「原作読んでないけど、本当か?」モーリタニアン 黒塗りの記録 keytonさんの映画レビュー(感想・評価)
原作読んでないけど、本当か?
9.11の首謀者をキューバにあるグアンタナモ収容所に収監した時の特殊拷問や調書の黒塗りを描いたサスペンス映画。100%真実かどうかはともかく、グアンタナモ収容所の様子やCIA、米軍による拷問が描かれており、見るに堪えない内容でした。そんな過酷な状況で耐え抜くスラヒが裁判所からきた手紙を読んで無罪になり、自由になった瞬間からの解放感はとても気持ちいい。
そして、容疑者の弁護人ナンシーとスチュアート中佐の人徳の深さに感動しました。ナンシーの弁護士としての正義感や揺るぎない信念のシーンや中佐の論理的な解釈と法律家として順守しなければならない姿勢を見せられて、日本とアメリカの「人としての尊厳」に対する熱量が違いすぎて日本人ながら恥ずかしくなった。
特に、キューバの空港やバーでビールを飲みかわすシーンはお互いの立場を尊重しあう「大人の交流」みたいな雰囲気で、とてもうらやましかったです。
「事実をもとに・・・」と書いてあるが本当はもっとひどい拷問があったと思う。正直私は70%は本当だと思う。
ちなみに、「シャザム!!」で出ていたザッカリー・リーバイが出演していて、カンバーバッチとの共演は感動でしたが、ザッカリーの声量がでかすぎてびっくりした。
コメントする