劇場公開日 2021年6月18日

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「オルトレキシア」RUN ラン にゃろめさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0オルトレキシア

2022年12月16日
PCから投稿

風邪をひいて病院へ行き薬が処方される。
まったく同じ症状でも医者によって処方される薬がちがう。
なんの疑いもなく薬を飲む。
なぜか?
医者は「善」であるという前提が成り立っているからだ。

では、この前提を疑ってみるとする。
風邪をひくと熱が出る。
これは体の免疫が熱に弱いウイルスをやっつけるために
起こしている生理現象だ。
で、あれば解熱剤を出す医者はウイルスを生かす薬を
処方していることになる。
そもそもその解熱剤の成分は何が入っているのか?
疑いだすとキリがない。

そのとき私は性善説に立ち、疑うのをやめるのだろうか。
それとも性悪説に立ち、すべてを疑い、抗い続けるのか。

さて、世界のパンデミックは収束に向かっているのに
日本は(政府と医療業界は)未だ厳しい防疫を続け、
ワクチンの接種は5回目に突入している。

クロエは、「前提」である母を疑いもせず、
車いすに乗ったまま外界と遮断されつづけながら、
なにも知らずに受動的に、盲目的に、幸せに生きるのか。
それとも、車いすを投げ捨て、命の危険を省みず、
失われた過去を取り戻し、能動的に、理性的に、幸せに生きるのか。

私はたとえ苦しくて不幸でも、自らの意志と行動で生きるんだと、
マスクを外して大きな声で叫びたい。

にゃろめ