劇場公開日 2021年7月16日

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「男性の性加害に焦点を当てた意欲作。」プロミシング・ヤング・ウーマン ジョイ☮ JOY86式。さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0男性の性加害に焦点を当てた意欲作。

2024年1月6日
iPhoneアプリから投稿

この映画のラスト。あのスクールデイズにも並ぶかもしれないくらいに強烈でした。
ただし個人的には世間評に比べて全く刺さらず、総合評価は星3点となりました。

まず、この題材をエンタメとして消化して良いのか?という疑問。そして割り切ってエンタメとして見るにしても、実に中途半端でカタルシスに欠けていた本作。これならいっそドキュメンタリーにした方が良かったのではないかとすら思えてきます。

男子に集団レイプされ訴えるも想い叶わず、自分を責めて自殺した親友。彼女の親友だったキャシーは人生をかけ男性と、レイプを黙認した社会への復讐劇に乗り出します。

未だ男性優位な社会に数穴を開けるような内容は非常にセンセーショナルでした。
重いテーマを内包していながらも、それでいてエンタメしているバランスが世間的には受けたのでしょう。

ただ、全体の構成が長く中盤は結構ダレます。
盛り上がるのはラストもラストで、それまでは冗長に感じました。
加えて113分という上映時間の割に脚本も薄いですし、もっとメリハリのある構成にした方が評価が上がった気がします。
加えてキャスト勢にもあまり魅力を感じませんでした。作品のメッセージ性の強さに負けている気がします。

男性視聴者の中には見ていて居た堪れない人もいるかもしれません。でもまずはしっかりと現実にある問題に目を向け、過去の自分に振り返ってみるのは如何でしょうか?
生傷を抉られるような思いをしたあなたは、後ろめたい過去があるのかもしれません。

ジョイ☮ JOY86式。