「おなじみのキャラクターはネコ娘以外登場しません(鬼太郎は出ます)が、登場するキャラクターの正体や関係性を想像しながら楽しむのが良さそうです。」鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 もりのいぶきさんの映画レビュー(感想・評価)
おなじみのキャラクターはネコ娘以外登場しません(鬼太郎は出ます)が、登場するキャラクターの正体や関係性を想像しながら楽しむのが良さそうです。
「ゲゲゲの鬼太郎」という作品、漫画でもTVでも親しん
できた作品です。特にTVアニメは何度も制作されてきま
したがが、最初に放送されたのが1968年ということです。
2023年時点で55周年ですか。 長寿です・_・ネ♪
今作はその鬼太郎誕生の話との事。ふむ。
観ようかどうしようか迷ったのですが、好奇心の勝ち。
観てみることにしました。 ・-・
作品の予備知識はあまり無い状態での鑑賞です。
さあ鑑賞開始。
…。
冒頭、ある山奥の村に足を踏み入れる男。と
その目の前に現れる影二つ。
鬼太郎と猫娘。(ビジュアルは猫ねーさんです♡)
” この先に入ってはいけない ” (←こんな台詞だったかなぁ…)
警告する鬼太郎。
それでも前に進む男。
洞窟… 廃村… この先に何が…?
そして描かれるのは、終戦から10年後の日本。
ある地方の有力者が亡くなる。起きる相続問題。
有力な資産相続候補と目されるのは、有力者の娘婿。
製薬会社の社長を任されている。
その社長と取引のある会社の社員が水木。(しげる?)
水木は戦争の生き残り。戦争で全てを失った。
そんな自分が戦後の世界で成功するために、親交のある
社長をなんとしてもその家の後継ぎにしなければ…
そんな会社の使命と、この村の秘密を探ろうとする自分の
野心とを胸中に秘め、水木は村にやってきた。
水木の周囲で、相続に関わる人物が死亡する事件が起きる。
事故? いや 殺人なのか?
そのタイミングで、容疑者と疑われる「怪しいよそ者」が
捕まる。その場で殺そうとする村の男たち。
たじろぐ水木。
”こいつら正気か?”
「 殺してはダメだ 」
思わず制止する水木。重苦しい空気が流れるが
” 冗談だ ” で済まそうとする村の男たち。 どきどき。
行きがかり上「怪しい男」は水木に預けられる。
名を名乗らない男を水木は「ゲゲ郎」と呼び、この村に
来た目的を聞き出そうとする。
水木にもこの村に来た本来の目的があった。
戦時中密かに開発された「M」と呼ばれる薬。
その薬を飲んだ人間は、何倍も強い兵士に変身するのだ。
その薬の原料がこの村で作られているらしい。
水木はその秘密を手に入れようとしているのだが
ゲゲ郎の目的が行方知れずの奥さんを探すことと知り…
…とまあ
外界から閉ざされたかのようなこの村で起きる事件は
思いも寄らぬ方向へと進んでいくのでありました。
本編鬼太郎の出番はありません @_@; ゲ
鬼太郎が生まれる前のお話です @_@; ゲ
最後に分かるゲゲ郎の正体とは… @_@; ゲゲゲのゲ
このお話、鬼太郎誕生の物語というより
目玉オヤジ誕生の物語と言えるのかもしれません。・_・
この続きの話が作られる事は無い とは思うのですが
ゲゲ郎の過去の話など、もう少し逆上った話もあるのなら
観てみたいかも。
そんな事を思いながら映画館を後にしました。
(SWで、ルークからアナキンの話に逆上るイメージ)
悪くはない余韻に浸っている感じがします。
観て良かった。
◇あれこれ
■ゲゲ郎さん
着流しの和装で登場。
一見した時点で何故か「はぐれ雲」が脳裏に。 ででんでん♪
" あちきと遊ばない? ” などとは言いそうに無いですが。
それにしてもゲゲ郎のネーミング
ネズミ男(?)のセリフに由来していたとは…
…あれ?
この時点で鬼太郎のパパとネズミ男、面識あるのかな?
■ネズミ男(?)
人間界は住みにくい…とどこかに消えて行ったが
結局はまた、人間界であの姿・状態になるワケですね。
とかくあの世もすみにくい。…のでしょうか。
■猫娘
今回も「猫ねーさん」です。美形です。
スタイルもすっかりモデル体型です。それは良いとして
鬼太郎と並んだときの等身バランスが… ・_・; うーん
■途中までの誤解(わーい)
・ゲゲ郎=年老いた鬼太郎
・奥さん=ネコ娘
…かと思って観てました。 壮大な勘違い。・_・;;
きっと、目玉オヤジの声が鬼太郎の声のように聞こえた
気がしたからです。・∀・エヘ
◇最後に
お腹の中の赤子(鬼太郎)の願いに応えるかのように
ユウレイ族の先祖や仲間の魂が結集するくだり。
その思いが結集しチャンチャンコとなる一連の流れは
あぁ なるほど と、頷きながら見届けました。
人でもユウレイでも、絆がつむぐ糸は強いのですね。
リモコン下駄にも何か「成り立ちの話」って、あるのかな。
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。
「墓場鬼太郎」が電子で読めるんですね。
詳しいご説明ありがとうございました。
私は、目玉がドロリと落ちて動き出す場面なんかが本当に怖くて、多分1巻の途中で読むのをやめちゃったと思います。