「レイプで亡くなった親友の復讐に燃える女性の物語」プロミシング・ヤング・ウーマン にちさんの映画レビュー(感想・評価)
レイプで亡くなった親友の復讐に燃える女性の物語
前知識なしで鑑賞。鑑賞者の性別は男。
大学のパーティーでレイプ事故があり被害者の女性は告訴したが、双方お酒を飲んでいたこと、その場にいた人からの証言もなく、また「お互い酔っていたならしょうがない」という雰囲気が当時はあり、結果的にレイプとして立証されず、被告が罪に問われることはなかった。被害者はその後、自殺をしてしまった。
この作品は、その被害者の幼少期からの親友かつ大学での同級生だった女性の、「泥酔した女性を本人の合意なく性欲のはけ口としようとする男性(持ち帰り男)」や「レイプを訴えても真剣に取り合ってくれない周囲の人々」への復讐と怒りの物語である。しかしそんな彼女の復讐物語も、「精神的にちょっとやばいところがある」と見放されてしまう。。
要所要所でポップな演出があり全体的なテーマの重さが一部中和されており「重すぎて見れない」ということはなく、また序破急な展開により、重い内容ながらも引き込ませる演出となっている。
テーマ的に、内容に共感する女性がメインの対象なのかもしれないが、男性でも引き込まれる作品となっている。
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