プロミシング・ヤング・ウーマンのレビュー・感想・評価
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目を背けてはいけない
直接的な性描写や暴力はほぼ描かれていませんが、グサグサ突き刺さる痛みを感じる作品。
一方で、重いテーマを扱っていながらも、ちゃんとエンタメとして楽しめる作りになっているのも素晴らしいと思います。
演出や物語に不自然に誇張した点が少なく、全体的にとてもリアルに作られていて、同じ女性として色々思うことが多くありました。
酔ってたからしょうがない。
若かったから、バカだったから、大目に見て。
私自身も、そう考えてしまう面があると思います。
本作は、そんなこと関係ない、ダメなものはダメ、クズはクズと言い切ってくれる。とても心強く、勇気を貰えました。
そして加害者になりうるのは必ずしも当事者だけではなく、周囲の人間の行動一つで力になれることもあり、そのまた逆もあるのだということを再認識させられます。
キャシーを想うととても辛くて、終盤で訪れる絶望が本当に苦しかった。その後の行動も、哀しくてやるせないけれど、少しでも彼女の気が晴れやかになった瞬間があったと信じたいです。
表現、台詞、美術などから、作り手の強い想いが伝わる凄い作品。性被害が日々起きている今、多くの人に見てほしい、目を背けてはいけない事実が描かれています。
アメリカ映画産業の底力
アカデミー賞脚本賞受賞作品。性被害者が性加害者に復讐する物語。難しい題材を娯楽サスペンス映画に仕立てる監督(脚本も)に、拍手を送ります。
「ソーシャルネットワーク」に続く問題作です。
アメリカ発祥のme to運動の後でなければ、製作されなかった作品と思いますが、このような作品を作るアメリカの民主主義は確固なものだと感じます。
日本でも美人の女性ジャーナリストを酔わせて、暴行
したベテラン記者がいました。女性の告発もむなしく、あいまいのままです。ベテラン記者の言い分は、女子医大生を犯した同級生の医大生の言い分と同様です。東大生も同じような事件を起こさせ、新聞種になりました。
1回観ただけですので、よくわからない点があります。親友の女子医大生は、自殺してしまったのか。死んでいることは確かです。その加害者に復讐するため、主人公はメスを使用しています。最初から殺すつもりだったのか。それとも、脅すだけだったのか。恋人との決別を選んでいるところからすると、殺して自分も自殺するつもり、と考えるのが合理的です。最悪の事態を予測して、証拠物件を悔い改めた弁護士に送って事件が判明するまでが急な展開です。女性主人公を殺してしまった医者は、冷静に考えれば正当防衛若しくは過剰防衛でそれほどの罪に問われないかと思いました。裁判の過程で、過去の犯罪がばれればまずい、と考えたのか。
悪人に裁きを与えるなければいけないのが、アメリカ映画の弱点です。興行成績もあるでしょう。
私が監督なら死体が焼かれた時点で終わりにします。
なお、主演女優はディカプリオ版ギャツビーでのディジー役の人でした。その時はミスキャストと思いましたが、上手になっています。
衝撃の復讐劇
バーで酔ったフリをしてお持ち帰りしてきた男を痛い目に合わせるサイコ女の話…いったい過去に何があったのか…
最初はそんなもんだと思っていたが、めっちゃ良い男が出てきてから、過去の事件が段々と明らかになってくる。その中で、何度も予想を裏切る急展開が起き、ラストまで先が全く読めず楽しめた。
今作はショッキングなシーンや過去については直接的に描かれていないが、主演のキャリーマリガンの表情や声の演技で悲痛さや怒りが強く伝わってきて、さすがだなと思った。
どうも中途半端だった
夜な夜な男を引っ掛けてるのもただの脅し、校長の娘をレイプさせないのはいいとして結局説教で終わってるだけだし、小児科医との恋はあとで裏切らせるためだけの仕掛けにしかなってないし(そもそもなんで恋したのかもよくわからん)あいつが登場するまでは復讐しようともしてなかった。
ラストのあのメールを効かせるには頭からの仕掛けで医者軍団との対決にした方が、いっそB級に振り切ってスカッとしたかなあ。
もしくは、冒頭の些細な復讐は、ああしか出来ない女の子、として描いていくのもあり。彼女が恋して裏切られて変化していく。
その方が今っぽくてリアルに切なく描けるかも。
それにしても最終的な復讐が警察ってのもつまんなかった。もっと頑張ってネタを練れ。
世の中が狂っているのか?
自分の罪を認めず、何かの理由にしている人物が世間では成功者と呼ぶ。
現実では、出来ないからこそラストのヒロインの捨て身の復讐が安堵に思える。
決して痛快なハッピーエンドとは言えないこそ、
本作の余韻はなかなか消えない。
ドンデン返しの素晴らしいストーリー
コーヒー店で働き平凡な生活を送っているように見える女性キャシーだが、実はとてつもない切れ者でクレバーで、もうひとつの顔があり、夜ごと外出し泥酔し男を漁るという行動の裏には、ある目的があった。明るい未来を約束された若い医大生だったキャシーは、親友のニーナが不可解な事件によって未来を奪われたことから、真相を暴き、関連した人達に復讐を企てるという話。
キャシー役のキャリー・マリガンが魅力的で、彼女だからこの作品が魅力的なんだと思った。
徐々に過去の事が解ってくるというストーリーと、主人公が死んで、エー!って思ってたら、その後のドンデン返しのストーリーで驚いた。
エメラルド・フェネルの脚本が素晴らしかった。
とても面白かった。
ケリを付けないと前に進めない過去がある
英国人女性監督のオリジナル脚本で、骨を断たせて骨を断つ、究極の刺し違え映画。
事件当時の関係者の記憶や思い入れの程度、反省度合いを確認し、親友と同じ思いを感じさせメンタルを揺さぶりながら弄ぶように復讐を実行して行く流れは主人公の知性と相まって非常に良く練られた脚本だったように思う。
凶器も血しぶきもなく、パーティー動画や死に顔さえも作中で見せる事をしなかったのは、それが売りではないという監督の強い意志を感じる。
広い路上の真ん中で立ちすくむシーンは主人公の孤独や罪悪感との戦いの中で押し潰されそうになりながら必死に耐えているという象徴的なシーンだが、作品のアイコン的ショットで非常に印象に残った。
主役のキャリー・マリガンは自分にとっては年齢不詳の女優さんだが、時折り見せる子供っぽい表情は若いときのゴールディホーンを思わせ、贔屓の女優になりそうな予感がした。
やっちまった
118本目。
ハーレクインか?そっち系の作品?
観てても、どう展開するのか期待してしまう。
ざまあみろとは思うけど、そこにいない空しさがあるかな。
ただ、ちょっと寝落ちしまった。
話しの流れで分かったけど、一番肝心な所だと後悔。
狂ってるのはお前らだ
TOXICのアレンジ最高
キャリーマリガンはドライブ、華麗なるギャツビーのイメージを本作と未来を花束にしてで塗り替えた
ボーバーナムの繊細な演技も素晴らしい
最低の次くらいのクズ、見方によっては1番のクズが顕現する演技が見事
あんな悲しいネイルの使い方他には無い、とまでは言わないけどパンチ力強かった
割れたカップは元に戻らない結末は心の決着としてはこれ以上ないものだと思う
そうなったらよかったけど、ならなかったからこれで終わりなんだと
酔わせて下さい♪もう少し....
ポスターからもわかるように評価がかなり良いです。一体誰の誰の為の評価なのでしょうか?
評価は各自、違うのもわかりますが、この様な評価が高い映画を面白くないと言えるでしょうか?
面白くありません。何度も何度も言います。面白くありません。
面白いのは冒頭の5分で誘惑するシーンから酔ってません。シーンです。
あとは全然面白くありません。復讐する怒りも同調も何もありません。
あなたはだいじょうぶ?
プロミシングヤングウーマン
キャリーマリガン当たり役
女性軽視が昨今騒がれてますが
それを具現化したような映画
個人的にはアルコールの問題も大きく
日本は特にアルコールに対して
もっと考えるべきと思う。
これを途中で見てられなくなった男性陣は
絶対いるしこれからでてくる。
過去になにか思い当たることがあった方
男性に限らず女性もかもな。
これは実際起こりうることで
実際似たようなことは起こったこと
色んな世代がみるべき映画
ただのプロミシングヤングウーマンだった
キャシーの計画的犯行をみる映画ではない。
これをみて何を思うか何を感じるかが
大切なのだとおもう。
脚本自体がすごくうまいことできてて
色んなジャンルにみえる映画で
観ていてあっという間だった
素晴らしいと思う。
ただ、オチはあまり好きではなかった。
最後はもう少し違う方がと個人的な意見
最後までちゃんとみれた?
あなたはだいじょうぶ?
なんとも言えない後味
切れ味鋭い復讐劇を期待したんだけど、なんとも言いがたい気持ちになった。
フェミニストを自称しながらレイプシーンを売りにしている作品とは一線を画していて、ニーナが被害にあった場面を映像化せずに観客に想像させる。自分もそういったシーンは見たくないからその点は評価できるんだけど、鬱な雰囲気が終始漂っていて、なんだか居心地が悪い。かかっている曲は、明るいんだけどね。
僕も含めて観客は『ドラゴン・タトゥーの女』のリスペット・サランデルみたいに、クズな男達を爽快なまでに血祭りにあげるストーリーを求めてしまう。それだとカタルシスだけが残って、監督が訴えたい隠然たる性差別が浮き上がってこない。監督の狙い通りすごく考えさせられましたよ。
でもね、映画としてはあまり楽しめなかった。ごめなさい、監督さん。
枯れ具合
要領を得ず、逡巡停滞し、ベタで何処か火サス的緩慢な復讐劇だからリアルだと楽しめるか?次第だ。
昭和な女性観の家事手伝いが令和な進歩的社会で分裂苦悶する自我を撮りたいなら、この物語ではなかろう。
主演女優の真正アイドル顔の枯れ具合は楽しんだ、だけかな。
友達への思いが!強すぎて?
ハーレイ-クイン?登場?
と言う感じの手足だけど内容は?全く異なります。
制作スタッフにマーゴット-ロビーが加わっている為?かな?
主人公のキャシーの七変化的な表情と性格の変化が場面の変化と共に見られて、これが見所とも言える。
行動の目的が謎?何故?のままに進行するので先が読めず!
予想出来なかったラストの展開はPG12の理由になっていますね。
観るか迷っていたら
絶対に観てほしい、観るべき作品です。
この映画を解説した町山さんのお話より
こういう被害にあった女性が警察に相談すると、
「これを告発することにより相手の男性の人生が崩壊しますが、その覚悟ができていますか」
と言われると。
あと抵抗したあとがない限りレイプだと認められないので立証が難しく、
酔わされてたら特に厳しいと。
それを知ったうえでこの映画を観ると、この映画の重みがかわると思います。
いやー、今年観た映画では2月に観た「ある人質」が圧倒的だったのですが、
最近観たブラックウィドウ、アメリカンユートピア、プロミシングヤングウーマン、
東京リベンジャーズ(このラインナップに並ぶ不良、熱いぜ!)が
ある人質と並ぶくらいの満足感で、本当に映画館が開いてくれていて感謝感謝感謝。
スーパーウーマンではない主人公の復讐
復讐の鬼となったスーパーウーマンがメチャクチャに復讐する話かと思いきや、さにあらず。
主人公はエロ目的のダメな男たちに軽いお仕置きでトラウマを与えていくだけ。
そしてなぜ彼女がそんな事を繰り返しているのか…
その謎がだんだん明かされていく。
スーパーウーマンではない主人公の復讐方法とは…。
元カレに向けた最後のメッセージがステキ。
いっぱいメジャーな作品が上映されてんだけど、ついつい打ち切りになりそうな映画から先に観ちゃうのよね。
復讐だけでなく回復の物語
人の痛みってものはその当人でなければ本当の共感はできない気がする。ましてや立場が違う人であればなおさら。だから女性がつらい目にあう話は、男の自分には真の共感はできないと思っている。共感できると思い込むことの危うさの方が怖い。でも、できる限り共感の努力はしたい。
本作の主人公キャスは1人バーでへべれけになって、誘ってくる男性を説教?する日々を過ごしている。なんでそんなことしているのか?が序盤の引きとなっている。アメリカらしい状況とも言えるが、日本でも後に事件として発覚しているケースもたくさんあるから全くないわけではなさそうだ。無理矢理ことに及ぼうとしなかったヤツには少し優しめのお叱りだったのがちょっと面白い。
やはり観ていて感じたのは、加害者と被害者の事件の受け取り方の違いや、記憶の違いだ。痛めつけた方は、悪気はなかった、ただのお遊びだ、若かったからと言い張り事件そのものの記憶もあいまいになっていくが、傷ついた方はそんな簡単な言葉ですませられることではないし簡単に忘れられるものではなかったということ。これ、すべての加害と被害でありがちで決定的な違いだ。
正直、キャスは傷つきながらも復讐を果たしてスッキリさせてもらえるのかと期待していた。期待通りのスッキリはなかったが、なるほど!と心の中で唸ってしまった。そしていろいろと考えさせられた。最後、ライアンにあてたテキストが切ない。
ちなみに英語圏の顔文字は横になっている顔が多く意味がわからないので、観終わって最初に調べたのが「;)」の意味。汗を流している顔ではなくウインクしている笑顔の意味だった。その前の言葉と合わせると余計に切ないじゃないか!
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