マークスマンのレビュー・感想・評価
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好きな映画でした。
しみじみと感動に浸る。
リーアム・ニーソン好きだなぁ。いいなぁ。
と、思う。
アクションが割と少ないなぁ、と思いながら観ていた。
ロードムービーで、メキシコ国境の近くで牧場を営むジムは、
ある日、国を逃れてきたメキシコ少年ミゲルと母親を見つけて
当局に通報する。
ミゲルと母親はカルテルの金を誤魔化して奪った叔父のせいで
メキシコの麻薬カルテルから命を狙われていたのだ。
ジョンは咄嗟に彼らを助けたが、母親はカルテルに撃たれて瀕死で、
「ミゲルをシカゴの親戚へ届けて!!」とジョンは頼まれる。
通報したことで死んだかもしれない母親に責任を感じたジョンは
ミゲルをシカゴに送ることを決意する。
アメリカをボロトラックで6日もかけて縦断する。
メキシコ麻薬カルテルの追っ手はどこまでもしつこく追ってくる。
朝鮮戦争でスナイパーだったジョン。
ラストは痺れた。
スコップの柄を射撃の座標にして、一発で仕留める技はやはり熟練の
スナイパーのもの。
ちなみに「マークスマン」とは射撃の上手い人のことを言います。
「スタイパー」は単に対象を狙撃をする人のことです。
この映画は監督がクリント・イーストウッドの主演作
「人生の特等席」2012年を監督したロバート・ロレンツ。
(イーストウッド監督作品の多くで製作を担っています)
それでイーストウッド監督の「クライ・マッチョ」2022年とよく
比較されています。
たしかに身寄りのないメキシコ少年を助けるマッチョな老人の話し。
似ていますが、「クライ・マッチョ」は明るさが漂っています。
ラストも幸福感が溢れる。
対してこの「マークスマン」の主人公のジョンは、
妻を亡くした上に家と牧場も失い、愛する犬のジャクソンを奪われ、
ラストにはなんと・・・。
とても悲しく辛いラスト。
それなのにやりきった充足感をジョンは多分感じているでしょうね。
悲しいラストとストイックなマッチョな老ヒーロー。
リーアム・ニーソンの寂しげな孤独な風貌と重なって
なんとも言えない芳醇な余韻を残します。
リーアム・ニーソンのエッセンスが一杯です。
私はとても好きな映画です。
アナログなジムが好ましい
もっとアクションシーンがあると思ったら、前半の母子との出会いの時とラストの方しかなかったので、ちょっと物足りなさはある。メキシコの麻薬カルテルとして規模は小さいのか追っ手が少ないし、防犯カメラとか使ってるわりにはなかなかジムと子どもが捕まらないという、色々気になるところはあれど、察して逃げるジムのスマートさやスナイパーとしてのジムが渋くてかっこよかった。ジムのアナログさも好ましいし、義理の娘さんとの関係も好き。 ラストもう少しスッキリ感があればなぁ…
シカゴの家が狙われたらどうするの?
メキシコギャングに追われた子供を助けた老人が、子供を助けながらシカゴを目指す物語。
リーアム・ニーソン主演のクライムサスペンス。「外れはないけど、最高もない」そんな私的リーアム評ですが、この映画はそれなりに高い評価を付けられる作品でした。
年老い、社会から孤立した元海兵隊員の老人。その老人と子供の逃避行が、比較的シリアスに描かれています。
迫りくるメキシコギャングも、主人公の力量に合わせて少数。でも金の力も借りての追跡は迫力があり緊迫感を煽ります。
エンディングはやや芝居がかった印象があって、やや減点。
そもそも幾らなんでも、ギャングに狙われる少年を簡単に送還するとは思えませんし、彼等が目指すシカゴもギャングに狙われないとも限らないわけで・・・脚本というか設定にもう少し工夫が必要だと感じた作品でもありました。
私的評価は、普通です。
男も惚れるリーアム・ニーソン~
ラストが良かった
リーアムニーソンの高倉健化は続く・・。
義のために、法を犯して悪人を倒す、相棒は少年と犬・いよいよ出演作が高倉健化してきましたね。けれども、アクションシーンが少ない・・もう96時間のように90分動きっぱなしは無理なんでしょうか。でも同じような依頼はまだまだ絶えない気がします、他に合う人がいない・・。
丁度同時期に、同じ様なプロットで、クリント・イーストウッドの「クラ...
イーストウッド風
面白そうだったけど
繋がる道
妻をなくし、
唯一の生きる糧だった、
農場まで失いかけた漢、
絶望の中で、
頼まれた約束に、
希望の様な、
生き様と路にたどり着く。
漢が最後に、
たどり着く場所は…
単純だけど、
涙腺をやられた。
普通
普通に面白いロードムービーだった。
追うものと追われるものの一進一退の攻防戦が面白くお話もある程度飽きないようにテンポ良く進めている。
ただそれ以上に何か感動したということはなかった。
強いてあげるならラストシーンが最近めっきりみなくなったハードボイルドというよりは寅さんみたいな感じでカッコよかった。
ただ主人公がボスの腹を撃った後「自分の道は自分で選べ」と言って銃を投げ捨てるのはなんだかなぁと。
ニーソンが「凄腕スナイパーの元海兵隊員」という、割と”普通な”役に徹している一作。
リーアム・ニーソン演じる元海兵隊の退役軍人が、メキシコから逃れてきた母子を救うためにカルテルの追っ手と死闘を繰り広げる、という非常に明確な筋立て。これが『極大射程』のスワガーなら追っ手を瞬殺したところでしょうが、ニーソンは銃の腕が立つ以外は「普通の」退役軍人であるため、どれだけ相手の裏をかいて目的地に逃れるのかに知恵を振り絞ります。
カルテル側はハッキング技術も駆使するし、米国内に工作員が浸透していることは示されるんだけど、追っ手はごく少人数。人出不足なのかな?とも思うけど、追っ手の一人が軍人であったニーソンをうらやましがるなど、人間味があるというか、屈託した感情を垣間見せるところが興味深いです。
ニーソンはすっかり枯れた役が似合うようになって、今回も『許されざる者』(1992)のイーストウッドを彷彿とさせます。それも無理からぬことで、監督のロバート・ローレンスはイーストウッド監督の主演が初監督作品とのこと。ほぼ同時期にイーストウッド監督作品『クライ・マッチョ』が公開されているため、師弟の競作という様相を呈しています。そういえば両作は設定がよく似ているかも…。
本作の底流にあるのは「責任と選択」の問題で、「自分の意志で選んだ道ではないが、この道と決めたのは自分だ」という趣旨の発言が何度か登場します。それである人物が選んだ行動が、本人にとって良かったのかどうかは分かりませんが、「引き受けること」の意義を前面に打ち出した点は興味深く感じました。
キャッチコピーとフライヤー画像の印象とはちょっとちがう。
リーアム・ニーソンさん主演作品では、今のところNo.1の作品になりました。
キャッチコピーの煽り文句とフライヤー&ポスター画像に釣られて観に行ったのですが、良い意味で裏切られたというのが正直な感想です。
「これはこれでええやん、結果オーライ!」という感じでした。
❝的中率100%の男❞って、序盤の銃撃戦で結構、無駄弾撃ってませんせしたっけ?とか
❝敵は狂暴麻薬カルテル❞って、確かにそうだけれど相手は、たかが5~6人くらいじゃね?とか
❝狙う!撃つ!!仕留める!!!❞って、冒頭の狼狩りと最後の最後の銃撃戦までそーゆーの出てきませんでしたよね?とか
ツッコミどころは色々とあったのですが、控えめな演出の方に却って面白味を感じました。
少年との交流を、あまりくどく描かずに、でも伏線をきちんと張っていたあたりニヤリとさせられました。
ラストでジムがどうなったかをあえて描かずに、じんわりと暗転させて終わらせたあたりの余韻もよかったです。
「天国など無い」みたいに言っていた本人がきっと、とても救われたラストだったのだろうと思い。
あと、犬ちゃんかわいそう( ͒ ́ඉ .̫ ඉ ̀ ͒) 天国でまた会えるよね?
冒頭で「リーアム・ニーソンさん主演作品で、今のところNo.1」と記しましたが、他作品では『アイスロード』しか観てないのよねん(笑)
肝心の❝アイスロード❞の舞台設定が物語の1/3ほどしか出てこなくて、延々とグダグダな殴り合いが続くアッチにくらべればねぇ…
ねぇ…って言われても!『アイスロード』好きなみなさん、ごめんなさい!ごめんなさい!(念押しで二回言いました)
試しに検索してみると『沈黙~サイレンス~』にも、かなり重要な役どころでご出演だったのですね。←痴呆率100%の男!
もう一度観てみねば。←絶賛発展途上中の男!!
ググる!観る!!学ぶ!!!←もうええっちゅうねん!!!
またつまらぬレビューを書いてしまった…
イーストウッドリスペクトとモノマネをはき違えている!!
午後のロードショー案件なんて言われるようになってしまったリーアム・ニーソン映画。今回も間違いなく、その類である。
簡単に言うと、地上波で放送されていれば、何となく観るけど、劇場にまで足を運んで観るものか……ってことを和らかく表現しているだけだ。
監督のロバート・ロレンツは、以前は『グラン・トリノ』『アメリカン・スナイパー』などクリント・イーストウッド組として活躍していた人物であるが、今回の内容が正に、イーストウッドみたいな(特に近年の)作風である。
同じく2022年1月に公開される『クライ・マッチョ』もメキリコから国境を越えて、アメリカに子どもを連れてくる物語であるし、メキシコの麻薬カルテルや人身売買なんていう、メキシコが舞台とされるものではもれなく付いてくるような設定を堂々とやっていて、そこにリーアム・ニーソンがキャスティングされているものだから、B級感が増して仕方がない。
それでも絶賛できるような大きな裏切りがあれば…..と思ったが、案の定な展開の連続であるし、メキシコの治安の悪さは置いておいても、頑固な老人と少年の絆や友情というのも、イーストウッドのみならず、様々な映画で使い倒されている設定なだけに、もはや設定とキャストでは全く魅力が感じられないと思っているのは、私だけではないはずだ。
変に長い尺を使って少年とのドラマを入れているものの、神を信じる少年と、神など信じない男の温度差も中途半端。薄いドラマ部分に尺を使いすぎて、アクション映画としても画的に退屈。爆発なんかも控えめで、地味な銃撃戦をするリーアム・ニーソンが観られるだけだ。
イーストウッドへのリスペクトは凄く伝わってくるのだが、リスペクトと似たモノマネ作品を作るのは別問題。テイストは違うがライアン・ゴズリングの監督デビュー作『ロスト・リバー』がニコラス・ウィンディング・レフンのモノマネだったのを思い出した。
どういう経緯なのかはわからないが、ガソリンスタンドのシーンで『アイス・ロード』でも共演したアンバー・ミッドサンダーが店員として3分ぐらい登場するが悲惨なことになってしまう。それが一番ショックだった。
これは日本だけに言えることかもしれないが、ビジュアルデザインが『ファイナル・プラン』に似ているのも問題で、『アイス・ロード』が『スノー・ロワイヤル』にビジュアルを似せているのもそうだが、何故ダメな映画に似せようとするのだろうか……。
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