「操縦席の会話などはクラウド上に保存すればいいのに・・・雲の上だけに。」ブラックボックス 音声分析捜査 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
操縦席の会話などはクラウド上に保存すればいいのに・・・雲の上だけに。
このタイトルのブラックボックス(boite noire)が本来の意味と、もう一つの闇の部分を持っているに違いない。それだけ優れたサスペンス。一般人には計り知れない謎の部分を秘めているのも勉強になった。
先輩分析官のポロックと若い分析官のマチューとのやり取りで始まる序盤から緊張感が高まってくる。コンピュータで波形の一部を切り取ったり、周波数の違いを人間の耳で判断する特殊な能力。50Hzの違いがわかるのか?とか・・・でもピアノの調律師はもっと繊細だけどね。この分析官は純粋な特定音を見つけるために無駄なノイズを除去するのがメインなのだ。
気になってしまったのはエンジンを切ってあっても撮影しているドラレコ。ポロックの車に傷つけちゃったのが解明の糸口とはなるんだけど、いつかは常時撮影のものを取り付けたいな~などと思った次第です。あとはGPSの精巧さと疑ってかかるという根性ですね。
主人公の性格がおとなしいもんだからストーリーも淡々と進む感じはあったけど、綺麗な妻との愛が壊れるんじゃないかとヒヤヒヤさせられた。航空大学校には様々なスペシャリストを養成する部門があることも勉強になりましたよ。みんなパイロットになりたかったのね・・・
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