「市川崑には遠く及ばない上にアニメなのに画が動いてない。」鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 ブッチーさんの映画レビュー(感想・評価)
市川崑には遠く及ばない上にアニメなのに画が動いてない。
AmazonPrimeで鑑賞。
公開時は評価が高かったので映画館に行きたかったが、行かなくて良かった!
その理由は入場料を払って映画館の大画面で観るアニメなのに,画が全く動いてない、会話のシーンなんて口しか動いてないし、動作もカクついて手抜き感が半端ないから。
キャラ設定も主要女性キャラは今風の萌えキャラ?っていうのか?そういう感じで、目を瞑って微笑んでるキャラ(長田幻治)とか、アニメ定番のデジャブを感じるキャラばっかりで、全くこの映画の世界観に合ってない。しかも鬼太郎の母親や妖怪などは水木しげるの原作風なので統一感がなく、その両極端のキャラが同一画面に写ってると違和感バリバリです。
水木原作寄りにした方が絶対良かった。エンドロールでやってるのに。
本当はこういう風にしたかったけど、大人の事情があったのか?
しかも結構な頻度で顔のデッサンが歪んでるし、特に主役の女の子、全体的に作画って言うのかな?が酷い。
それと、ラスト赤ん坊の鬼太郎の左目がないのは何故?ここだけ原作通りの「墓場鬼太郎」にしたから本編の話と繋がってないよ。これは結構な問題点じゃないのか?
あと、市川崑の「犬神家の一族」からパクった演出が多すぎ、冒頭の遺言書のシーン、2階の屋外テラスのデザイン設定、遺影が笑うカットバックなどなど、血の桜のシーンは地獄少女のパクリ?
不満点はまだまだある。
鬼太郎の父親やラスボス?の老人の台詞回しがおかしい自分のことを「わし」と言ってるかと思ったら見せ場では「我が妻」とか仰々しい台詞になる。「わしの妻」で良いでしょ?これ声優さんは違和感なかったのか?
アクションシーンもデジャブ感満載、高いところからの着地では片膝と両手を着くどっかで観たことのある定番ポーズW
監督さんもう少し独自の演出を開拓したほうが良いんじゃないの
人のパクリばかりやってて恥ずかしくないのかな?
そもそもこれは誰に向けて作った映画なの?
萌デザイン誰のため?
誰に観てもらいたいのかがわからない。
こんな映画なのにタイトルがドヤ顔的に最後に出るのも意味不明。
この映画に限らずタイトルが最初に出ないとなんだか落ち着かない、延々とプロローグ観せられているような感じになる。ロボコップ2とか、、、例えが古いけど今はこれしか思い浮かばなかった。
そう言えば、ゴジラ−1.0は気にならなかったな。
やっぱり、のめり込める映画はそんな事気にならないんだなと、納得。
以上、気になるところが多くてストーリーに集中できませんでした。と言うか面白くもなんともなかった。
映画館で観なくて本当に良かった。