鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎のレビュー・感想・評価
全161件中、21~40件目を表示
ゲゲゲ
水木ぽさは薄かった。犬神家っぽい設定。スケキヨはでないが似たような白メイクが。エンディングで流れた鬼太郎か墓から出てくるシーンの箇所を重点的にとやるものと思っていたので、何か違ったものを見た感じ。近年の鬼太郎は絵も今風に寄せていて、水木作風のオドロオドロらしさが皆無で、私はこのネコ娘が良いとは思えない。
どこかで見たようなドラマと、なんかゲームっぽいアクション。個人的にはこれじゃない感が消えなかった。
興味本位で見てみましたが…
鬼太郎生誕というタイトルに惹かれて鑑賞しましたが、思ったより楽しめないストーリー展開でした。
最後のエンドロールまで見て、ようやく満足できる作品なので、最後の最後までお見逃しなく!
そして、どうして目玉の親父になったのかもわかります!
結構エグい
鬼太郎を見るのが何十年ぶり?昔、チラッと見たのが人間の女の子がヒロイン的ポジションになってるので「なんで?」って思って以来か。
前半、横溝正史的雰囲気から妖怪ものへ。
設定が結構エグい。沙代の事も伝奇ものだと割と有るけど、それを鬼太郎にやるとは思わなかったな。
しかし、鬼太郎両親は自力で村から離れて水木の近くに隠れ住んでたんかな?
猫娘、美少女に違和感。
素直に
良かった。
あの、目玉の親父にこんな過去があったんだと…そして、鬼太郎の誕生シーンも。
本当にお墓から生まれていた!
ちょっと不思議なのは、目玉の親父の妻…すなわち鬼太郎の母が何故か猫娘に似ているのは何故か?
そして、人間の主人公水木が水木しげる自身としたら、正しく鬼太郎の育て親は水木しげるなのがいろんな意味で良かった。
歴代アニメ版ゲゲゲの鬼太郎史上最もエグく救われない世界観。よくぞ描いたという怪作。
この世の中でありとあらゆるタブーと言われることを煮詰めた蠱毒のような作品。
小さい頃から鬼太郎を見てきて、原作に触れ、ルーツを知っているぼくからすれば『そうきたか!』『そこまでやるか!?』『よくぞ描いてくれた!』と思わせる内容でした。一般的なゲゲゲの鬼太郎とは仲間の妖怪や敵の妖怪が何種類もわんさかお祭りのように現れて強大な敵とヒーローの鬼太郎が人間を助けるのが王道、むしろそれが当たり前な感覚であったが、これはこれまでの鬼太郎の常識を全てぶち破る作風になっているのが衝撃でした。妖怪はたくさん出るけど登場控えめ、グロあり、ホラーマシマシ、敵は人間 と色々新感覚な内容で、かと言って適当な作風なのかというとそんなことなく時代背景やタバコなどの細かい設定、各キャラクターの描写のうまさが際立ってました。のちの目玉のおやじであるゲゲ郎もデザイン、アクション、声優さんのぴったり具合も素晴らしい。主人公の水木も過去の描写やゲゲ郎との交流、人間味を感じさせる動きもこの作品の清涼剤となってくれた気がしました。
この作品のすごいのはエグさです。グロもありますがエグいんです。何度も言いますがエグいです。これまでのアニメゲゲゲの鬼太郎に登場する人間は妖怪に蹂躙される側ですが、この作品に登場する人間はろくなやつがいないなんてかわいい言い方なんて生ぬる過ぎて、村の人間も村のやってきたこともラスボスのやってきたこととやっていることが吐き気を催すくらい。ヒロインの生い立ちの救いのなさ、唯一汚れのない男の子のラストは救いなのか難しいところ。とはいえこれくらいしか救う方法がなかったとスタッフのコメントがすべてを表している。まさか鬼太郎シリーズでこれほどまでに同族嫌悪を発症させるようなことになるとは思いも寄りませんでした。最後の村人たちの因果応報の末路で『この殺される人たちの中には水木にいたずらした無垢な子どもたちもいるんだろうな〜』とかM生成に利用された人たちの中にはゲホゲホと苦しそうに咳をする屍人とそれを心配そうに見るとなりの屍人を見て『これって電車の中にいた席してた子どもとお母さんなんじゃ』と思うととても胸が締め付けられます。
ここまでの感想を書いておいてなんですが気持ち悪い、後味が悪い、二度と見たくない、という訳ではなくラストの感動的な救い、水木とゲゲ郎の種族を超えた友情、鬼太郎の両親の夫婦愛、エンドロール後の原作とのリンクさせる演出はまた見たくなるような作品でした。
企業戦士・水木とバディのゲゲ郎(目玉オヤジ)
ゲゲゲの鬼太郎の基礎知識がまるでなくて、
聞き覚えがあるのは、熊倉一雄が歌っていたテーマ曲で、
ゲ、ゲ、ゲ、ゲゲゲのゲ(略)
楽しいな!!楽しいな!!
お化けには、学校も試験も何にもない、
お化けは死なない、病気も何にもない、
と、歌っていて、そこんところは羨ましかった‼️
(下調べとしてドラマ第1シリーズの一話だけ見ました。
(水木しげるさんはきっと大変な《野球好き》だったのかなぁ?》
鬼太郎の視線が子供目線で、子供の味方なのかなぁ・・・
そこがきっとゲゲゲの鬼太郎が長く愛される秘密かもしれないのかも、
とか感じました。
ところがこの映画は大人向けのオドロオドロしいSFホラーでした。
【ストーリー】
鬼太郎誕生秘話
作者の水木しげるさんの戦争体験をベースにしている。
☆☆昭和31年。
血液銀行に勤める水木(若くて男前です)は取引先の
龍賀薬品の会長の葬式のために、とても辺鄙で山奥の哭倉(なくら)村
を訪れます。
哭倉村も龍賀一族も怪奇でまるで犬神家の一族のような、怨念とたたりを
感じさせる幕開けです。
水木はゲゲ郎と勝手に名付けた中年男と列車の中で知り合う。
そして彼と力を合わせて龍賀家の秘密と血液製剤【M】製造する、
哭倉村の離小島の秘密を知ることとなる。
【M】は旧日本軍の兵隊に飲ませれば、不眠不休飲まず食わずで、
3日〜4日歩き続けるという妙薬。
南方で片腕を失っても漫画を描き続けた水木しげるさん。
上官の「玉砕と決めたんだから、生きて返すな!!」
「上官はどうするんですか?」
「俺は生きて報告する義務がある」
な訳あるか!!
戦争への怒りはよく分かります。
戦後は復興に励む日本の企業戦士のエネルギーの元として重用される
血液製剤の【M】
ところがその【M】の製造法はとんでもないものだった。
龍賀家の一族は、孤児や身寄りのない人をさらってきて、
離小島の秘密工場で、生体から血液を抜いて【M】の原液を製造していた。
そして一族は運命の娘後継(沙代)など直径の女に当主の子供を孕ませて、
その娘の血を混ぜて【M】を完成していたのだった。
そしてゲゲ郎(のちの目玉オヤジ)の行方不明の妻は、
離小島で血を抜かれて
屍のように衰えていたが、ゲゲ郎と再開した日には妊っていた。
(これってゲゲ郎の血を引くというより、龍賀一族の当主の血を
引いているのでは?ないのでしょうか?
その辺、基礎知識がなさ過ぎて、単なる憶測なのですが・・・
(出来ることなら鬼太郎のDNA鑑定をしてみたいな!!)
(そうしたらきっと生みの親の水木しげるさんのDNAが検出されるのかも)
水木しげるさんは自身の戦争体験から、反戦の気持ちを強く持ち、
子供たちの未来は、時弥くんに言ったように、
「きっと数十年後には、貧困も病気もない未来が来る」
そう信じていたのに、70年後にも、貧困も病気も無くは、
ならず苦しい生活が続いている。
そして平和も訪れていない。
それでもなお未来を信じて子供たちのために、
可愛いくて怖い妖怪を描き続けた水木しげるさん。
この映画は鬼太郎の父親・目玉オヤジと水木しげるのモデルである
企業戦士・水木の成り立ちと思想をベースにした大人向けの
「ゲゲゲの鬼太郎秘話」
狂骨との凄まじいアクションシーンも華麗なVFXで見事な
アニメーション。
洗練された映像に満足度は高かったです。
SNSで見かけて
元々の知り合いがやたらと絶賛していたのでこの度拝見(そのため期待値が上がった状態での視聴です)
結果とても残念な作品でした
(知り合いはやたらと主人公と鬼太郎のお父さんに夢中でした)(そう言ったのが好きな人にはいいんだと思います)
墓場鬼太郎の水木を使った二次創作アニメーション
これしておけばお涙頂戴して盛り上がるだろう、という感じの演出(流血や家庭間の…)
昨今の背景と人物の作画の差を隠そうとしない映像美です
元々のが好きな人、妖怪が好きな人は見なくていいと思いました(自分はなんとなくでみた口)
ラスト見てええ…となったのは自分だけなんだろうか…(いや鬼太郎の目が片方ないのって…という部分が原作と違うのに墓場鬼太郎持ってくるのは違和感しかなかった
タイトル通り謎が残る。
本編は横溝正史風のミステリーと妖怪を組み合わせて楽しめたのだが、最後に一般的に知られている鬼太郎誕生のストーリーがつけくわえられている。どうやってつながったのかがわからず、謎が残った。
想像以上の完成度
鬼太郎100周年を記念して公開された映画で鬼太郎がいかにして誕生したのかを描いた物語。ゲゲ郎(目玉親父)の鬼太郎への想いに触れた時には思わず涙。これを見てから鬼太郎のアニメシリーズを視聴したらまた違った感覚で楽しめるかもしれない。戦闘シーンは迫力満点だったし、因習村や夜行列車など鬼太郎シリーズの良さを引き立てる要素も盛りだくさんで大満足。
水木しげるさんの鬼太郎シリーズに登場する妖怪たちは悪さをしてもどこか無邪気で馬鹿っぽく(主観)描かれることが多いから、作品に触れると怖いのに何故か心が温かくなるような不思議な気持ちになる。妖怪を身近に感じるけれど見守ってくれてるような感覚。
(ラスボスは普通に怖かった)
ゲゲゲの鬼太郎は全シリーズ視聴していたわけではないけれど幼少期よく見ていて大好きだったから個人的にはリモコン下駄とか体内電気とか、お馴染みの技をゲゲ郎が披露した時には興奮した!
この映画の続きとしてアニメ「墓場鬼太郎」があるみたいなのでそれも視聴しよう思う
心に残る愛
因習の支配する暗い辛い世界に、恨みと悲しみが嵐となって吹き荒ぶ。
救いの無い人生、逃れようもない運命に立ち向かって敗れるキャラクター達。
そんな非情な物語でバッドエンドだが、見た後は「愛」が心に残る作品だった。
それはシナリオに一本通った芯があって、見る側にちゃんと伝わったのだと思う。
個人的には特に、最初の方の、水木たちと時弥くんとの問答が最後まで響くのが良かった。
作画も、背景に見る田舎のむせかえるような自然の表現とか、
鬼太郎の父と天狗の戦いなどのアクションも素晴らしいと感じた。
そして最後に。
川井憲次さんの音楽が本当にピッタリだったと思う。
エンディングが鬼太郎のテーマの変奏だと分かった瞬間、涙を堪えられなくなった。
日本アニメすごいなあ
不覚にも泣いてしまった。ゲゲゲ誕生にあんな過去が隠されていたなんて。主人公が思いとどまったから鬼太郎は存在してるんやね。
70年後やから主人公はもう生きてはいないと思うけど、としちゃんはずっと彷徨い続けていたと思うと悲しくて涙が出た。日本のアニメはやはりクオリティが高い!
謎のアンプルのなかみは
11月公開のヒット作がそろそろ終映なので、最終日に鑑賞しました。
墓場鬼太郎のニヒリズム的なエッチな映画かと思ったら、全然違った。
お客さんは2、30代の女性が多く、男性は少なかった。
昭和31年、帝国血液銀行の社員の水木が取引先の老舗製薬会社龍臥製薬の会長龍臥トキサダの葬儀に参列して、懇意にしている社長カツノリの当主継承を祝い、血液銀行内での自分の立場を良くしようと夜汽車に乗って山奥の集落にある龍臥一族の屋敷へ向かう。
帝国血液銀行? 帝国臓器っていう製薬会社あったな。血液銀行って、ミドリ十字か?
売血の時代。
村の道端で少女(サヨ)と少年(トキヤ)にあう。
遺言により当主になったのは公家の衣装を着た白塗りの男。時麻呂。トキサダの嫡男。
いかにも岸田森が似合いそうなキャラ。
若い人はわかんないよね~
龍臥家はまるで犬神家の一族。
龍臥家は当主になると一族の娘、孫娘にも子供を産ませようとする。
さらに、当主継承権をもつまだ子供のトキヤとサヨをくっつけようとする。
狗神だ。
気持ち悪い。
夜汽車でみた亡霊の不気味な男(ゲゲ郎)がそこへ現れる。
最後の幽霊族。
龍臥製薬の「M」というアンプル製剤。
マカ?
マムシ?
日清、日露戦争で使われた強壮剤?
リゲインか?
24時間戦えますか?
幽霊族の血が原料。
工場とは吸血病棟。
魔物のキョウコツ。狂骨?恐骨?
もう、わけわかんない。
丸い湖に浮かぶ火山みたいな島の地下で正体を現す時貞。
よく知ってる一族経営の総合病院の我儘な当主にそっくりだった。
ちょっと笑えない吸血病院。
それにしても、ゲゲゲの正太郎も悪魔くんも主題歌で大いに盛り上がった世代でございます。
熊倉一雄、吉幾三、木村充揮(憂歌団)と堪能させていただきました。
リモコン下駄、ちゃんちゃんこはみれました。
猫娘はスラっとしてきれいになりすぎ🤩
時代ですなぁ。
白髪の鬼太郎が目玉親父だった。全然気付かず、老いた鬼太郎だと思って...
白髪の鬼太郎が目玉親父だった。全然気付かず、老いた鬼太郎だと思っていたよ。
結局よくわからなかったな~。
田舎村である哭倉村に龍賀家という大成功した家がある。お金持ちのようだ。
龍賀家の当主が亡くなった。それから当主の息子や娘が次々と死んでいく。
ネタバレを言うと龍賀家一族が次々と死ぬのは、龍賀家長女の娘、龍賀沙代によるもの。彼女は何故か妖怪を操る能力を持っている。(なんで?)
龍賀沙代は可愛い女の子なのだけど、実は龍賀家当主、80代のジジイと近親相姦の関係であった。龍賀沙代にとっては辛い事実。
でも結局龍賀沙代も死んでしまう。
目玉の親父は妻を探して哭倉村に来ている。村には湖があって、湖の中心に島がある。その島の中央には井戸のような穴があり、キュウコツという妖怪が封印されている。
穴の底には血を吸って育つ桜が咲いている目玉の親父の妻はその桜に血を吸われている。目玉の親父は妻を見つけた。妻は身籠っていた。
きっとこの子が鬼太郎なんだろう。
面白かった
子どもの頃テレビアニメ見てた程度の知識ですが、前評判良く気になって鑑賞。私個人としてはとても面白かった。映画館で観る価値はある。
鑑賞前、ストーリーはホラー系の胸糞悪い因習に縛られたものかと思いきや良い意味で期待を裏切られました。
人間と妖怪が混じる世界独特の不気味さはあるものの、一方、爽快なアクションが目を引きラストのシーンに胸が湧き上がり、仕事終わりのレイトショーで心沈むことなく終始楽しめた。笑
思い返せばゲゲゲの鬼太郎はバトル系の妖怪アニメだったような。
水木視点にストーリーが進んでいくのだが、後半に向かうにつれこの男の魅力がどんどん開花されていくのが個人的には気持ちいい流れだった。このキャラクターを初めて知ったが観賞後調べたところ、原作や本編だと少し違った色のキャラクターで興味深かった。
秀逸なストーリー。が、絵が苦手かも
水木タッチに寄せるならもっと寄せてほしかった。寄せてこそのあの画質が生きたのに。昨今のアニメ事情からするともう少し高画質でも良かったかなあ。というか、あのストーリーなら、実写でもありかも。海外ホラー並みの映像画質なら、、、それともやはり、水木ワールドを効果的に示すための「あえて」あの絵柄なのか?水木風のキャラとそうでないタッチの差がねぇ、、、
人から勧められて、今さらながら、鑑賞。夜の回だったけど結構人がいて、、、リピーターなのかな?
ストーリーはアニメにしとくのは惜しいくらいの秀逸さ。戦後の日本の山村、ミステリータッチ、とくれば、金田一耕助でもお馴染みだし、おどろおどろしいのはピッタリ。そこに妖怪変化をプラスするんだから面白いよね。
「M」って存在がもう少し丁寧に演出してたらなあ。まあ、「お国のため」という大義名分が美徳だったからこその狂気だし、水木しげるの世界観からすると戦争は外せないから仕方ないけど。でも「M」の存在理由がもっと個人的というか狭い世界を守るためであっても良かったかなあ。ま、そうしたら「水木ワールド」でなくなるのかもだけど。
最初と最後が現代パートで鬼太郎とか猫娘出すためになんだろうけど、ちょっとわかりにくかったかな、特に最初。だから最後「取ってつけた」感じがしたのかも。
オーラスで鬼太郎誕生は良かったけどそこまでの展開をエンドロールでサイレントで進行させるのも少し凝りすぎというか、もう少し作り込んでも良かったなあ、、、
猫娘、背伸びたね笑
おもしろい
ゲゲゲの鬼太郎については鬼太郎などのキャラクターを知っている程度で、原作などは全て未視聴。公式サイトの予告編は全て視聴済み。
水木の戦時中の体験と今回のストーリーを重ね合わせて考えているところがとても興味深く、決して美化しないありのままの戦後日本を描いているところがとても好印象だった。戦後日本という時代背景に妖怪というフィクションの要素がうまく混ざりあっていて、とても引き込まれる内容だった。とてもおもしろかった。
全体のストーリーは分かりやすかったが、その分かりやすさが良くも悪くもな感じがした。予告編を見た際に得られた情報は「村」に「一族」が住んでいて、その村の謎を水木が解きに行く内容であることと目玉おやじになる前の鬼太郎の父が妻と思わしき女性を探すこと。今まで色々なアニメやドラマを見てきた経験から「村」と「一族」の2つの要素があったら考えられる展開は2つだけだと個人的には思っている。1つ目は一族全員が自分もしくは一族の繁栄しか考えていないクソ人間たちでそれが成敗されるストーリー、2つ目は一族全員がいい人たちだが悪役による被害に悩まされているから助けるというストーリーである。SNSを見た感じとても好評だったので、私のこれらの固定概念を打ち崩すような第3のストーリーが出てきてくれるかと期待したのだが、見事に1つ目のストーリー展開にピッタリはまっていて「またお決まりのパターンね」と残念に感じると同時に、ストーリー展開もある程度予想できるため大きく感情を揺さぶられることも無く余裕を持って楽しむことも出来た。
2回目を映画館で見たいかと問われると微妙だが、初回を映画館で見る分にはとても楽しめて素晴らしい作品だと感じた。
エピローグで再度泣かされました
水木しげる生誕100周年記念作品。
SNSで話題になっていてずっと気になっていました。
"ゲゲゲの鬼太郎"アニメ第6期の前日譚とのことですが、そちらは未視聴。
何も知らない状態で鑑賞しましたが、全く問題ありませんでした。
評判通り、とてもおもしろかったです。
まず昭和31年戦後の日本という時代設定が良い。
閉鎖的な山奥の村が舞台なのですが、まぁかなり陰惨な物語でした。
横溝正史や犬神家などと言われているのは知っていましたが、鑑賞して納得。
これを典型的と言ってしまえばそうなのですが、今作はそこに上手く妖怪あれこれを絡めているので、あまり違和感も感じずに楽しめました。
主人公の一人である水木の、時代背景に絡んだバックボーンがしっかり描かれている点も良かったです。ただの上昇志向の野心家というだけでないのだなと。明かされる前後ではキャラクターへの印象も変わりますからね。
ゲゲ郎がようやく愛する妻に会えたシーンが感動的で…。
ずっと妻を探していたゲゲ郎も、愛する夫の子を何年も身篭って守り続けてきた岩子も、二人の夫婦愛がとても深くて愛おしい。お腹の中の鬼太郎が泣き叫ぶ事で結果的に父を手助けするシーンも、めちゃくちゃ良い演出でさらに涙が…。
それにしても、鬼太郎の黒黄色のちゃんちゃんこにあんな秘密があったとは。
単に鬼太郎の服装としてしか認識していなかったので、今作を鑑賞してあのちゃんちゃんこに対する意識が全く変わりました。笑
エピローグ。
水木のバックボーンがあるからこそ、より感動的なものになっていると感じました。一人の孤独な男が、この新たな命との出会いによって良い意味で変化し、愛を知って生きていくのだろうなと思わせてくれました。なので個人的にはハッピーエンドですね。
それにしても、生まれたばかりの鬼太郎が可愛くて…。
そして水木が鬼太郎を抱きしめるまでを眺めている、目玉おやじの姿となったゲゲ郎。
いや、もうこんなの泣いちゃうよ〜。
それにしても、沙代と時弥は可哀想でしたね。
憧れの東京の喫茶店でクリームソーダを飲んで、野球観戦もしたかったよね。
現代で、鬼太郎が最後に会った狂骨がまさかの時弥だと分かってからも泣かされました。
劇場ではあちこちからすすり泣きが聞こえていました。
まさかレビューがこんなに長くなるとは…!笑
一人で鑑賞したので、誰とも気持ちを共有できずに長くなってしまいました。
機会があったら原作やアニメも観てみたいと思います。
でもその前にもう一度、劇場へ足を運ぶかもしれません。
醜悪
「ゲゲゲの鬼太郎」は子供の頃にテレビアニメを見ていたものの、最近の作品は見ていません。
この映画もさほど興味はなかったのですが、評判を聞いて観てみようと思ったものです。
戦争の影が色濃く残る時代、異様な因習のある村、陰惨な殺人事件、横溝正史のようなテイストで予想以上に暗く不穏な空気。
戦時中の人体実験を連想させるような場面もあり、戦争の残酷さ、大義名分をかざして命を蔑ろにする権力者の醜悪さ、そういったものをきちんと突き付けてくるストーリーはとても良かったです。
興味本位の軽い感じかと思っていた記者が、報道魂を持っていたのも好感が持てます。
現代日本の姿、子供の未来に対する真摯な想いも伝わりました。
子供たちが理不尽な目に遭うのはやはりやるせないです。
アニメーションの面では、昔のテレビシリーズを見ていた者としては、猫娘の、今風というか萌えというか、このデザインはちょっと苦手な感じで、絵柄も全体的に子供向けのキャッチーなものであまり好みではないのですが。
テラスでの鬼面集団とのバトルシーンなどは見応えがありましたが、急に線のタッチが変わったな…とも思いました。
この絵柄なので、逆にシュールで醜悪さやグロテスクさが際立ったのかも、という気もしますが。
惨殺場面なども予想以上に陰惨な描写で、鉄パイプの描写など、かなり悪趣味(誉め言葉)だなと。
とは言え、こういう物理的なグロ描写よりも、権力者や集団の理不尽な抑圧がよっぽど醜悪でグロテスクだと感じさせられました。
全161件中、21~40件目を表示