「とにかく全部が美しい」アフター・ヤン ねねこさんの映画レビュー(感想・評価)
とにかく全部が美しい
今年観た映画の中で、1番余韻の残る素晴らしい作品だった。
AIが感情を搭載して生まれてきたら、きっと必ず出会う問題。
機械だけど家族。
AIが人間より感情豊かにプログラミングされたら、更に感情を学習できるとしたら、その上意思も持っているなら、もうそれは機械なんだろうか。
とにかく美しい映像美、軽くはないテーマなのに穏やかで優しい空気感、衣装や髪型も凝ってて家族構成もとても新しく、色んな意味で面白かった。なるほどこういう未来もあるのかなと。
所々で泣けた。
子役の子が何しろ上手い。
演技上手い、歌上手い。
題名がまた良いなと思った。
最後まで観てやっとわかるのもいい。
カズオ・イシグロの『クララとお日さま』と比較しながら観たのだが、どちらもAIが身近になってきたら、本当に他人事ではない話だと思う。
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