「母と娘の関係に潜む歪んだ愛情を描いたサイコスリラー。」RUN ラン ホンマサさんの映画レビュー(感想・評価)
母と娘の関係に潜む歪んだ愛情を描いたサイコスリラー。
実は娘クロエは健康な少女であり、病気だったのは母ダイアンの方だった。
作品の中で精神疾患という病名は語られないが、調べたところ、その行動は「代理ミュンヒハウゼン症候群」を想起させる。
母は「自分が娘を守り、支える唯一の存在でいたい」という歪んだ愛情と依存心から、娘を病気に仕立て上げてきた。
そしてラストシーン…
母を憎むのではなく、今度は娘クロエが母を支配し、“守る唯一の存在”となってしまったかのように見える。
まるで母から娘へ、歪んだ愛情が受け継がれていくような不気味さが残る結末だった。
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