「前半でちょこちょこっと落ちてしまったので採点はとりあえず…で。 毎...」マークスマン 松井の天井直撃ホームランさんの映画レビュー(感想・評価)
前半でちょこちょこっと落ちてしまったので採点はとりあえず…で。 毎...
前半でちょこちょこっと落ちてしまったので採点はとりあえず…で。
毎年製作されるリーアム兄貴主演のアクション作品の新作は、ジーナ・ローランズ姉御主演の名作『グロリア』+イーストウッド御大の『グラン・トリノ』&『運び屋』の合わせ技。
劇中に、(多分ですけど)イーストウッド御大の『奴らを高く吊るせ!』をテレビで見ている場面があった。
少年を託されシカゴを目指し、自らの命を張る男。
それを執拗に追いかける悪党メキシコカルテル軍団と警察隊。
面白くなる要素は満点でしたね。悪党軍団の見た目だけで「コイツら凄え〜ヤベ〜奴ら!」は、いざリーアム兄貴と対峙した際には意外にも大した事なかったりしてちょっと肩透かし感が強いか(ー ー;)
この手の作品の多くが、警察が全くあてにならないから逃げに逃げる訳だけど。それにしても、最後まで全くあてにならない。寧ろ、警察の描写を全く入れなくとも良かったのではないか?…とすら。
ここ数年の、アメリカ国内での銃規制に対する盛り上がり。それに反対派するかの様に『クワイエット・プレイス』みたいな〝 自分の身は自分で守る 〟的な作品が(利権絡みなんでしょうが)ハリウッドの映画界の中では時々現れる。
この作品でも少年に対してリーアム兄貴が、
(後半にかけての伏線の意味もあるが)
銃の使い方を教える場面があり。観ながら「嗚呼その手の流れか」との思い。
まあ、アクション映画なんだから別に悪くはないですけど…ちょっとだけ「何だかなあ〜」って思いはどうしても持ってしまいますかね。
暇つぶしには充分でしたけど、何が何でもスクリーンで…って作品ではなかったのが本音。
クライマックスに向けて段々と盛り上がって行ったのに、肝心要な麻薬カルテル悪党軍団がリーアム兄貴と対峙してしまうと。ドンドンと小物感が強まってしまい、意外にも盛り上がらずにエンディングへと至るので、どうしても尻すぼみ感は否めない作品ではあった感じでしょうか。
でもリーアム兄貴の作品ならば、今後もドンドン動ける内は頑張って欲しいし、此方も積極的にチケットは買う気満々なので 。配給会社も興行成績なんぞは気にしないでガンガン買い付けて貰いたい。
2022年 1月9日 TOHOシネマズ錦糸町オリナス/スクリーン8