鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎のレビュー・感想・評価
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試験もなんにもない
横溝作品みたく、あのまがまがしい世界観はそれはそれで楽しめました。
ゲゲ郎親父のような人間に対してある種冷めた人物と出世を目論む血気盛んな水木
との水と油の交わり具合(座敷牢あたり)が面白かったです。
ただ、朝は寝床でグーグー寝て学校も試験も病気も死だってない、でも運動会はある…
あのほんわかした異界の世界観は本作にほぼ無かったのが残念でした。
でも、ゲゲ郎親父の露天風呂(混浴してたの誰?)だったり木舟がジェットボート(河童連中)になったり鬼火?で煙草をのんだり、と愉快な異界人との、ののほほんとした楽しい空気感もあって楽しめました。
それらは鬼太郎誕生以降に構築されていく世界観かも?で、ひょっとして無いものねだりでしょうか。
何期なのか?アニメで多少見ていたレベルなので分かりません。
すったもんだあった後、記憶が消えてもなぜか涙がでてくる水木が印象的でした。
人間界の深い業を笑ってる異界人が居る気がしました。
後、なぜ孤島の結界が解けたのか(説明聞き逃したのか)分からなかったのと
タイトルにあるように「鬼太郎誕生」名うってる訳なので、鑑賞者もそれを分かっているのですが、鬼太郎が誕生するまでをエンドロール中に説明するのはどうかと思いました。
こちらの作品を辿ってきた情感を一旦途切らせるのは疑問が残るところでした。
アナキンがベイダーになるように、しっかり切らすことなく「誕生」まで見たかったです。
好みのレベルでしょうか
なかなか死なないバディ物
狂骨の夢は、癒されるか?
1たす1は、2ですよね。
では、闇に光をたすと、どうなります?。
風に大地をたすと、何になります?。
悔しさに哀しみをたすと、何が現れます?。
水木サンが遺したもの
水木サンが遺そうとしたもの
水木サンの想いを宿したもの
総てが愛おしく思えるのは、何故かしら。水木サンは、ヒトが見えないものを、形にしました。何となく感じるものを映像化しました。元々、鳥山石燕が描いた物の怪を、今に伝える掛橋になってくれました。
水木サンは、南方で玉砕要員になりました。
生還した水木サンを、上層部は歓迎しません。
水木サンを迎え入れたのは、現地の森の人。
水木サン、彼らを土人と言いました。今なら一発退場、NGワードですが、大地の精霊と共に暮らすヒト達への、畏敬と憧憬の想いを込めて土人と言いました。この言葉に、侮蔑の念を抱くヒトのほうが、よっぽど野蛮なのでは?。
水木サン、色んなヒトに傷つけられたから、ヒトを傷つけることは、嫌いだったようです。
幽霊族が狂骨になったように、私達もまた、狂骨になるのかな。恨みを以て恨みを晴らすのが、今の世界。何も龍賀一族や、犬神家の一族だけの話ではない。それがヒトの原罪だとすれば、私達の未来は、小さな丸い玉の中かもね。
ヒトに興味はあれど、同情しない、墓場鬼太郎が好きな私ですが、そんな鬼太郎に、クールな父さんと、優しい母さんがいたとしたら、それは癒されるお話ですよね。
この映画観たら、取り急ぎ、アニメ版「墓場鬼太郎」と、水木サンの大作マンガ「劇画 昭和史」も、ご覧下さい。世界が360度変わります。え?、一周してる?。いいんです。見えないものが、見えるようになりますよ。(何が見えるかは、個人差があります。)
リアルと超自然のギャップ
ここ最近のテレビシーリーズを見ていなかったせいなのか、冒頭の猫娘のビジュアルにびっくりしました。
本作は鬼太郎誕生の物語ということで、ゲゲゲの鬼太郎単行本第1巻に至るストーリー。しっかりと水木先生の描いた設定を踏襲して作られています。
それに加えて本作では水木先生の生々しい戦争体験が描かれており、理不尽な戦争を嫌悪するその心情が読み取れます。ただ妖怪が好きで描かれた漫画といったものではなく、そうしたメッセージが水木作品の中にはしっかり流れていると感じさせる作品です。
ただ、本作が面白いかどうかでいうと非常に難しいところです。冒頭は何だか金田一シリーズの作品を見ているような展開。そこに妖怪の要素が加わりますから、ある意味なんでもありなストーリーで、そんなスーパーナチュラルな内容は、主人公である水木のリアルな戦争体験とのあいだにギャップがありどうしても違和感があるようです。
とはいえ、丁寧に作られたアニメーションというのはわかりますし、鬼太郎が主人公ではない鬼太郎映画ということで、新鮮さもあります。少し童心に帰って楽しめると良いのかなと思います。
期待しすぎてしまった。
ふつうだった。
合わなかったって程でもなく、最後までふつうに観れたんだけど、原作漫画好きだし、ネコ娘が可愛くなってからはアニメ観てないけど、なんていうか個人的に盛り上がることなくふつうだった。
水木さんの情緒タフだね。さすが戦場帰り。妖怪なんか怖くない。そりゃそうか。
ドラマも設定も薄かったな。横溝正史を期待しちゃいけない。雰囲気だけでよい。
それにしてもあの黒幕の人、あれだけの仕掛け作ったり、素材集めたり、管理したり、研究したり、販売ルート作ったり、そうとう頑張ってたと思うんですよ。人間なのに、とんでもないシステムを構築してた。並大抵ではない苦労。執拗な努力。根性。すごい。すごすぎる。だからとても凄まじい恨みとか血統とか理由があるのかなと思ってたけど、ヒロポンだった。リゲインだった。24時間戦えますか、だった。発想すごい。
全体的にふつうだった。
あと、入場者特典欲しかった。
別に此(コ)れと言ってこの作品に執着(シュウチャク)が有(ア)った訳でもないが…。
まっ,強(シ)いて言えば観ようと思っていた作品に間に合わず、
(そんな時は全く知らんが)昔,自分の母親が前髪を垂らしていただけで“鬼太郎”なんてあだ名が、
付いた事なんぞが在った!なんて事を聞いた様な気がした事を思い出し、そのどうでも云(イ)い理由で鑑賞を試みた次第である。
まぁ此処(ココ)に書き残す何て大それた事をするに当たって何も調べない訳にもいかなくなり、
この作品の著者である水木しげる生誕100周年記念作品として制作されたとの事。
あの鬼太郎の頭に乗ってる親父は実は細長くスレンダー?で,中々の勇敢(ユウカン)さは在(ア)ってのシナリオだったが、
<一寸話が食い違っていたら御免なさい🙇,一寸箇条書きみたいにし,メモって置いたこの文章を一生懸命纏(マト)めようと考えてる内に寝ちゃっていた為(タメ),えっ?何言っちゃってくれてんだよ!と,書いてる本人が後から見直して行く内にお前嘘言っていない?とか…>
「墓場鬼太郎」は最初であり,其処(ソコ)での水木(血液銀行に務めるサラリーマン)は?女の死体を埋めて墓を作るが、ソコで鬼太郎が産まれたようだ⁈
土から這(ハ)い出して鬼太郎を恐(オソ)れ,突き飛ばして左目を失明させてしまったらしい?
<本当かよ!自分で書いてて,其(ソ)れこそ本当に妖怪(ヨウカイ)?の世界観、若(モ)しくはホラーアニメ?のモノだったのか?>と,自分自身の文章を見て眼を疑った処(トコロ)…。
あざといと云うなかれ
お…もしろかった…のかな…???笑
テレビアニメで鬼太郎を見ていた人なら楽しめるのでは!!?という映画です!!!
ミリしらでもキャラ萌えは出来るかと!
導入部分がゆっくりでなかなかパッと惹き込まれるようなシーンが来ないので半分寝てました笑
鬼太郎のパパがそこはかとなくイケメンで戦闘シーンは格好良くてスピード感があります。作画も迫力があり綺麗でした!
戦闘シーン以外ではその独特の絵柄が気になることもありましたが概ね崩れず綺麗です。
ただストーリーは終始陰気で胸糞悪いしちょっとグロい描写もあるので見て楽しい〜〜〜⤴⤴って映画ではないです。
そもそも鬼太郎の世界観自体がどちらかというとダークなので当たり前と言えば当たり前ですけど!!!
それにしても鬼太郎のパパの声…関俊彦さんなの最高〜〜〜!!!
219 鬼太郎背高いな
思えば鬼太郎って白黒時代から観てるんだよねー
特に妖怪が意味もなく人間を餌食にしてしまうところなんか
完全にトラウマ。
第二シーズンもその流れは続いており
見なきゃいいのにわざわざ見て勘弁してよー、と。
三期以降はほとんど未見。
今回のおそらく元になっている鬼太郎誕生編も
原作では死産した母親を土葬したところから生まれてくるんですが...
そんな過去の背景から本作を見るに
ズレたところもなくジジイにも充分面白かったです。
できれば原作を憂慮して何故鬼太郎のオヤジが目玉なのかも
わかるように作ってくれればさらにプラスだったのですが
ホンがしっかりしていてそんなマイナスも気にならない出来でした。
60点
イオンシネマ草津 20231130
惜しい作品
まあまあ面白かった。
水木しげるの実人生を想起させつつ、それを「ゲゲゲの鬼太郎」の世界の誕生と繋げていくという試みは面白いと思う。それ自体は納得のいく発想。
しかし、戦争体験の意味がぜんぜん活きていない。
通りいっぺんの戦争描写(上官と部下の関係も含め)が逆に説得力を削いでいる。
そのため、説明の域を超えていない。
「ゴジラ-1.0」もその一つなのだが、このところの映画・テレビドラマに描かれる「戦争」のイメージがとても貧しくなってしまっている。
これは戦争を知らない、学んでいない世代の知的レベルに合わせているということなのか。
それとも製作陣が本気でこの程度のものだと思っているのか。
いずれにせよ、残念な点だった。
かわいいタッチのアニメとまあまあハードな内容のギャップ
墓場の鬼太郎誕生の新解釈?を面白く見ることができた。
前半は横溝正史風ミステリー(ほぼ犬神家の一族w)、後半から本来の妖怪退治という展開だが、アニメのタッチがあまりにも可愛すぎて怖さが激減してしまった。
そもそもどの層を狙っているのかよくわからなかったが、一応PG12という事を考えるともしかしたら実写の方が制作側が意図するおどろおどろしさみたいなものが伝わりやすかったのではないかと思った。
104分という尺だが、最後は漫画で一気に説明と言うのは水木先生へのリスペクトからなのかもしれないが、個人的には最後までアニメで完結してほしかったし、ちゃんちゃんこが出来た経緯などももう少し丁寧なストーリーにしても良かったのかなと思った。
どうせなら、もっと振り切って欲しかったです。
私が、鬼太郎に出会ったのは、もちろん子供の頃であり、家のテレビは白黒でした。
ゲゲゲの鬼太郎は、基本、人間の味方であり、そんなに怖くなかった。言ってみれば正義の味方です。少しは人生訓みたいな話が差し込まれていて、まあまあです。テレビの鬼太郎はそんなもんです。ちょっと人間を嫌っているそぶりをみせたりします。そんな鬼太郎でした。
ずっと後になって、墓場鬼太郎を知り、全く違う話だったことを理解します。
水木先生は、戦争に行き、手榴弾で片腕を失う。理不尽な軍隊の経験が一部、描かれていますが、表現が薄い。(私としては)
冒頭のおどろおどろしい感じは良かったのに、そのあと、怖くない。
あんまりにも手垢がついた表現。
鬼太郎を出しても良いが、墓場鬼太郎が良かったな。
鬼太郎誕生を6期ベースで新訳
前提として比較的鬼太郎ファンでアニメ3期がメインの年齢です。(3期は鬼太郎は人間とのハーフ設定)
『鬼太郎誕生』をやるという話を聞き「最初の墓場から産まれる辺りをしっかりやるのか?」と映画館に向かいました。
面食らったのは登場したのが6期の鬼太郎と猫娘だったので「あ、違う話か」とそこで認識。
なので、一部の方が言っている原作「墓場鬼太郎」とは真っ直ぐ繋がらないのでご注意。(そうすると目玉のおやじと鬼太郎母は幽霊族の血が人間に取っては有害であるのに売血したことに……)
鬼太郎の誕生する話は数パターンあり、その1パターンを原作ベースに6期で新訳し、それ以前の話を書いたという話。
話としては、準主役として「目玉のおやじ」の昔の姿とその戦いが見られたのは熱かった。幽霊族の強さや霊毛チャンチャンコならぬ元となる霊毛ミサンガ? など見どころは沢山。
主人公の水木もパターンにより性格が違うが今回はストーリーを牽引する野心的でトラウマを抱えたThe・主人公という設定。しかし、これよりより人間くさい人物になっているので魅力は増したと思う。
妖怪・狂骨も鬼太郎設定でかなり凶悪なものに。
鳥山石燕画の狂骨はけっこう可愛いです。
ストーリー的には正統派ミステリーの起承転結、因果応報。霊能力を持った金田一耕助を見てる気分。
ただ何故ここまで絶賛されているのかがわからない。
PG12だから絵描けたという意見も見かけましたが血液銀行などの設定を出すためでしょうし、墓場 or 原作クラスのグロさまでは達していません。
鬼太郎の腹の中に蛇飼ってるとか本当に第一関節から先がちゃんと飛んでいく指鉄砲とかやったら今のファンは離れてしまうと思いますが(笑)
エログロという文化を経てよりマイルドに大衆向け・子供向けにされたものに対する「抵抗」を6期と今回のゲゲゲの謎から感じました。
ただこの作品はどこに対して何を狙ったものだったのかがハッキリせず、それが全て尾を引いた印象もあります。
6期が終了してから4年、その頃小学生だった子供に向けているのか、近年の仮面ライダーなどと同じで大きいお友達向けコンテンツを狙いなのか、そうするとPG12は果たして正しかったのか、R15やR18でもっと激しくしたほうが良かったのかなど疑問は尽きません。
個人的には総合的に見ると、どっちつかずで歯痒く感じました。
期待してたベクトルとは違いましたが、映画館でも楽しめました。
ただここまで大絶賛されるレベルのものではないです。
娯楽作品としては楽しめるアニメでした。
初見でも面白い
墓場鬼太郎の謎解き
昔、フジテレビでやってた墓場鬼太郎が大好きだったので年甲斐もなく観てきました。
ストーリーは往年の古谷一行の金田一耕助シリーズを彷彿とさせるものでなかなか好み…だけどトレースするばかりで意外性がない、これは残念。
謎解きもよくある仕掛けで、あんまり捻りがない。すごく素直。でももしかしたら実写でやったら分かりやすくて結構良いのかも?と思ってみたり。
色んな水木作品と昭和の名作、最近流行りの超能力バトルもののパッチワークで一本映画を作るのは凄いなと思いました。
個人的には墓場鬼太郎で凄く人柄の良かった鬼太郎の両親が再び動く姿で見られて、これはこれで満足です。
年寄りには難しい
横溝正史風
話はそこそこ悍ましいのだけれど、色が明るいというか、作風が明るいというか…。
どうやら目玉親父の若かりし頃を描いているようで、野沢さんが目玉になった親父の声をあててるのが感慨深い。
冒頭、記者の台詞回しが妙に気になる。
語尾を伸ばすような口調で、妙に現代チックだ。同じような台詞回しをするキャラはいなかった。
アレは何か意図でもあったのだろうか。
まぁ、人の所業の悍ましい事ったらなくて…その人を狂わすものが権力と金だった。
ホラーな感じは全然なくて、サスペンス色が強いのかな?ゲゲ郎が金田一耕助に見えたりする。
もっとおどろおどろしい感じでもいいんじゃないかと思うのだけれど…なんかウリが無いようにも思う。
昨今、幅を効かせているコンプライアンスのせいかもしれない。
つまらなくはないのだけれど、面白味も薄いというか…中途半端な印象だった。
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