「結構、心にずしりと来る」彼女が好きなものは やきすこぶさんの映画レビュー(感想・評価)
結構、心にずしりと来る
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エンドロール後の絵が素敵なんです。
素敵だから、これを描いた人は被写体の人を本当に好きなんだろうなって、思わせてくれるの。
そして、絵のタイトルも良い。
エンドロールの前のシーンが有ってからの、このタイトルだからね。
紗枝にとっては、辛い事も有った恋愛なんだろうけど、純の事を好きになって良かったと思える、そんな恋愛だった証しになる絵なんじゃないかな。
欲を言えば、この絵をパンフレットに載せて欲しかったな。
紗枝を中心に見ると素敵な恋愛映画だと思います。
そして、この映画の持つもう一つの顔。それが、想像以上にずっしりと重かった。
教室のディスカッションのシーン、同性愛者を否定する人は誰もいないんです。
でも、どこかみんな綺麗事を言っている様にも感じる。
だからと言って、嘘を言っているわけでなく、本心からの言葉だとは思うの。
ただ、うわべだけの感じは拭いきれない。
なら、観ているお前はどうなんだと問われた時、私も彼らと同じ様な答しか出て来ないんですよね。
そして、この後も心を揺さぶられる出来事が起こるんです。
それなのに、映画が終わっても答が出せなくて、心に重い物が残るだけでした。
書きたい事もっと有るけど、長くなりそうだから、まとめます。
素敵な恋愛と重いテーマ、二つの顔を両立させた良い作品だと思います。
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