「嘘は誰のためにつき、何を守るために嘘をつくのか。」彼女が好きなものは 甘酒さんの映画レビュー(感想・評価)
嘘は誰のためにつき、何を守るために嘘をつくのか。
セクシャルマイノリティに対する一般論とリアリズムの隔たり。
どんな人でも自分を守るために、時に嘘をつき、
たとえ嘘でも生きやすい道を選びがちだが、それは本当の幸せではないと解ってる。
本当の自分を理解してもらうことはどういうことなのか。
そんな人を理解したいと思うのはどうすることか。
繊細でデリケートなテーマではあるが、
真っ直ぐに向き合う姿勢と、真意を理解してもらうことの大切さと難しさを痛感した。
若さゆえの情熱や葛藤に剥き出しになり感情をぶつけるシーンは
胸がぎゅっっっと苦しくなり涙が溢れて止まらなかった。
近しい人にさまざまな性的マイノリティの人がいる人も、そうでない人も
友人や家族、恋人など、さまざまな立場から考え、思い、
ただシンプルに、人として人を想う事の大切さを感じる作品でした。
演者の皆様が本当に本当に見事でした。
素晴らしかったです!
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