「実話の持つ説得力と迫力がすごい」モーリタニアン 黒塗りの記録 ニョロさんの映画レビュー(感想・評価)
実話の持つ説得力と迫力がすごい
9.11の犯人の1人として投獄され、裁判もないまま拷問による自白を強要されて服役していた男の話。
そのとんでもない拷問は実話であるが故にものすごい重みを持つのだ。
世界中に衝撃が走ったあのテロ事件で、アメリカ人は誰かに罪を償わせたかった。そんな風潮もあったのだろう。
なんとしても起訴しろと言われた男と、人道主義に人生を捧げている弁護士の2人は、最初はそれぞれの立場で自分の役割を全うしようとしていた。
事実が明らかになるにつれて、2人の道は近づき信念に従って動き始める。
ベネディクトカンバーバッチも素晴らしかったが、なんと言ってもジョディフォスターが最高だ。素敵に年を重ねていて、相変わらず美しく強く、そして信念に満ちた目をしていた。
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