劇場公開日 2021年9月23日

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「主人公より魅力的なソ連将校」クーリエ 最高機密の運び屋 よしさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5主人公より魅力的なソ連将校

2022年10月6日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

ソ連からの機密文書の受け取り役を任されたビジネスマンの苦悩を描く物語。

実話をもとにした映画のようですね。
冷戦真っただ中の60年代のイギリス。当時の書記長フルシチョフの人格に危機感を抱いた高級将校が西側と内通するが、その情報を回収する役回りとして素人のビジネスマンが選ばれるお話

スパイ行為の恐怖、ソ連将校との交流、ストレスから来る家族との軋轢。主人公の内面を描きながら、物語は進みます。

この作品。ソ連将校に対してよりシンパシーを感じてしまいます。銃殺の恐怖、自らの命よりも重い憂国の志、そして家族への想い。とても魅力的な人物です。もっと主人公と交流させ、エモーショナルな関係を描ければ、後半はより感動的な展開に出来たように思います。その点では、少し中途半端だったように思います。
少し失礼な書き方ですが、主人公に映画の主人公としての魅力に乏しいこともあり、将校との係りはとても大切だったように思います。

私的評価は普通です。

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よし