「平和な世界を守る配達人」クーリエ 最高機密の運び屋 北のやまさんさんの映画レビュー(感想・評価)
平和な世界を守る配達人
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公開二日目の夕方の回
チケット買おうと思ったらほぼ満席
この手の映画で満席、流石カンバーバッチ効果かと思ったが女性は2割ほど
何故ここまで人気なのかは分からない
いつもより緩い体型の主役が冴えないサラリーマンを演じるも、どうしても敏腕スパイに見えてしまう
この体型が後の伏線に
音楽は緩やかなのだが何故か漂う緊張感
画作りやキャストにも妥協がなく
50年代末からキューバ危機までの、大国のチキンレースで世界が破滅に向かっている時代の雰囲気を魅力的に描いている
いざ亡命作戦開始となり、ハリウッド映画なら息をつかせぬカーアクションで最高潮に持っていくのだろうが、イギリス映画の脚本ではそんなに上手く事は進まずあっけなく全員拘束
その後の監禁生活でみるみるやつれていく主人公
そうか、これはカンバーバッチの減量チャレンジ映画だったんだ
ラスト近くに主人公とソ連側の協力者が取調室で再開するシーン、
実際にあのやりとりがあったら主人公が帰国することはできなかったと思われるので脚色なのではないかいと思うが、
政治家ではなく市井の一個人の正義感や勇気が世界を破滅から救うという頭の下がる映画だった。
彼らが守ってくれた平和な世界を私たちは当たり前と思わず大切にしていかないといけない
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