鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎のレビュー・感想・評価
全633件中、481~500件目を表示
新旧すべての鬼太郎ファンに必須でオススメ
良いところ
あらゆる鬼太郎ファンと水木ファンが楽しめる
気になるところ
ものすごく昭和と田舎と因習の胸糞部分を煮詰めたストーリーがものすごく人を選ぶ。
PG12だけど子供に見せていいんか?
水木しげる生誕100周年記念作品ということで水木しげる先生の生い立ちまで含めていろんな要素を詰め込んであって6期で初めて鬼太郎を見た人も境港の水木しげる記念館に行くような人間も楽しめる作品だった。
ミステリとしてもよくできていて終盤のトンネルのシーンからの展開は一気にそこまでの伏線が絞り込まれる感覚がすばらしい。
鬼太郎の父母が二人とも結局一度も名前が出てこないあたりあくまで鬼太郎の話ではあるんだけど、鬼太郎があれだけクズで外道な人間の中で生きてきても、人に寄り添ってくれる理由や戦争の悲惨さというか醜さ、そしてなによりも家族の思いの深さの対比など水木しげる先生の人柄が偲ばれる。ほんとに水木しげる先生の作品は子供の頃に全ての日本人が触れておくべきだと思う。
髪の毛、指でっぽう、体内電気、ちゃんちゃんこ、リモコン下駄に加えて純粋にパワーとスピードという鬼太郎を遥かに上回る戦闘力。あれは目玉だけになっても敬意を持たざるを得ない。
EDからポストクレジットは鬼太郎第一話やら墓場鬼太郎まで見てるような古参へのサービスかな。そういえば親父殿と母親の初登場シーンの絵はあんな感じだった。本編中はふたりともキャラデザが今風で一気に引き戻された感があった。
嫌な感じで終わらないバランス感覚がすばらしい
戦後の昭和の陰鬱さ、咳き込んでいる子どもがいるところで平気でたばこを吸う描写、閉鎖手な村の一族の忌まわしい因習など、嫌なムードになる要素がちりばめられているにもかかわらず、露悪的にならない説妙なバランス感覚で描かれている。
丸っこい絵柄、少年漫画的なバトルシーン、冷徹になり切れない水木、女房一筋のゲゲ郎の性格がうまい具合に嫌なムードを緩和しているのかもしれない。
スタッフロールも含めて満足感を得られた。
ファンはクスリとする
水木しげる作品はだいたい読んでいますが、原作の「輸血した患者が幽霊になる問題について調査するよう会社命令を受けた血液銀行勤務の水木はミイラ男とお岩さんのような幽霊夫婦が貧乏ゆえ血を売って生計を立てている事実を知る、その後夫婦は餓死して哀れに思った水木が土葬をすると土の中から鬼太郎が生まれる、子のためにミイラ男の遺体から目玉が落ちて目玉おやじになる」
今の時代餓死や血液銀行なんて分からない人が多い点について映画では上手い具合に改作されています。
映画を見る前は正直、鬼太郎の父親をイケメンにしすぎだろ。猫娘と同じく若いファンに媚びるのかと敬遠していましたが、レビューを見てみると大人向けとのことで試しに見てみると原作の夫婦(死ぬ寸前)が見るに堪えないブサイクだった理由付も出来ていますし、素直に楽しめました。
妖怪について教えてくれた水木のおばあちゃんの話題(のんのんばあ)、水木の兵隊時代の回想で水木の横でいつも酷い目にあうメガネのトロい男(総員玉砕せよの水木しげる本人)などカメオ?出演のように別作品を知っていたらクスリとするような要素も盛り込まれていて、この映画を面白いと思ったらぜひ別作品も見てほしいです。
ただ、今テレビで鬼太郎を見ている小学生位の子が見てもほぼ意味不明だと思うし、近親○姦や血液牧場のような描写もあるので、PG12でほんとにいいの?って引っ掛かりはしました。
ラスト号泣でした
アカン。子供とか赤ちゃんとか本当アカン。
こんなの泣かずにいられなかった。
鬼太郎父さんの過去がほとんどなかった中で、水木の過去(おおよそ戦争体験)があちこちに散りばめられているのは、水木先生の戦争体験本をいくつも読んでいる身としては納得感強目でした。水木しげるってこうだよな…って。
今度は鬼太郎父の物語があるといいな。
人間の残忍さはおぞましさ、裏切りや恨みで随分こんがらがってしまったなかで、鬼太郎父さんのしなやかさがなんともいえず「品」の良さをまとい素敵な父さんなのねと鬼太郎羨ましかった。笑
妖怪や恨(ハン)について無知な自分では理解できない部分があったのですが、公開数日でパンフレット完売してて意味不明点がポツポツあるのが悔しい。
パンフレット再販しないかなぁ。涙
鬼太郎父さんの戦うシーンがカッコよかったので
久々に映画リピートしたいと思います。
満席続いているのでしばらく待ちかな。汗
怪奇ミステリー
冒頭から引き込まれてしまいました。
水木さんが実際に体験したようなストーリーと、
市川崑監督の「八つ墓村」の雰囲気を感じさせる
ダークな映像が最高でした。
恐ろしい因習とゲゲゲの世界を見事に絡めて、
最後までゆるむことなく、しっかり描いています。
こういうアニメが観られるとは。
少し実写版としても観てみたいなぁ。
ゲゲゲの横溝正史?
水木しげる生誕100周年記念作品。
通常スクリーンで鑑賞。
原作マンガは未読、
テレビシリーズ第6期はつまみ食い程度に視聴済み。
閉鎖的なムラ社会。古い因習。名家に秘められた謎。人の情念。奇怪な連続殺人。これほどまでに横溝正史テイスト全開とは思っていなくて、最高の鑑賞時間を過ごしました。
ゲゲ郎さんと水木氏のバディ物の側面も面白かったです。次第に絆を深め、クライマックスには共通の目的のために一緒に駆けていく。「俺の相棒はしぶといぞ」的なゲゲ郎さんのセリフには水木氏への強い信頼が感じられ、胸が熱くなりました。
妖怪とのバトルも迫力があり、ゲゲ郎さんがカッコいい。ラスボスのエゲツなさも素晴らしかったです。鬼太郎お馴染みのアイテムのオリジンに驚き。見事なエピソード0でした。
※修正(2024/06/24)
世代を越える感覚って本当に大事だと思う
水木しげる生誕100年記念作品
アニメ、1960年代皮切りにざっくり10年間隔で全六期あるらしいけど、キャラ造形とかがまるで違うっていう歴史をぜんぶまるごとぶち込んで、ゴトゴト煮込んだ派手に圧の高いR12作品
評判聞いて行ってなるほどこれは強い
鬼太郎といっても世代で記憶が違うだろうけど、それぞれ刻みこまれたあのおどろおどろしさを、とんと久方ぶりにみな振り返るんだと思う
どう考えても愚かなラバウルはじめ戦争の地獄は水木翁の苦悩と才覚でもって、強烈な教訓として鮮やかにこれからも後世に伝わるんだろう、尊い
時代設定が昭和31年で登場人物も昭和の人として描かれていてても良か...
時代設定が昭和31年で登場人物も昭和の人として描かれていてても良かった。
個人的にはタバコの使い方が昭和でそこが何だかよかったです。
色々な種類の灰皿が出てきたところも良かった(謎の視点・・・)
妖怪よりも人間のほうが怖い作品
戦争帰りの水木が
血液製剤の秘密を得るために
懇意にしている社長を跡継ぎにしようとして
龍賀一族の醜い跡継ぎ争いに参加をした
そして、龍賀一族が次々惨殺される
殺され方がグロいというよりも
わざとグロく演出している感じがする
目玉がつぶれたりする
妻を探している鬼太郎の父と出会い
村の秘密を暴こうとする
アクションヒーロー的な作品ではなく
全体的にサスペンスっぽいが
妖怪が怖いというよりも
村の人間が狂っているように感じることが恐怖
人間の醜い欲望とか村での因習などで
妖怪を利用していて
妖怪よりも人間のほうが狂っているように感じる
時貞が自分の子供たちは頼りないので
国家のために妖怪の力をつかって
孫の体を乗っ取ったのとか
近親相姦をしていたとか
グロい描写以外でも全体的に子供向けじゃないので
全体的に大人向けの作品に見える
結局、因果応報なのか
村の住人は全員亡くなって村は壊滅してしまう感じだった
ねずみ男はコミカルで作風が
作品が違う感じに見える
「大儀」や「国家」を掲げる
お偉いさんは嘘くさいと水木は
戦争で思い知らされたことは
原作者の水木しげる先生の体験が影響しているのかなと思った
ジャパニーズホラーアニメの傑作
一言で傑作です。
内容は子供向きじゃないと言われてるが、今のアニメ鬼滅や呪術を見てる子供なら全然楽しめるかと。キャラクターもそれぞれ見ていて楽しいが、とにかく展開がコンスタントに小気味よく進むしアクションもダイナミックでカッコイイので見応えがありサントラや音響も世界観ぴったりに仕上げていた。
何となくジブリに近いような映像の描き方も邦画アニメらしくて受け入れやすい。
因習村は勿論胸糞悪いけれど絶対的な悪に立ち向かう彼等に後半は涙が溢れました。二人の演技が実写を見ているかのように自然で感情的で素晴らしかった。
これから鬼太郎の目玉親父の事を慈悲の眼差しで見てしまう。大好きなバティものに仕上がっているのでゲゲ郎と水木の活躍を是非劇場で観るのをお勧めします。
誰でも知ってる存在の誕生の秘密
日本人なら誰でも知っているが、実はあまり知らない鬼太郎や目玉おやじの誕生の秘密と聞いて、観た。
水木しげるの戦争体験が鬼太郎作品に影響を与えているというエピソードは何かで読んだが、作中の水木は原作者自身でもあるし、戦後の空気をそこここに漂わせたエンタメ作品の範疇に収まらない作品。
Мはヒロポンを彷彿とさせるし、水木のマインドもあの当時の生き延びた日本人のそれなのだろう。
アニメ作品ではあるが、戦前から戦後の日本史を俯瞰して見るうえで、価値ある作品。
スパリチュアルな存在を否定も肯定もしないが、情念や怨念、恨み辛みは軽視できないと感じた。
大人向け鬼太郎
TV版が子供向けなのはしょうがないとして‥、本作は大人向けですね。それだけに少々陰惨な内容になりました。「墓場の鬼太郎」の原点に戻ったようです。ただし、終盤の展開がごちゃごちゃした感じがしました。良かったのは、声優陣です。近年、客寄せに声優でもない普通のタレントをネームバリューで出演させる作品が目立ちますが、大体は良くないですね。その点、本作は専門の声優さんでもって、締まったドラマになったと思います。
見応えたっぷり本格ミステリーホラー
謎の連続変死事件、人間と妖怪たちの因縁、ド派手なアクション
鬼太郎はほんの少ししか出てこないからゲゲゲの鬼太郎をミリ知らでも楽しめる。迫力満点!満足度限界突破の娯楽作品でした。
オススメです
ゲゲゲの鬼太郎見た事ない人でも楽しめると思いますし、この映画を気に見てみるのもいいと思います。アクションあり、伏線回収ありで面白い映画です。TV放送していた鬼太郎に比べ、大変ダークでグロいシーンがあるのでお子さんと見に行く方はあらかじめ忠告する事をオススメします。
ああ、なんて愚かな
いやぁ、喰らったなぁ...。「ゲゲゲの鬼太郎」は昔少し見たことがあるくらいで、つい最近まで放送されていた新作アニメは全くもって知らず知識は無いに等しいのだけど、自分でも驚くほどハマってしまった。話はシンプルなのに、なんでこんなにも面白いんだろう。世界観とビジュアルに酔いしれ、気づいたら虜になっている。ぐぬぬ、これはやられた...。
こんなにも作画神がかっていたっけ。
かつての目玉親父、鬼太郎の父ことゲゲロウがカッコよすぎる。本気で惚れた。関さんの話し方といい、冷静で不気味な佇まいといい、目玉親父からは想像もできないセクシーなキャラでとにかく魅力的だった。日本が世界に誇れるアニメは沢山あるけど、アクションにおいて本作に勝るものは何一つないとそう言っていいと思う。それくらい、本作のアクションシーンは凄まじく、手に汗握るほど大興奮してしまった。もしかしたら、この世で1番好きな絵のタッチかもしれない。
ストーリーはまんま犬神家の一族。
つい最近公開され、未だに興行収入を伸ばし続けている「ミステリと言う勿れ」とほぼ同様。幾度となく描かれてきた、結局1番怖いのは人間だ、という不動のテーマ。本作はそのありがちなストーリーに真っ向勝負を仕掛け、ホラー要素も十分に持ち合わせながら、鬼太郎誕生の物語・エピソード0として見事な形で描ききった傑作だ。主人公を水木という名にし、(恐らく)作者が体験した出来事を語っているような作風であることも、また興味がそそられる。生誕100周年を記念して、この話を制作するのも相当なセンスのお持ちで。こりゃ1本やられました。
妖怪が沢山出てくるわけでも無いし、エピソード0だから鬼太郎の出演シーンもほぼない。設定は一緒だけど、何から何までまるっきり違う。なのに、前のめりになっちゃうほど見入ってしまう。初代アニメが放送されていたのなんて相当前なのに、未だに新作アニメが作られる本シリーズ。ゲゲゲの鬼太郎が持つポテンシャルの高さに驚かされると同時に、また1人、鬼太郎ファンが増えてしまいました。こりゃもう1回見るの確定だな...。
心優しきゲゲ郎!
泣きました!!
ゲゲ郎さんが人の気持ちを大切にする者だと知りました。
なにかを守るためには、必ず代償のような行動が必要なのを感じました。
ねずみ男がちっちゃくて、まだかわいかった。
ゲゲ郎さんのような、本当の意味で人の心を思いやることが出来る人に出逢いたいですし、私自身もそうでならねばと気づいたお話です。
人間、幽霊、みな思うことがあって、うまく描かれていますが、もし妖怪、幽霊が存在するのなら、うまく共存していきたいものです。
とても悲しい気持ちにもなりましたし、暖かくもなりました。
雰囲気も良かったです。
ゲゲゲの八つ墓村
ゲゲゲである必要があったのか?を置いておけば、エグ味も含めて結構楽しめました。思いの外バディものだったのも好みだったからかもしれません。6期ベースの劇場版(猫娘がただの美人なやつ笑)なので、そこら辺の好みも分かれそうですが、過去編なのでまぁそこはそれ。もう少し(気合いと勢いだけじゃなく)其々の決着の付け方を掘り下げて頂けてたら大好きだったかも。
シラケたこの国へのメッセージ
TVでは表現できない、ホラーでダークな大人向けの鬼太郎がよかったです。レイティングPG12なので、血飛沫が激しく飛び散るわ死にまくるわである意味救いようがない。シン仮面ライダーのような、新しい挑戦を感じましたよ。
ストーリーも犬神家の一族のようにドロドロしている。そしてゴジラ同様の鬼太郎のエピソード0では、なぜ鬼太郎親子は妖怪から人間を守ってくれるのか。知らなかった謎が、明らかになって感動です。
目玉の親父ことゲゲ郎は、めちゃイケメンなのがよき。戦後の混沌とした高度経済成長時代に、明るい未来を語る彼は素敵だ。そんな想いを踏み躙る、人間の愚かさや残忍さが怖い。水木先生がずっと描いてきた世界ですね。希望の未来そのものが鬼太郎だと知ったとき、涙が溢れてくる。そんな秀悦なストーリー構成が見事でした。
大人たちは、子どもたちに誇れる未来を創る責任がある。30年も不況から抜け出せない悪き時代を、ほっておいてはいけない。絶望的にシラけた国に生きる中で、故人水木一郎先生の、強いメッセージを感じたのでした😊
泣かされました
水木しげるさんのメッセージを正しく受け継いだ作品でした。まさか涙してしまうとは。水木しげるさんは、亡くなりましたが、宿題は、残りました。後半ストーリーが、駆け足で、原作知らないとわかりにくいかなと思いましたが、作品としては成立していると、思います。まったく予備知識無くても楽しめそう。
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