「21世紀の自由の国アメリカの、ダークサイドが惨すぎる。」モーリタニアン 黒塗りの記録 kumiko21さんの映画レビュー(感想・評価)
21世紀の自由の国アメリカの、ダークサイドが惨すぎる。
これは事実です。
と、冒頭に出る。
「事実に基づく」、でも、「実話にインスパイアされた」でもなく、「事実」だと。
重いな。
共和党からも民主党からも、正式な抗議は出ないだろう。「事実」ですから。
ISの残虐さを言えない、人格を崩壊させる仕打ちだった。それがまたブッシュ時代からオバマ時代に継承されていたという。
この不条理を包み隠さず映画にし、世界中で上映することを止めない(当たり前だ。「表現の自由の国」こそアメリカの誇りなんだよね)ことに、これまたアメリカの底知れぬ脅威を感じた。我がアメリカを本気で怒らせるとまじ怖いよ、覚悟しな、と世界に知らしめようとしているかのよう。
キャスティングは隅々まで完璧だった。とりわけジョディ・フォスターの滑舌とファッションが魅力的だった。
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