劇場公開日 2022年1月7日

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「メキシコ国境からアメリカへ」マークスマン タカシさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0メキシコ国境からアメリカへ

2022年1月17日
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昨日観たクライマッチョはメキシコからアメリカ国境へ、マークスマンはメキシコ国境からアメリカへ、という連続性に興奮する。リーアム・ニーソンはいつからか、俺がジャンル映画を背負ってやるという素晴らしい意気込みで、50過ぎたぐらいからジャンル映画に熱中している。それも、一時的でなく10年以上、年一ペースで出演し続けている。恐らく、本人の固い意思によるものだろう。もしかしたら、俳優のキャリアとしては、後半に若手監督と組むより手練れの職業監督と組む方が良い仕事ができると確信しているのかもしれない。
クライマッチョと全く同じシーンがあり笑ってしまった。イーストウッドは90越えたジジイだから、良い感じの気の緩みというか、昔の事を悲しむというよりか諦感を感じるが、ニーソンはツラいことを思いだしジタバタするトーンがある。どちらもカッコいい。ガンショップシーンでのうろ覚えですが「俺がしたことの責任ではないが、俺はそれを引き受けることを選んだ」という台詞にしびれる。警官は必ずしも悪くないし、悪役だって成りたくてなったわけではなく、生きるためにはこうなるしかなかったという台詞も含蓄がある。

タカシ