「お薬の時間」RUN ラン Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
お薬の時間
母親と二人で街外れの一軒家に暮らす、様々な疾患を抱えて車椅子生活の17歳の少女が母親に疑念を抱く話。
喘息に糖尿病に皮膚疾患、更には幼い頃から歩けず車椅子生活で学校にも通わず自宅学習で学力を磨いてきたと思しき主人公。
スーパーの紙袋の中で見かけた母親に処方された薬が、自分に投与されたことに不信感を覚え展開していくストーリー。
設定で上手いこと主人公の動きを制限しつつ、その中でみせる推察力と行動力はスリリングだしワクワクするしなかなかお見事。
あそこまでいって薬局で嘘をつく理由は訳わからなかったけど、賢く知識はあっても世間一般の「当たり前」を知らないのかな、と優しく解釈すれば容認出来るし。
母親は母親で狂ってはいるけど、パニックになりつつも冷静に分析して何とかすり抜けていこうとする感じが不気味だし気分が悪いし、それがなかなか面白かった。
ラストはちょっとムリがあるしやり過ぎだったかな。
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