「オルトレキシア」RUN ラン にゃろめさんの映画レビュー(感想・評価)
オルトレキシア
風邪をひいて病院へ行き薬が処方される。
まったく同じ症状でも医者によって処方される薬がちがう。
なんの疑いもなく薬を飲む。
なぜか?
医者は「善」であるという前提が成り立っているからだ。
では、この前提を疑ってみるとする。
風邪をひくと熱が出る。
これは体の免疫が熱に弱いウイルスをやっつけるために
起こしている生理現象だ。
で、あれば解熱剤を出す医者はウイルスを生かす薬を
処方していることになる。
そもそもその解熱剤の成分は何が入っているのか?
疑いだすとキリがない。
そのとき私は性善説に立ち、疑うのをやめるのだろうか。
それとも性悪説に立ち、すべてを疑い、抗い続けるのか。
さて、世界のパンデミックは収束に向かっているのに
日本は(政府と医療業界は)未だ厳しい防疫を続け、
ワクチンの接種は5回目に突入している。
クロエは、「前提」である母を疑いもせず、
車いすに乗ったまま外界と遮断されつづけながら、
なにも知らずに受動的に、盲目的に、幸せに生きるのか。
それとも、車いすを投げ捨て、命の危険を省みず、
失われた過去を取り戻し、能動的に、理性的に、幸せに生きるのか。
私はたとえ苦しくて不幸でも、自らの意志と行動で生きるんだと、
マスクを外して大きな声で叫びたい。
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