鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎のレビュー・感想・評価
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人外と人間バディもので泣くとは
前情報では救いがないとざっくり聞いてましたが、ホラー、閉塞村、妖怪ときたらまぁそうだよね。人間は欲まみれだし容赦ない殺される描写はあるしって前半は淡々と水木が謎に迫っていく。
ただ鬼太郎の父との出会いで水木が変わっていき、お互いを相棒と認識し始める展開が良かった。助け助けられの後半からは怒涛の展開に「妻はどこじゃぁ」と必死に叫びなから探す鬼太郎父と、怒りと悲しみに満ちた水木の二人の姿に思わず泣いてしまった。
とにかく主演声優の関俊彦さんと木内秀信さんを始めとする皆さんの演技が素晴らしかったです。
そしてエンドロールで鬼太郎爆誕!救いはあるので最後まで席を立たないで。入場者プレゼントの絵に殺られてまたそこでも私号泣だよね。
昭和も令和の世も変わらず被害に合うのは子供や弱い立場の人々ばかり、子供向けじゃないと決め付けずに親子で見に来ても楽しめると思います。
かつての鬼太郎とは違って当たり前
原作、子供の頃に見たアニメの記憶はあやふやだけど、だいぶ違うのかなと思う。だけど、そんな事は気にする必要はないでしょうね。
新しい作品として十分に楽しめると思います。
気になったこととしては、
猫娘が美少女キャラである必要があるのかな。
別キャラの少女で猫娘には見えなかった。
妖怪の起源というわけではないが、昭和31年とついこの前の設定が斬新に感じられた。この手の話だと、近代化される前になるものだという思い込みがあったかもしれないな。
近年の実写映画で度々気になる事で、時代劇などで区画整理されたキレイな長方形に並んだ水田や畑が映ることがある。これから作られる映画では、かつての水田風景を見ることないんだろうな。
アニメなのに、なんで区画整理されたと思われる水田になっていたのだろうか。wikiなどで区画整理(または、圃場整備)について調べてみたが、古くは明治時代からも行われていたみたいだが、昭和30〜40年代の都市近郊の田んぼでもまだ区画整理がされていない田んぼを見ていた記憶はある。
農業に詳しい人がいたら、是非教えて欲しいです。
また観に行きたい!
前知識なく昔観ていた再放送のころを薄ら覚えている程度で観賞。
久しぶりの鬼太郎作品面白かった!今回の主人公は幽霊族の鬼太郎の父と野心家銀行員水木の二人。なんといってもこの二人のやり取りがいい。SNSに流れてくるレビューでは、救いがないとかしんどすぎるとか言ってる人が多かったので終わり方がどうなるのか身構えていましたが、思いの外希望が大きく残る印象でした。後味はとても良かった。エンドロールまでしっかり見せるやり方は過不足なく楽しませてくれる。鑑賞後に特典見たら……これは泣ける!
主演の関俊彦さんと木内秀信さんのお声も素敵だった。臨場感もあったし、魅入ってました。
第二弾の特典があれば嬉しいな。また観に行きたいです。
原作ファンでは無い方には面白い
観に行く前にレビューみたら
思ってたのと違うとか原作と全然違うや、
期待はずれ等の厳しいコメントが沢山あったので心配でしたが、結論的に言うと私は凄く面白かったです。
子供の頃からリアルタイムで鬼太郎を
見てましたが、その時しか見ていなく、
原作ファンでもなんでもなかったので、
あらすじは鬼太郎のお父さんの過去のお話って感じで私は想像通りの内容でした。
他のレビューでもあるように、
首が切れるシーンや血が思ったより多かったので、子供向きでは無い気はします。
内容的にも大人向きですね。
ホラー、友情、愛情、戦闘シーン、感動
全てがギュッと詰まってて個人的に凄く好きな感じの映画でした。
そしてなにより鬼太郎のお父さん役の関俊彦さんのお声がほんとに素敵です。
ずっと聴いていたいくらい良い声でした、!
また予告なしの石田彰さんの登場でも
発狂してしまいそうでした、、、
内容的には星5のつもりですが、
私みたいな子供の時しかみてないほぼ新規の
人が見る映画には少し謎が多い気がしました。
なんでここはこうなの?とかこの後は結局どうなったの?っていう疑問が残ってモヤモヤしてしまったので、新規の方にも見やすいほうが個人的には親切なのではとは思いました。
新説鬼太郎
シンプルに面白かったですね
過去話(墓場鬼太郎)と言うより
3年前の鬼太郎6期は日曜朝放送だったと思いますが
これをベースにダーク目にして原作や水木作品への
リスペクトを投入した新説鬼太郎と言う感じだと思います
(TV版未見でも全く問題ないと思います)
懐かしい旧作版の犬神家の一族風味もありますが過度な描写でも無いので
今の世代にもストレス無く楽しめるんじゃないかと思います。
個人的にはもう少し尺があっても良かった気がします、
ただ切り口も面白いと思いますし続きを見てみたいと思うくらいには良かったですね。
実写化してほしい。
ゲ、ゲ、ゲゲゲのゲ〜🎵
のつもりで観に行ったら、怖かった。
完全に大人向け。ホラー。
タイトルがいつ出るか、どうやって出るか、気になって気になって。
やっぱり最初に出してほしいな。(今作はこれでよかったけど)
そう言えば、もとは「墓場の鬼太郎」だったんですよね。
戦争のシーンがとてもよかった。このスタッフ、作画で、水木しげるの戦争もの映画化してほしい。
入場特典でよくいらないポストカードもらうけど、今作のはよかった。観終わっ後に開けて見て、うれしかったです。
警戒してしまったけど、観てよかった
明るいライティングに血ベタな墓石がならぶビジュアルを見てビビり、SNSで散見されたゴア注意喚起を見てビビるなどして初日に観に行くのを控えてしまったんですが、やっぱり気になるものは気になったので観てきました。
結論、べつに注意喚起されるほどグロくも怖くもエグくもなかったなと思いました。(※個人の感想です)
ゴアというほどゴアゴアもしておらずというか……
(※演出の道具的な、ビシャグチャした過剰な描写があるという程には感じませんでした)
“そういう”くだりが無いということも無いですが、あまり刺激が強くならないように演出調整がされていましたし、PG12のレーティングに特に間違いは感じませんでした。
個人的には鬼滅(※R15)の方がよっぽどグロくてこわくてエグかったです。
ただ、かなり色々と細かく誰かのダメトリガーになり得る材料は揃っているとは思うので
警戒心強い人はちゃんと自己責任で観るか観ないか検討するのが良いと思います。
鬼太郎は作品ごとにフレキシブルな部分も多いと感じながら歴代作品をそれぞれ見てきましたが、今作では水木さんのパーソナル、哲学なども愛を持って丁寧に描写されていたように感じられて、そこがとてもよかったです。
背広ひとつ取っても、“これぞ昭和の背広”!というシルエット、ディティールになっていて心地よかったですね。
煙草の描写も変な忖度がなく、あくまでも時代準拠で徹底されていたのがまたよかったです。
昭和…昭和仕草はそうだよね………!!が目白押しでした。
親父殿のバトルシーンもしっかり打撃が重くてよかったですね…タッパがある分鬼太郎のバトルシーンとは全然違ったカタルシスがそこにあったというか
力がどこにどうかかっているか、その描写が丁寧でかなり気持ちよかったです。やはりバトルはこうでなくては…!
親父殿が愛妻家だったからこそ、ショートアニメ程度のボリュームで十分なので
ただただ幸せにしていたであろう頃合いの夫妻の姿なども、番外編として観てみたいなと思いました。
シンプルな感想になってしまいますが、満足出来ておもしろかったです。
安っぽくて期待外れ。
横溝正史や京極堂シリーズが好きなので観に行きましたが、期待外れでした。
ほらほらこんなに悪い奴ですよ!という分かりやすいチープな悪役が悪いことをやってて、可哀そうな被害者がいて、正義のヒーローである男二人が被害者に同情しつつ悪い奴をぶっ飛ばしてやっつけて終わり。
横溝や京極堂の魅力であるドロドロした妄執や善悪で割り切れないような情念、じわっとく
る怖さみたいなものがまるでない。
とはいえ扱っているネタはこの手の因習ものでありがちなアレなので、スカッとする爽やかさがあるわけでもない。
話の流れも散漫で、いつ面白くなるんだろう、いつ怖くなるんだろうと思っているうちに終わってしまった感じです。
子供向けのアニメ映画にちょっとグロい大人要素をいれてみたよって印象なので、グロ好きな中高生向けの映画なのかな。大人の鑑賞に堪えるものではありませんでした。
悲劇と人間の怖さ
母は忍耐強く父は強しを思いました。謎解きかと思えばアクションもあり、面白かったです。やはり一番怖いのは人間の欲望だと思いました。声優さん達の演技がとてもキャラクターと連動していて凄かったです。鑑賞していて京極夏彦の魍魎の匣を彷彿としていました。
おどろおどろしさが凄い
なんか想像してたのとはちょっと違いましたが、面白かったです。
近年の鬼太郎にイメージ染まってたんだなぁと思います。
そういえば、鬼太郎って本来こういうおどろおどろしい作品だったんだっけと、今更思い出しました。
ちょっと脚本がグダついてる部分はあったものの(特に終盤)、よくできてる作品だと思います。
ただし、全く子ども向けではないですね…。
聖地に生まれた者として…
鬼太郎観てきました
実はワイ聖地の生まれ
そのためかしょっちゅう鬼太郎の再放送を観ていた
小学校の本棚に鬼太郎置いてあって皆で読んだ(笑)
だからなのかリアルタイムで見た3期4期よりも再放送の2期が好き。明るく楽しい鬼太郎より恐怖と道徳に溢れた鬼太郎が好きだったのよ
最近の鬼太郎は観てなかったけど新しい鬼太郎ってなんか違和感を感じちゃうのよね
いつも鬼太郎が助けてくれて謝れば許してくれる
昔はそうじゃなかった
『決して許されないやってはいけないことがある』
道徳的なことは鬼太郎に教わった部分が結構ある
だから今回の怖い話はよかった
でも切なくて悲しかったな
今回のオヤジは長身鬼太郎似のイケメソで母ちゃんは近代的な美人さん。ワイの記憶ではオヤジはミイラ男もどきで母ちゃんはお岩さんみたいだった気がしたんだけど…(オヤジは妖怪で母ちゃんは幽霊で鬼太郎は両界のハーフだったような…)
その辺りちゃんと説明がされていた
あそこはリアルで涙が出た
なんでこの人達が苦しまなきゃいけないんだって
でもどこかにほんの少しの救いがある
やっぱり鬼太郎っていいなとおもった
実は水木しげるロードができるとき思い出の場所がおかしくなっちゃうって思って少し反対だった
でも今では毎年たくさんのお客さんが来てくれる
映画で町もちょっと盛り上がるかもしれない
ありがたいことだ
あんまり役には立たないけれど聖地に生まれた者として周りに映画の宣伝しなくちゃ!お正月はロードにお金落としにいかなきゃと思いました😀
みんなで鬼太郎を盛り上げてくれると嬉しいな🎵
「忘れる」と戦後は終わり戦前が始まってさしまう
オタクの女性には絶対突き刺さるものが多い。
私はキャラクターデザインに惹かれて見に行った。
最新のテレビアニメの鬼太郎の知識などはゼロ。
個人的にいわゆるアニメ声のアニメ演技が苦手なのだが、今回は声優さんがどの人もみんな素晴らしく、特に主人公水木の木内さんの演技と声が素晴らしかった。何で上手いのだろう。全然存じ上げなかったのだが大ファンになってしまった。
あとは音楽が素晴らしい。
バディ要素、横溝+京極+椎名林檎的耽美と昭和因習世界観など、腐女子に突き刺さる要素が満載だ。
水木しげるの従軍体験、昭和の悪習(喫煙や血液銀行など)も容赦なくもりこまれている。比べるのもアレだが、例えば山﨑貴の甘く浄化された昭和感よりは数万倍も真摯さを感じる。
ただ、一見ミステリだが謎解き要素はないし、説明不足の部分やヒロインのキャラクターの掘り下げ不足な部分もあり、「一般映画」として視聴するとそこまで出来が良いとは言えまい。「大人向け」と謳われていて確かにそういう要素はあれど、宮崎駿やスラムダンクのように普段アニメを見ない大人の鑑賞に耐えられるかと言われれば決してそんな事はない。
この映画を一般観客(普段アニメをみない)が鑑賞する際は、あくまで「日本のアニメ」の水準を念頭に多少の忖度を必要としながらならば、かなり観やすい映画だというものだと思う。
⭐︎⭐︎⭐︎
だが、同時期に、戦前、戦中、戦後を描いた映画がこれほど立て続けに公開されたのすごい。
「ゴジラ−1.0」「ほかげ」「窓ぎわのトットちゃん」(あの花〜は未鑑賞)そして本作。
本作とゴジラ、ほかげには敗残兵が登場し、いずれも悪夢にうなされる様子が描かれる。
そして、ほかげと本作ではそんな敗残兵によろ権威への抵抗が描かれる。
ただ、日本の加害性について触れているのは本作のみだ。
この映画の大きなメッセージのひとつに「忘れないで」という事があると思う。
戦争の体験記憶を持つ人がどんどんいなくなっている。
そうやって忘れる事で、戦後は終わり、奇しくも徹子の部屋でタモリの言っていた新しい戦前が始まってしまうのだ。
ゴジラ−1.0とほかげには「戦争を終わらせる」というセリフが共通して登場する。
戦争が終わり、戦後になる。そして、戦後はいつまでもあり続けなければならない。忘れないで。
そのために、語り継いでゆく鬼太郎がいるのだ。
ダラダラして退屈だった
昭和31年、帝国血液銀行に勤める水木は、日本の政財界を裏で牛耳る龍賀一族が支配していた哭倉村に、一族の当主の弔問に訪れた。そこで、行方不明の妻を探しに来ていた鬼太郎の父と出会った。当主の後継は長男と遺言で決まったが、その長男が何者かに殺される事件が発生した。その後も恐ろしい怪奇が続き・・・てな話。
なんか序盤から事件は起こるが、ダラダラと進み、怖くもなく,興味がそそられず、退屈だった。最後、鬼太郎誕生となったのだろうが、個人的には刺さらず、合わなかった。
初鬼太郎!
ゲゲゲの鬼太郎、まともに見るのはこれが初めて。でも、鬼太郎が背負っている宿命的なものはなんとなく分かった。単純にミステリー好きな人にも受け入れられるのではないか。連続殺人の顛末はオカルトぽかったけれど。沙代ちゃんは成仏できたのかな?時弥くんはなんとかできたみたいだけど。鬼太郎は水木が育てたのだろうか?何も知らず、パンフも手に入らなかった私は悶々とするのであった…
↑を書いた数分後、来場者特典のビジュアルカードを開封した。ほっこりした。少し泣けた。
「君のことを忘れないよ!」
熱烈なファン、ではないかもしれない…… けれど。
1968年の“白黒アニメ”「ゲゲゲの鬼太郎」をリアルタイムで観た世代。
漫画「墓場の鬼太郎」も(いつの間にか)全部読んでいる。
子供だったけど、陰影の強い鬼太郎の世界と、自分のいた世界がなぜか重なってすごく魅かれた。(今も)魅かれている。
『「ゲゲゲの鬼太郎」のファンです』などとわざわざ言わないけど、鬼太郎のいる世界は、(まさに“幽霊族”のように)空気のように、いつも♪どこかで、下駄の音♪がしてといたと思う。している。
まず!
久しぶりに、鬼太郎のストーリーを観ることができたのが、なにより幸せな時間だった。
鬼太郎の父さんと母さんの物語。鬼太郎誕生の前日譚(タイトルの登場のタイミングがいい)。
物語は、確かに、犬神家だったりマトリックスだったり…、かもしれないけど……。水木ワールドを膨らませたストーリーは、「理不尽な戦時中の物語」、「依代(よりしろ)の物語」、「無念に亡くなった者たちの物語」等が絡み合っていた。
盛りだくさんだけど、そこが更に良かった点だと思う(幽霊よりも妖怪よりも一番怖いのは、欲で膨らんだ人間というのもね)。
『血桜』が美しかった。
最後の30分は、せつなくて、ずっと涙がこぼれていた。
エンドロールが最高。
ゲゲゲの鬼太郎の、言ってみれば最初の物語なのに、音楽は、静かにながれて余韻があって…。音楽も幽霊族にピッタリ。
聴くだけで、じわっと涙が出てきた(音楽は川井憲次さんなんですね。納得)。「なに、これ。なになに、この音楽」って。
そしてそして、一緒に映し出される水木しげる先生調の絵を観たら…(TVアニメも漫画もこの映画も)すべてが結びついて…
静かな衝撃だった。
また泣いた。………。
鬼太郎のお母さん。
今まで(決して美しくはない)幽霊のイメージしかなかった。でも、
この映画で、(生前?は)明るくて、綺麗な人だったとわかって、それが、なにより一番よかったこと。
お母さんが、血桜の根本で夫の耳もとで囁いたとき、聞こえなかったけどなにをささやいたか…すぐわかった。
それだけでも涙…でした。
映画を創った、関わった人達の「鬼太郎ワールド愛」がすごい映画だと思う。
取って付けた感
ミステリーとして話を進めるなら、また子供向けの作品でないなら尚更、もう少しお話の展開も構成も人物描写も丁寧に積み上げて欲しかったというのが率直な印象。
あの家族や村長(?)も、みんないろいろワケありで様子がおかしい割にちゃんと説明されなくて、欲しがってる「M」とやらも、(雑に説明されるけど)その製法も効能も、もう一つピンと来ない。あの島の意味や大穴、お屋敷と地下で繋がってるって話も。
最初、時貞翁が死んで、血液銀行に電話が入った場面。「血液銀行ってどんな銀行なのか・主人公はどんな仕事をしているのか」冒頭としては状況説明という意味でちゃんと描くべきシーンのはず。しかしデスクに大勢の社員が着いているものの、机上には作業中らしき書類も筆記用具も見られない。
「ははぁん。ちゃんとディテールを描く気がない系ね。」
序盤でそう思ってしまうと、全てを目を細めながら見る感じになっちゃう。
で、全体がボヤっとして掴みかねているおかげで、観客としては分かりやすくて善良そうな登場人物(沙代と時哉)に感情移入。作り手はその二人に「可哀想な役回り」を押し付けて、最後に主人公たちが「救い」を与える。主人公の手柄の為に登場人物が奉仕するという、すごく「雑」な話に見えてしまった。
基本的に主人公たちが直接戦う敵妖怪は「狂骨」になるんだけど、この妖怪って有名なの?ただただ相手に危害を加えるだけのモンスターってこと?妖怪ってそういうものじゃないって思ってたんだけど。
登場シーンから何の説明もなく、その上「これは只の狂骨ではないぞ」って。「只の狂骨」を知らんのよ。
「ゲゲゲの鬼太郎」は、第二期の再放送を見ていた世代の私。
まだまだ当時子供の私には怖いシーンばかりが印象に残る「苦手なアニメ」の部類だった。
その後、第三期以降の放送はかなりカジュアルでポップになったとは聞いていたけど、(年齢的にも)食指が動かなかった。結局私にとっての「ゲゲゲの鬼太郎」は、物語ではなくキャラクターの集合体として認識されている。
そういうこともあって、ラストに出てくるスタイリッシュでヒロイックな鬼太郎にも私は馴染みがなく、どうにも最後まで私は「外様」な感じでエンディングを迎えることになった。
最後に男の子を成仏させる的な、あの「感動風」やり取りは、個人的にすごく取って付けた感があって、悪い意味でこの映画全体を象徴するシーンに見えた。
高く評価されている方も多い様なので、私が乗り切れなかったんだと思うけどね。
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