「あの頃の思い出に恋をして」ベル・エポックでもう一度 J24さんの映画レビュー(感想・評価)
あの頃の思い出に恋をして
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主人公のヴィクトルは時代においていかれここ数年まともな職にも就けず。妻のアントワーヌにも愛想つかれしまいには家を追い出され浮気もされる。
そんな居場所をなくしたヴィクトルが映画の撮影セットで自分望む場所を体験できるサービスに没頭するストーリーである。まぁ予告で映る通りの内容である。
もちろんヴィクトルが選んだ時代は妻のアントワーヌと初めて出会った時代場所である。当初はその時の思い出に浸りその思い出に恋をしていたのだが没入していくうちに段々とアントワーヌを演じる役者に恋をしてしまう。そこで役者から現実を突きつけられて再度悲しみに暮れるところに最後は妻もこの体験サービスの場に登場し2人であの頃の思い出に恋をし二人の仲を取り戻す事となる。
最後の妻もこのサービスを利用して2人であの頃の思い出を共有するシーンは素敵なんだがそれまでの過程が個人的にはピンと来ず面白さを感じない。
あまり過去にこだわったり振り返ったりする性格ではない事やこういう擬似体験にどこか不好みなところがあるのが原因かもしれない。
このサービスにハマり別荘まで売ってとにかくお金を注ぎ込むヴィクトルの姿が途中からキャバクラの様な場所にハマってしまうおじさんに見えてしまった。
決して悪い作品ではないけどまだまだ人生が未熟な自分には早かったのかもしれない。
ヴィクトル夫妻の様に人生を重ね、大切な思い出時代を持っているとより作品に没入し楽しめるのかな。
個人的にはこういうサービスが現実にあってもおそらく興味はないと思う。
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