこ娘】------------
見ていて、心が癒される。話的にも重いから、
成長した鬼太郎とねこ娘を見てるだけで安心感がある
---------------【水木さん】------------
時代の悪さと、水木さんの悪さが目立つ。
平然とタバコのポイ捨てから、あきらかに煙で泣いてるであろう子供がいても普通に吸い出す。他人を思いやれない人、結構自分勝手だと思う。アポもなしに土足でズカズカと来たり
正直あまり好きになれなかった人物。
---------------【記者山田】------------
なぜ、ここが鬼太郎の出生の秘密の地だとわかったのか謎すぎる
ねずみ男にでも聞いたのかな。
---------------【ゲゲ郎と呼ばれた父】------------
目玉のおやじ、と言えば良く喋る。
なのに、あまりにも違いすぎる。
人間に対しても妖怪に対しても。
---------------【ねずみ男】------------
あの村に受け入れられて生活しているのが不自然。
---------------【今回の妖怪との死闘】------------
はっきり言って強いです、名前はパンフレットに載ってなくて
不明ですが映画で何度も名前が出てきます。
ゲゲ郎も勝てない程の強さです。
しかし妻のお腹の中の赤子の鬼太郎の力が発動し更に
死にかけ?死んでいる?幽霊族の力を借りて倒すことになりますが
私は昔のアニメ映画みたいで、こう言う展開が嫌いです。
ご都合主義感が強く、まして、まだ生まれてもない鬼太郎が
いくら妖怪とはいえ、そんなバカな感です。
正直、普通に苦労してでも血反吐を吐こうとゲゲ郎が命をかけて戦って
勝つべきだと思いました。
ただ一時的に封印して逃げても良いとは思った、その後、成長した
鬼太郎が倒しにくるのでも良かったからです
もちろん原作でもアニメでも鬼太郎はめちゃくちゃ強い訳でもなく
普通に負けたりします。
そこは目玉の親父が長年、研究し鬼太郎に勝てる準備をしてから来たでも良かったからです。
---------------【あの結末は、ない】------------
記憶喪失である。
ゲゲ郎の嫁が、いつの間にか消えていて
水木に何があったのかも謎のまま
墓から出てきた鬼太郎を育てる話に無理やり繋げる。
何故人間の為に
水木しげる(1922-2015)
戦後を代表する漫画家
主に妖怪漫画の大家で
そのルーツは幼少期に家政婦から
よく聞いた妖怪話
そして自身の戦時中兵士として
死線を彷徨った経験が下敷きと
なっている
点描を中心にした絵画的な背景
(仕事場を見学に来た
美大生に描かせたものを
ストックしていたらしい)
に漫画的なキャラクターを置く
という独特の画風は氏ならでは
また話好きで戦時戦後の語り部
としての側面も晩年は
発揮していた
そんな氏を代表する作品が
「ゲゲゲの鬼太郎」
登場する様々な妖怪は
伝承的や資料の少ない
妖怪を調べ上げては
ビジュアルに起こし
文化として定着させた功績は
今では世界的に評価されつつある
(どうも世界に妖怪は
不思議と共通性があるらしい)
という鬼太郎に出てくる
「鬼太郎」と「目玉のおやじ」
誕生に触れる今作
これまでひょっとすると
あまりに気にしてこなかった
目玉のおやじのルーツ
なぜ鬼太郎は
人間の味方をするのか
そのあたりが存分に描写
されていました
その前にまず「血液銀行」
というものを知っておかねば
なりません
戦後の日本は輸血において
「売血制度」というものがあり
民間企業「血液銀行」が血液を
有償で買い取る制度があったそうです
400ccで現在の価値で10000円ほど
貰えたそうですが仕事もせず血を売って
生活する人が増えるなど社会問題化
また重篤な血液感染症を拡大
させるなどし1960年代には廃止
されました
舞台は昭和30年代の
戦後の日本
主人公水木は戦場で
上官から無責任に死ぬことだけを
強要されつつも生き残ったことから
強く生き抜く力を欲することだけを
考えている野心的な男
そんな男が勤める血液銀行の
大取引先である克典が
現当主時貞の逝去に伴い
跡目を狙う龍賀一族のいる
哭倉村に潜入
狙いは秘密の血液製剤
「M」の真相
途中妙な白髪の男に出会いながら
村人にはよそ者扱いされつつ
克典の娘の沙代に取り入りますが
遺言状には跡目は時磨と書かれて
おり狙いは失敗
しかし時磨は翌日死体で
発見されどんどん龍賀一族が
殺されていきます
てな展開
まぁよくある八つ墓村
ですが戦闘シーン等の作画は
なかなかのもので楽しめました
自分は鬼太郎っていうと
吉幾三がOPED歌ってた第三期が
一番観てました
その辺の世代の人も
楽しめる内容だったと思います
しいて言えば
結局どう目玉の形状になったのかは
あんまり触れなかったとこは
モヤモヤしたのは確かです(笑)
愛という、映画で語られたこと、もの
不運とは一体なんなのだろう。
ここ最近、自分は占いにハマっていた。
それは度重なる不運について知りたかったこともある。
自らに定められた運命というものはあるのだろうか。
もし、初めからハッピーエンドが約束されていなかったら?
生まれた時からまるで約束されていたかのように不運が設定されていたとしたら…。
それは考えたくもない事柄かもしれない。
しかし、現実はどうなのだろうか。
今作「鬼太郎誕生」は、容赦の無い作品と言える。
まるで子供向けには作られていない。
観ていても、昭和の横溝正史のサスペンス劇を観ているかのようだ。
主な登場人物となる水木は会社員としての出世の為に、鬼太郎の父親の通称ゲゲ郎は行方不明の妻を探しに、遺産相続に荒れる村へとそれぞれ現れる。
二人はやりとりの中で、互いの境遇を知ることとなり、閉ざされた村で起こる怪異の真相を探ることとなる。
今作は容赦の無い作品と述べたことのひとつに、
未来を担うべき子どもがどのように描かれたか、
という観点を省く訳には行かない。
今作を観れば分かるが、全く救われなかった命が存在する。
それも予め生まれた時からその悲劇か約束されていたかのような残酷さをもって描かれた。
それはただ単に作り手の意図だけでは無いだろう。
こうした悲劇的なことが現実として、本当に多々あると、ぼくは思ってしまう。
日本の年間の自殺者数は2万を超えている。
何の為に生まれてきたのか、と、言葉にもならないで亡くなってしまう命も、この日本社会において存在することを思う。
全く救われなかった命の深いかなしみを前に、水木とゲゲ郎は、未来へ繋がる大事なものの為に、不運をもって生きることを決意する。
人に限られた、ほんの意志しか働かせられない状況、その時に選択出来る物事は何なのだろう。
その中で、せめても出来ることは、未来への想い、そして、愛をもって生きることではないのだろうか。
ぼくは今作が子ども向け作品を数多く手掛ける東映で作られたことに、驚いた。
とても希望を語ったような作品では無いからだ。
それでも、と思う。
今作品は愛を語った映画であった、と。
鬼太郎の〝おかあさん〟が大事にしていたこと、もの、そうした想いが、観る人々の心へ届くことを、願わずにいられない。
めちゃくちゃ面白かった
いやぁ、すごいの見ちゃったなって感じが最大限です!
すみません!鬼太郎のお父さんイケメンすぎません?
最高でした!最初、どこかで聞いた声だなって思って最後まで分かりませんでしたが、いまわかりました!
無惨様の声です。今回は喜怒哀楽の感情ドバドバ出てる演じ方です。
バトルシーンがあるのですがまあ、これがまた作画が良い!昔見た思い出が蘇ってきました。
鬼太郎はゲタを自由自在に飛ばせるし
髪は伸びるし、イカヅチみたいのは出せるのは覚えてませんが。そのくらい父はもっとつよく男気があった
入場特典がランダムで2種類なのですが、私は水木の方でした。あ〜,ゲゲ郎のポストカードが欲しい。
途中、ドチャクソ胸糞シーンがありました。
あと、年齢制限かかっている理由がわかりました。
うん。昔ながらひどいっす。
やはりどの世代でも愛されている作品だと思います。
座席がしっかり埋まってました
ありがとうございます、水木しげるさん!
鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎
ちゃんちゃんこの作り方はみんなの髪の毛
目玉の親父誕生
目玉の親父さんの過去が鮮明に描かれる怪作。
鬼太郎が予告で忠告をした通り容赦ない全滅エンドを見せられる恐ろしい内容だった。
地上波では流せそうにないし、何度も見返したい内容ではないので劇場で一度見る価値はある。
やはり圧巻だったのはラストの野沢雅子さんの演技。
少ない言葉でも背景や思いが伝わる素晴らしい演技で、思わず涙が溢れました。
ゲゲ郎と水木の物語
本作のストーリーとしてはとある一族の相続争いに戦争体験をしたサラリーマンの水木と行方不明になっている妻を探す鬼太郎の父が村の謎を解き明かす、という風になっています。
血飛沫が飛び散っているポスタービジュアルでもわかる通り本作は結構えげつないシーンが多く、惨殺される人や当主との関係を強いられる少女、冒頭の列車に乗っていた少女か屍人として生贄なったと示唆されるシーンなど、とにかく残酷的な描写が多い印象です。それ故にこれまでの鬼太郎シリーズで描かれる「人間の醜悪さ」というものを見事に描いている作品だといえるでしょう。
人間を信用しない鬼太郎の父と自分の弱さを隠す水木の2人が共に行動することで二人の間に友情が芽生えていく、というのが本作の見所でしょう。特にラストシーンの生まれた鬼太郎の水木とのシーンは必見です。
戦闘シーンもやはりワンピースやドラゴンボールを手がけているスタッフが手掛けていることもあってここは流石の東映アニメーションでした(笑)志田作画もあったかな?
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