「ずーっと続く緊迫感」RUN ラン りんたろさんの映画レビュー(感想・評価)
ずーっと続く緊迫感
そして最後にKOパンチを食らった気分。
パソコンの画面上だけで展開するという設定を抜群に生かした傑作映画、サーチの監督の作品。
今度は生まれつき足が動かない少女と、それを献身的に支える母親の話。
足が動かないだけでなく、他にも病気を抱えているため、基本クスリ漬け。
喘息も持っているため、発作が起こると死にそうになる。
さて、そんな少女がふとみつけた謎のカプセル。
怪しすぎるのでなんとか調べたいが、携帯は与えられていなく、パソコンも自由には使えない。ならばどうするか。
しかも足は不自由。
この制限が緊迫感を助長する。
映画がクライマックスに近づいていくと同時に気になってくる結末。
足が不自由なのが急に治って走り出すとか熱血漫画みたいなことにはならなさそうだから、普通に戦うことはないわけだ。
だったら、どう決着するのか気になる。
そしてラスト。
ピークエンドの法則といって、最後の印象が映画全体の印象を決定づけるわけだ。
今回のラストカットは過去有数だった。
インセプションのコマのシーン。
パイレーツオブカリビアン2作目の階段のシーン。
これらと並ぶ3大ラストカットに選出しよう。
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