プロミシング・ヤング・ウーマンのレビュー・感想・評価
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タイトルの意味は徐々に明らかに
なんの予備知識もなく見て、まずポスターの熟女?がキャリー・マリガンだった事に驚き!
すげー老けたなあ…なんでタイトル「ヤング・ウーマン」???とナゾだらけで物語スタート。
だんだん、将来有望な若い女ってのは、若くして死んだ大親友ニーナのことだとわかって来て、
泥酔したフリして夜な夜なやっていた珍妙な事の意味もハッキリして来る。
(でも手帳にメモしてる人数の赤字と黒字は、どっちがどういう意味なのか説明なし)
そして計算されつくしたラストなのだけど…。
本当にニーナことを考えた時に、カサンドラのしてたことは彼女の為になっているのか?
現実逃避ではないのか?
ニーナのお母さんにも「もう前に進んで」的な事言われ諭されてたカサンドラちゃん。
憎む事でいつまでもあいつに縛られないで
って中島みゆきも歌ってたよ。
節度のある復讐鬼
無関心こそが最大の敵
良くも悪くもビジュアル的にも脚本的にも強烈な印象を残す113分。
主人公が金髪女子、パステルカラーのコーヒー店で勤務とか言うと、めっちゃガーリーな映画を連想しがちですが、その実は元医大生の隠れインテリで、バールを持って行きずりのお兄ちゃんの車を殴ったりします。最近はこういうのをKawaiiって言うんですかね(遠い目)。
詳細はネタバレになるので伏せますが、
主人公が中盤で言っていた“自分の愛する人だったらショックを受けるはず(←うろ覚えなのでニュアンスです)”という言葉になるほどなあ、と思いました。
相手を思いやること、関心を持つこと、愛情を持つこと。
周り全員がそれが出来ていれば『彼女』もこの主人公も、もっと幸せな人生を歩めたはず。
一見して性犯罪についてフォーカスしたような映画に見えますが、
もっと根本のところで問題提起を投げかけているような映画に思えてなりませんでした。
ところで、主人公役のキャリー・マリガン氏はバズ・ラーマン版のギャツビーや『17歳の肖像』にも出演されていますが、
本当にメイクや髪色によっても印象が180度変わる、凄い俳優さんです。
一部で『奇妙な人選』という言葉が出たようですが、彼女でなければこの映画はここまで完成されなかったと思います。
調子にのってやらかしたことのあるハイソなバカ野郎に突きつける乾坤一擲になればいいのにね
映画の観客は私を含めてやや年配のかたが大部分。衝撃的だった「わたしを離さないで」のキャリー・マリガン主演のこの映画。7割は女性だった。私を含めてナース服のコスチュームに釣られたであろうバカ男が3割弱。胸のスカッとする復讐劇に期待した女性とエロシーンの期待に肩透かしされた男どもがうなだれてシアターの階段を降りる様はマーゴット・ロビーとキャリー・マリガンが見たら、すごく胸がスカッとしたかも。彼女らの狙った肉を切らせて骨を切るエンディングにやられた観客の敗北感が半端ない。
医者というハイソな特権階級のバカ騒ぎが起こした不幸な事件に自分の人生の舵を大きく切ることになった女性の胸のうちを饒舌なセリフで表現することを敢えて避けた名作だ。毅然としてああいう輩と与(くみ)することに永遠の決別をした主人公。自堕落と見せかけて、同類の輩をオトリ捜査のように網を張っていたのでは。そこへ偶然現れたかつての同級生。彼には悪いが思う存分利用させてもらった。男のバカな下心丸出しのセリフのオンパレード。恥ずかしくなったあなた。あなたにとって、このこの映画はまさに懺悔室。そんなあなたには神様はお許しを下さいます。しかし、あいつらのような輩には神様も太刀打ちできません。そんな現実を浮き彫りにした映画です。慶○大学のアメフト部、早○田のスーパーフリー、私立医大の研修医のゴーカン事件を思い出しました。あいつらは責任とらずに今もぬくぬく暮らしていますよ。そんな現実を考え合わせてしまうと、さらに暗澹たる気分にさせる今作。
「わたしを離さないで」が、「わたしを放して」になってしまったマリガン様の憤死に憤慨して、今夜は寝れねーよ!
しかも、あんな田舎で薪を組んで燃やされて。あれじゃ、日本の昔の戦争映画の一場面だよ。ホタルの墓だよ。スマホ時代の現代でも医者って原始的で怖い。恭(うやうや)しい猫なで声の医者には気を付けましょう。
ジェンダーバイアスがどうのとか関係ない。レイプは傍観者も含め犯罪だろ!の痛快復讐譚。
この映画はなんだか有料パンフレット見ても「ジェンダー・・・」がどうだこうだ、こ難しいこと書いてあって、私的によろしくない。アカデミー脚本賞だかも「ジェンダー・・」がどうこうは関係ねーような気がした。
簡単に言うと親友の同じ医学部同級生が性的暴行を受け、結果的に亡くなったことに対する復讐譚。主犯が今の世をのうのうとエリートとして生きているのが、最後の最後に最悪の裁きが下されるのはいいキミであり、溜飲が下がる。どんでん返しもあり面白い。
まあ傍観者も同罪なのも当然。自分がその立場に立てよと言いたくなる。まぁ酒場で女性お持ち帰りはアメリカ人の伝統だから仕方ない。キャリー・マリガンが「若くはない、ただおばさんでもない」友人の復讐に密かに燃える主人公を好演。
ただ、医学部は普通、中退しないよ。ここは現実には絶対にありえない描写。別にライセンス取ってからも、復讐はできるじゃないか??所詮医者なんて・・・「手術できる」医者除いては 介護職の方 看護師の方の方が貢献度高い。ただしこき使われる研修医と小児科医は除くけどね。研修医 小児科医の方は大変だ❗️
医師の・・に気づかない 世の中 を変えていきたい
刮目せよ
他人事で済ませられる幸せ
胸が張り裂けそうになりました。。。
痛烈な男への警告でした😭
女性の人権を軽く見ている男には、
とても耳の痛い、
とてもとても辛い映画だった。
でも、男として役に立たなくお爺さんには、
当然の話でよく出来た映画だ。
これって日本でもK大学やD大学で、
あったこととして身近にあることとして、
これからのマナーとして知っていた方が良い。
つまり、必ず合意を受けるという事。
そのために、
酒と女と悪い友達の三つが揃うと、
最悪、碌なことはない。
小悪魔が来て、
悪い常識を覚えてしまう。
好きな彼女の将来の人生を、
狂わすこと、トラウマを付けてしまうこと。
そんなリスクを引き換えることを思いながら、
勇気を出して誠実に頑張りたまえ。
冷静に判断できるのは、
コロナウイルス対策と同じで、
酒は自宅で一人ビール一本🍺にすることだ。
若者よ、お幸運を祈りますよ。
とても悲しくてとても痛快ででもやり切れなさも残るエンディング
ただ深刻なだけだったり、ただ残酷なだけだったりしない
コメディータッチで描かれるから、楽しく観ていられるような感じすらあるし、
男たちへの報復は、ちょっと爽快さすらある
それがひとりの男性との出会いで大きく変わり、
キャシーが過去からようやく今に戻ってくるような気もした
誰かを憎み続けるのは、とてもつらいはずで、そのつらさの中にずっといたキャシー
ようやく歩き出したように見えた瞬間、ひとつの動画の登場で全てが台無しになる
その後の展開に、正直、最初はこんなんじゃ救われないと思ったし、何かあるはずとずっと思っていた
それが、そういうことかってわかった瞬間、命を懸けた復讐劇のラストに、ざまあみろって気持ちになりながらも、なんて悲しい選択、なんて悲しい生き方、これしかなかったのかと、いろんな気持ちが渦巻いた
動画が音声だけで、最後まで中身は映されなかった
キャシーの男性たちへの復讐も、数が増えていくだけで、そんなに多くは流さない
残酷なシーンで観る側を引き込むのではなく、キャシーの生き方で引き込まれた
目を背けてはいけない
直接的な性描写や暴力はほぼ描かれていませんが、グサグサ突き刺さる痛みを感じる作品。
一方で、重いテーマを扱っていながらも、ちゃんとエンタメとして楽しめる作りになっているのも素晴らしいと思います。
演出や物語に不自然に誇張した点が少なく、全体的にとてもリアルに作られていて、同じ女性として色々思うことが多くありました。
酔ってたからしょうがない。
若かったから、バカだったから、大目に見て。
私自身も、そう考えてしまう面があると思います。
本作は、そんなこと関係ない、ダメなものはダメ、クズはクズと言い切ってくれる。とても心強く、勇気を貰えました。
そして加害者になりうるのは必ずしも当事者だけではなく、周囲の人間の行動一つで力になれることもあり、そのまた逆もあるのだということを再認識させられます。
キャシーを想うととても辛くて、終盤で訪れる絶望が本当に苦しかった。その後の行動も、哀しくてやるせないけれど、少しでも彼女の気が晴れやかになった瞬間があったと信じたいです。
表現、台詞、美術などから、作り手の強い想いが伝わる凄い作品。性被害が日々起きている今、多くの人に見てほしい、目を背けてはいけない事実が描かれています。
アメリカ映画産業の底力
アカデミー賞脚本賞受賞作品。性被害者が性加害者に復讐する物語。難しい題材を娯楽サスペンス映画に仕立てる監督(脚本も)に、拍手を送ります。
「ソーシャルネットワーク」に続く問題作です。
アメリカ発祥のme to運動の後でなければ、製作されなかった作品と思いますが、このような作品を作るアメリカの民主主義は確固なものだと感じます。
日本でも美人の女性ジャーナリストを酔わせて、暴行
したベテラン記者がいました。女性の告発もむなしく、あいまいのままです。ベテラン記者の言い分は、女子医大生を犯した同級生の医大生の言い分と同様です。東大生も同じような事件を起こさせ、新聞種になりました。
1回観ただけですので、よくわからない点があります。親友の女子医大生は、自殺してしまったのか。死んでいることは確かです。その加害者に復讐するため、主人公はメスを使用しています。最初から殺すつもりだったのか。それとも、脅すだけだったのか。恋人との決別を選んでいるところからすると、殺して自分も自殺するつもり、と考えるのが合理的です。最悪の事態を予測して、証拠物件を悔い改めた弁護士に送って事件が判明するまでが急な展開です。女性主人公を殺してしまった医者は、冷静に考えれば正当防衛若しくは過剰防衛でそれほどの罪に問われないかと思いました。裁判の過程で、過去の犯罪がばれればまずい、と考えたのか。
悪人に裁きを与えるなければいけないのが、アメリカ映画の弱点です。興行成績もあるでしょう。
私が監督なら死体が焼かれた時点で終わりにします。
なお、主演女優はディカプリオ版ギャツビーでのディジー役の人でした。その時はミスキャストと思いましたが、上手になっています。
衝撃の復讐劇
どうも中途半端だった
夜な夜な男を引っ掛けてるのもただの脅し、校長の娘をレイプさせないのはいいとして結局説教で終わってるだけだし、小児科医との恋はあとで裏切らせるためだけの仕掛けにしかなってないし(そもそもなんで恋したのかもよくわからん)あいつが登場するまでは復讐しようともしてなかった。
ラストのあのメールを効かせるには頭からの仕掛けで医者軍団との対決にした方が、いっそB級に振り切ってスカッとしたかなあ。
もしくは、冒頭の些細な復讐は、ああしか出来ない女の子、として描いていくのもあり。彼女が恋して裏切られて変化していく。
その方が今っぽくてリアルに切なく描けるかも。
それにしても最終的な復讐が警察ってのもつまんなかった。もっと頑張ってネタを練れ。
世の中が狂っているのか?
ドンデン返しの素晴らしいストーリー
コーヒー店で働き平凡な生活を送っているように見える女性キャシーだが、実はとてつもない切れ者でクレバーで、もうひとつの顔があり、夜ごと外出し泥酔し男を漁るという行動の裏には、ある目的があった。明るい未来を約束された若い医大生だったキャシーは、親友のニーナが不可解な事件によって未来を奪われたことから、真相を暴き、関連した人達に復讐を企てるという話。
キャシー役のキャリー・マリガンが魅力的で、彼女だからこの作品が魅力的なんだと思った。
徐々に過去の事が解ってくるというストーリーと、主人公が死んで、エー!って思ってたら、その後のドンデン返しのストーリーで驚いた。
エメラルド・フェネルの脚本が素晴らしかった。
とても面白かった。
ケリを付けないと前に進めない過去がある
英国人女性監督のオリジナル脚本で、骨を断たせて骨を断つ、究極の刺し違え映画。
事件当時の関係者の記憶や思い入れの程度、反省度合いを確認し、親友と同じ思いを感じさせメンタルを揺さぶりながら弄ぶように復讐を実行して行く流れは主人公の知性と相まって非常に良く練られた脚本だったように思う。
凶器も血しぶきもなく、パーティー動画や死に顔さえも作中で見せる事をしなかったのは、それが売りではないという監督の強い意志を感じる。
広い路上の真ん中で立ちすくむシーンは主人公の孤独や罪悪感との戦いの中で押し潰されそうになりながら必死に耐えているという象徴的なシーンだが、作品のアイコン的ショットで非常に印象に残った。
主役のキャリー・マリガンは自分にとっては年齢不詳の女優さんだが、時折り見せる子供っぽい表情は若いときのゴールディホーンを思わせ、贔屓の女優になりそうな予感がした。
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