「今こそ」モーリタニアン 黒塗りの記録 ぱんちょさんの映画レビュー(感想・評価)
今こそ
無実なのにグアンタナモに16年も拘束され、結局起訴もされなかった男性とその弁護士、そして軍側で彼を起訴することを強いられた軍属の弁護士の実話。
わざわざ米国の法も国連の目も届かないキューバに収容所を作っていることからも、確信犯的に違法な捜査(拷問)をしていた訳で、それはまさに米国の闇であり、弁護士達に対する反感は「愛国の闇」と言える。
一方で文書の開示を請求しても真っ黒に塗ったものが出てくるのはどこかのお国と同じだが、それを覆すだけの法の力がちゃんと守られており、報道がそれなりに機能している辺りは流石と言えますね。
ま、無罪の判決が出てからもオバマ政権に(!)更に7年も拘束されていた、というのは闇の深さを感じさせられますが…
せっかく衆院選の前に公開されたのですから、今こそ法の支配と報道の自由が如何に大切なものかはちゃんと学んでおけると良いですね…
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