鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎のレビュー・感想・評価
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面白い
いや面白いな?!
キャラデザええやん〜ぐらいの気持ちで見ただけなので、ゲゲゲの鬼太郎への情熱はなく、子どもの頃みてた記憶と少し漏れ聞こえてた鬼太郎の父母のなんとなくの知識だけの持ち合わせなんですが、普通にめちゃくちゃ面白かった
そりゃあ所々力技なとこもあったけど、その無茶さが映画を損なうというよりは盛り上がりのリズムを崩さず勢いに乗せるためのもので、全体通して作品の完成度が高い ずっと楽しかった
音楽というか音で驚かして怖さを与えるのでなく、映し方や演出というか描き方で不気味さだけを際立たせてくる スゲ〜
ホラー耐性ゼロなんですが全然いけました ぎゃってなるのはないです でもゲェッてなるのはあります ホラーなしのグロあり
電車での女の子の際立つ咳の音に、一人煙草を吸わない水木 でもこれ別に水木が良いやつかって言うと別にそうではなく タイミングなんよな 普通に考えまとまって吸おうとしてたし でもそのタイミングこそ人生…
じゃあ何なんだ妙に耳に残そうとしてくる咳は ってなったらちゃんと伏線回収あるじゃん〜〜!大好きこういうの
※伏線回収は気持ちいいけど展開は胸糞です
最後燃えゆくものたちに全く憐憫の気持ちを起こさせない手厚さ かといって希望がないかというとそうでもなく 容赦のなさと優しさのバランスが絶妙
子ども向けということもなく、ほどよくホラーとミステリとファンタジーとアクションがあって、全方位に手厚く面白い作品!
今知ったけどPG12なのね そりゃそうか
これ子ども見て大丈夫なんか?!てシーンが結構あった 大人でもドン引きです
妖怪より幽霊より人間の業が一番深い
最後のさぁ
スタッフロール読ませる気無いだろってエンディング 良すぎやろ 最初から最後までギッシリ面白さの詰まった超良作でした!!!
見て良かったーーーー!
おお・・・つながった・・・
2023年劇場鑑賞275本目。
アニメシリーズは第3期しかまともに見ていませんが(夢子ちゃんのやつ)いつもと雰囲気が違う鬼太郎なので観に行くことに。
鬼太郎誕生は漫画で読んでいたので、お父さんこんな感じじゃなかったよな?と水木しげる先生に断りなく勝手に作っていいのかよ、と思いながら観ていました。
話は金田一が活躍しそうな村の有力者の後継者たちが次々殺されていくというもので、まぁ今回の事件を金田一が捜査したらふざけんなとはなるのでしょうが雰囲気は途中まで味わえました。
後半になるともうパラレルワールドでいいや、と思っていたのですが、最後に自分の知っている展開につながっていって、だからあんな姿だったのか、と思うと一気に感動してしまいました。泣いたところは別のところでしたが。
幽霊族の悲劇
横溝正史を想わせるような物語で不気味さもじゅうぶん。残酷な中にも悲しき物語りが語られ、見ていて飽きませんでした。強敵、狂骨などは墨絵のようでもあり、水木先生お得意の点々で描く妖怪絵巻のようでもあり、迫力満点でその世界観を感じられました。とても良かったです。
鬼太郎の父ちゃん強い!!
鬼太郎は、ストーリーの前と後に絡んでくるのみ…メインは、鬼太郎の父と水木による突倉村の龍賀一族の殺人事件にまきこまれるストーリー!鬼太郎の父ちゃんのアクションなど鬼太郎への遺伝がわかるアクションです。鬼太郎誕生は、止め絵にてエンディングに…。
カッコいい父ちゃん…関俊彦の声があってました。最高の鬼太郎映画です。
入場者特典のイラストをみて目玉おやじがどれだけ鬼太郎が可愛がっているかがわかる…涙が!
大人も見れる作品(子供には向かない)
鬼太郎シリーズは気がつけば色々あるんすね。
墓場の鬼太郎とか見てからくるとも一つ面白かったのかも。
話は暗めのスタートかつ犬神家。5分くらい寝落ちしたら気がついたらゲゲ郎登場。
ここからはヤンデレ長女とか奥さんの話とかバトルシーンとかなかなか良い流れでした。
正直もっと目玉の親父の誕生話や鬼太郎の生まれた話とかが詳細にくるのかと思ったけど。
いい作品だったと思います。
映像が良かった。
PG-12作品な事に見終わってから気付きました。
ゲゲゲの鬼太郎だから、てっきり子ども向けなのかと。
7期とか映画がまた作られるなら、子どもも見られる内容のも見たいな。って思いました。
血液銀行とか、戦後の匂いがするネタで子ども向けの作品、観たいな。と。
置いておいて、
映画の感想。
綺麗でかっこいい二次創作作品だな。って思いました。
水木作品は、貸本版が文庫化した時に墓場鬼太郎一巻とか、悪魔くん買ったけな…?程度の浅い読み手なのですが、
父さんがあの姿(包帯グルグル巻き姿)になるまでのお話だったのかな?と、思うんですが、
包帯グルグル巻き姿になる前の
ビフォー、アフター物語、と思って見たら、
(辻褄合わない所は置いておいて)(オリジナルアニメ展開は辻褄合わせが上手く出来ないものなのでしょう)(そこ上手く出来た作品が後世に残るのか、それとも美麗さや衝撃さが残る要素なのか否か)(ギリシャ神話っぽいですね(ギリシャ神話は二次創作多いらしいので))
・ビフォーの父さんかっこいい。霊毛チャンチャンコの縞々の理由よ…!
・アフターになった瞬間、「あ!例の父さんが大画面にいる…!」って、変な風に興奮しました。「わぁぁその父さん、墓場鬼太郎で見ました‼︎」みたいな。
・母さんの生前が良かった。僕は好きです。
人間に混ざって生活してて、人間が好きな母さん。父さんはそんな母さんが大好きだから、目玉になったあと、鬼太郎と一緒に人間を助けたりしたのかもなぁ。目玉の親父さんの闊達さは、母さんを模したものって解釈なのかもなぁ。愛じゃん。と。
・母さんのアフター姿は、病気でああなった。って解釈なんだな。
貸本版で、父さんが病気になってみたいな事言ってたから、「幽霊族の姿って元々それなん?それともお二人とも病気で死にかける程になってるからそれなん?」ってずっと思ってたから、「病気でああなった」という解釈がね、されたんだな。と。僕は好きです。母さんへの紐解きの一つとして、美しいと思う。あと、父さんと母さんの息子である鬼太郎(6期)があの姿なので、ビフォーの姿として、しっくりくるかなって思いました。
・水木さん、記憶なくした後、鬼太郎をお育てになったって事は、目玉になった父さんに「こんな不自由なところはでよう」とか言われるんでしょうね。いいですね。
感想は、
父さんかっこいい。父さん母さんのビフォー姿良かった。
です。
家に囚われた女子が、酷い目にあって、救いも無く死ぬ。という展開は、どうなのかな。「原因となった家を滅ぼした」が結論でいいのか。それしか出来ないのか。と、陰惨な気持ちになったので、星は減らしました。
観たいのと違ったけど、おもしろかった
言わずと知れた水木しげる先生の人気漫画「ゲゲゲの鬼太郎」の劇場版。本作では、目玉おやじの過去と鬼太郎誕生秘話が描かれるということで興味がわき、公開初日に鑑賞してきました。
ストーリーは、昭和31年、哭倉村の有力一族である龍賀家の当主が亡くなり、その弔問を建前に一族の秘密を探ろうと訪れた血液銀行に勤める水木と、同じ頃に村に現れて行方不明の妻を探しているという怪しげな男(後の鬼太郎の父)を巻き込むように、龍賀一族の者が次々と悲惨な死を遂げ、一族の背後にある闇がしだいに明るみになっていくというもの。
まるで横溝正史さんの「犬神家の一族」を思わせるようなミステリー要素を含んだ展開で、なかなかおもしろかったです。特に、龍賀一族の莫大な富に隠された秘密や当主の裏の顔が明らかになるあたりから、胸糞の悪い真相ではありますが、展開としては盛り上がります。
そこに、戦争を経験した水木の苦悩が盛り込まれます。戦地での上官からの理不尽な命令、命を奪い合う恐怖、散っていた仲間への思い、命が軽く扱われることへの憤り、生きながらえて迎えた戦後復興の中での出世競争、そんな折に知ってしまった龍賀一族の陰謀など、彼の心は蝕まれ、荒んでいったのだと思います。
そんな水木が、ゲゲ郎と名付けた怪しげな男と出会い、人としての心を少しずつ取り戻していったように思います。人ではない幽霊族のゲゲ郎から、自分を飾らずに素直に心を開くことや誰かを一途に愛することの大切さを教えてもらうとは皮肉なものです。「人ならざるものを通して人の醜悪さを描く」というのは、「鬼太郎」の中で水木しげる先生が訴えたかった一貫したテーマなのではないかと思います。そういう意味では、本作は紛れもなく「鬼太郎」であったと言えます。
とはいえ、観たいのとはちょっと違ったなという思いもあります。目玉おやじの過去は確かに描かれていますが、そのほとんどは今回の哭倉村での出来事で、その前後はあまり描かれてないですし、鬼太郎誕生に至っては最後にちょろっと触れた程度です。その点では、ちょっと物足りなかったです。
また、テレビアニメ第6期をベースにしているため、今風なキャラデザが背景画や世界観とマッチしていないような気がしました。せっかく舞台を戦後の復興期にしたのなら、昭和のおどろおどろしい原作の雰囲気をもっと醸してほしかったです。昔、テレビで初めて観た白黒の「鬼太郎」のように怖いもの見たさで目が離せず、非科学的で不可思議でも、そこに畏敬や畏怖を感じるような独特の世界観で描いてほしかったです。もっとも、自分が大人になったせいで、当時のような気持ちで受け取れなかっただけかもしれませが…。
キャストは、関俊彦さん、木内秀信さん、種崎敦美さん、古川登志夫さん、沢城みゆきさん、野沢雅子さんら。目玉おやじといえば田の中勇さんが思い出されますが、かつての鬼太郎役の野沢雅子さんが引き継いでいることが感慨深いです。
鬼滅の刃を、越えたのでは⁉️
水木茂の実際の戦争を、経験して本人も身体を負傷して帰国した経験から生まれた鬼太郎が、すごすぎた。
映画を、観ていない方も居るので詳しくは言えないが、人間の欲望や本質を考えさせられる作品では?
話として必要かコレ?子供向けではないと思う。
グロいシーンや酷い話もあり、子供にとっては楽しい話ではない。
自分は、子供も嫁もいないので問題はないが、ちょっとゲゲゲの鬼太郎としてはアニメのイメージより原作よりの暗い話になっている。
原作と繋げる必要はないと感じた、むしろあそこまで変えるなら無理やりすぎてオリジナルで良かったのでは?
---------------【ねこ娘】------------
見ていて、心が癒される。話的にも重いから、
成長した鬼太郎とねこ娘を見てるだけで安心感がある
---------------【水木さん】------------
時代の悪さと、水木さんの悪さが目立つ。
平然とタバコのポイ捨てから、あきらかに煙で泣いてるであろう子供がいても普通に吸い出す。他人を思いやれない人、結構自分勝手だと思う。アポもなしに土足でズカズカと来たり
正直あまり好きになれなかった人物。
---------------【記者山田】------------
なぜ、ここが鬼太郎の出生の秘密の地だとわかったのか謎すぎる
ねずみ男にでも聞いたのかな。
---------------【ゲゲ郎と呼ばれた父】------------
目玉のおやじ、と言えば良く喋る。
なのに、あまりにも違いすぎる。
人間に対しても妖怪に対しても。
---------------【ねずみ男】------------
あの村に受け入れられて生活しているのが不自然。
---------------【今回の妖怪との死闘】------------
はっきり言って強いです、名前はパンフレットに載ってなくて
不明ですが映画で何度も名前が出てきます。
ゲゲ郎も勝てない程の強さです。
しかし妻のお腹の中の赤子の鬼太郎の力が発動し更に
死にかけ?死んでいる?幽霊族の力を借りて倒すことになりますが
私は昔のアニメ映画みたいで、こう言う展開が嫌いです。
ご都合主義感が強く、まして、まだ生まれてもない鬼太郎が
いくら妖怪とはいえ、そんなバカな感です。
正直、普通に苦労してでも血反吐を吐こうとゲゲ郎が命をかけて戦って
勝つべきだと思いました。
ただ一時的に封印して逃げても良いとは思った、その後、成長した
鬼太郎が倒しにくるのでも良かったからです
もちろん原作でもアニメでも鬼太郎はめちゃくちゃ強い訳でもなく
普通に負けたりします。
そこは目玉の親父が長年、研究し鬼太郎に勝てる準備をしてから来たでも良かったからです。
---------------【あの結末は、ない】------------
記憶喪失である。
ゲゲ郎の嫁が、いつの間にか消えていて
水木に何があったのかも謎のまま
墓から出てきた鬼太郎を育てる話に無理やり繋げる。
何故人間の為に
水木しげる(1922-2015)
戦後を代表する漫画家
主に妖怪漫画の大家で
そのルーツは幼少期に家政婦から
よく聞いた妖怪話
そして自身の戦時中兵士として
死線を彷徨った経験が下敷きと
なっている
点描を中心にした絵画的な背景
(仕事場を見学に来た
美大生に描かせたものを
ストックしていたらしい)
に漫画的なキャラクターを置く
という独特の画風は氏ならでは
また話好きで戦時戦後の語り部
としての側面も晩年は
発揮していた
そんな氏を代表する作品が
「ゲゲゲの鬼太郎」
登場する様々な妖怪は
伝承的や資料の少ない
妖怪を調べ上げては
ビジュアルに起こし
文化として定着させた功績は
今では世界的に評価されつつある
(どうも世界に妖怪は
不思議と共通性があるらしい)
という鬼太郎に出てくる
「鬼太郎」と「目玉のおやじ」
誕生に触れる今作
これまでひょっとすると
あまりに気にしてこなかった
目玉のおやじのルーツ
なぜ鬼太郎は
人間の味方をするのか
そのあたりが存分に描写
されていました
その前にまず「血液銀行」
というものを知っておかねば
なりません
戦後の日本は輸血において
「売血制度」というものがあり
民間企業「血液銀行」が血液を
有償で買い取る制度があったそうです
400ccで現在の価値で10000円ほど
貰えたそうですが仕事もせず血を売って
生活する人が増えるなど社会問題化
また重篤な血液感染症を拡大
させるなどし1960年代には廃止
されました
舞台は昭和30年代の
戦後の日本
主人公水木は戦場で
上官から無責任に死ぬことだけを
強要されつつも生き残ったことから
強く生き抜く力を欲することだけを
考えている野心的な男
そんな男が勤める血液銀行の
大取引先である克典が
現当主時貞の逝去に伴い
跡目を狙う龍賀一族のいる
哭倉村に潜入
狙いは秘密の血液製剤
「M」の真相
途中妙な白髪の男に出会いながら
村人にはよそ者扱いされつつ
克典の娘の沙代に取り入りますが
遺言状には跡目は時磨と書かれて
おり狙いは失敗
しかし時磨は翌日死体で
発見されどんどん龍賀一族が
殺されていきます
てな展開
まぁよくある八つ墓村
ですが戦闘シーン等の作画は
なかなかのもので楽しめました
自分は鬼太郎っていうと
吉幾三がOPED歌ってた第三期が
一番観てました
その辺の世代の人も
楽しめる内容だったと思います
しいて言えば
結局どう目玉の形状になったのかは
あんまり触れなかったとこは
モヤモヤしたのは確かです(笑)
入場特典は観賞後に
入場特典込が素晴らしい
エンドロールまで見届けた後だと、ぶわわと感情湧き上がる素敵な特典。ランダム2枚両方とも欲しくなる。
生前父親の活躍が見たかった夢を叶えてくれた映画
鬼太郎父の嫁さんへの純愛にもほかほかし
バトルシーンは当然素晴らしい。
山村の閉ざされた村、昭和の空気感が味わえる映像美術も文句なしに美しい。
内容に関しては、RG12の表記にどれほどグロいのかとドキドキ期待していたらなるほど日アサでは放送できない方向のエグい背景。容赦なく慈悲もない。手塚治虫の「奇子」をなんとなく思い浮かべた。
予習するなら墓場の鬼太郎1話、6期1話は鑑賞前に観ておくとスムーズに繋がっておすすめ。
(今東映公式YouTubeで期間限定無料配信中)
原作コミックスをベースに作られているので原作未読でも問題ないし鬼太郎自体がご無沙汰でも全く問題なく観れると思います。
「水木しげるのラバウル戦記」等同作家の戦記作品を読んでいると作中ここに繋がるのかと気づきを得られた。
キャラデザもストーリーも美映像の美しさも満足でしたが、パンフレットや劇場版グッズが初日から完売だらけで、観賞後の余韻が楽しめなかったのがマイナス★ 早急に再販願う。
日本語字幕対応がありがたい、字幕上映中にもまた観に行きたい。
プライムビデオで十分
予告を見て楽しみにしていましたが
内容がつまらなかった
何で、おやじは目になったの?
私は、よくわかりませんでした
ミステリー的で楽しかった前半
んー
プライムビデオか、地上波で流し見レベルかな
公開初日に、ひまつぶしでいきましたが
8割空席、私より年上ばかりでした
見応えあります。
鬼太郎の原作やアニメが好きで見続けてます。
映画でも、独特の世界観や雰囲気が味わえて
最高でした。
人間模様も描かれていて、見れば見るほど
作品に惹き込まれていきました。
館内ではすすり泣く声も聞こえて、自分も泣け
ました。
エンドロールもエンドロール後も全て伏線が
回収されていて見応えがあり、公開中は、また、
足を運びます。ハマりました。
愛という、映画で語られたこと、もの
不運とは一体なんなのだろう。
ここ最近、自分は占いにハマっていた。
それは度重なる不運について知りたかったこともある。
自らに定められた運命というものはあるのだろうか。
もし、初めからハッピーエンドが約束されていなかったら?
生まれた時からまるで約束されていたかのように不運が設定されていたとしたら…。
それは考えたくもない事柄かもしれない。
しかし、現実はどうなのだろうか。
今作「鬼太郎誕生」は、容赦の無い作品と言える。
まるで子供向けには作られていない。
観ていても、昭和の横溝正史のサスペンス劇を観ているかのようだ。
主な登場人物となる水木は会社員としての出世の為に、鬼太郎の父親の通称ゲゲ郎は行方不明の妻を探しに、遺産相続に荒れる村へとそれぞれ現れる。
二人はやりとりの中で、互いの境遇を知ることとなり、閉ざされた村で起こる怪異の真相を探ることとなる。
今作は容赦の無い作品と述べたことのひとつに、
未来を担うべき子どもがどのように描かれたか、
という観点を省く訳には行かない。
今作を観れば分かるが、全く救われなかった命が存在する。
それも予め生まれた時からその悲劇か約束されていたかのような残酷さをもって描かれた。
それはただ単に作り手の意図だけでは無いだろう。
こうした悲劇的なことが現実として、本当に多々あると、ぼくは思ってしまう。
日本の年間の自殺者数は2万を超えている。
何の為に生まれてきたのか、と、言葉にもならないで亡くなってしまう命も、この日本社会において存在することを思う。
全く救われなかった命の深いかなしみを前に、水木とゲゲ郎は、未来へ繋がる大事なものの為に、不運をもって生きることを決意する。
人に限られた、ほんの意志しか働かせられない状況、その時に選択出来る物事は何なのだろう。
その中で、せめても出来ることは、未来への想い、そして、愛をもって生きることではないのだろうか。
ぼくは今作が子ども向け作品を数多く手掛ける東映で作られたことに、驚いた。
とても希望を語ったような作品では無いからだ。
それでも、と思う。
今作品は愛を語った映画であった、と。
鬼太郎の〝おかあさん〟が大事にしていたこと、もの、そうした想いが、観る人々の心へ届くことを、願わずにいられない。
水木ワールドの映像化に成功していた
すごいよかった。
(主に第6期の)鬼太郎へと連なる物語。
横溝正史ばりに因習に囚われた村で、TVじゃ流せないスプラッタ展開。
裏に陰惨な戦争の実体験と、卑怯な連中だけが儲けている汚い日本社会への絶望。
ある種のエログロまで内包した怪奇全開の、水木ワールドの映像化。
本作では幽霊族が一番の被害者で、人間の欲望と執着が醜悪で恐ろしい。
鬼太郎が生まれる前、なぜ(目玉おやじになる前の)父が包帯だらけの醜く病に侵された肉体になったのか、なぜ母が目が腫れガリガリにやつれた身体になったのか、という答えも描かれつつ。
一番ぐっと来たのが、沙代という可憐な少女と、時弥という病弱な少年のくだりでした。
それらをグッと引き立たせる音楽もまた素晴らしく。
エンドクレジットで川井憲次さんと分かり、ああっ! と膝を打ちました。
お勧め(ただし、お子様に見せてはいけないような気もします)。
エンドロール後にも物語が展開するので、明るくなるまで席は立たない方がいいということも付け加えておきます。
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