「将来有望な若者、本懐を遂げる」プロミシング・ヤング・ウーマン mikyoさんの映画レビュー(感想・評価)
将来有望な若者、本懐を遂げる
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辛い内容でも、映画は見に行くようにしている。直視するのが厳しい時も痛みを忘れてはならないと思うからだ。
だから映画冒頭から正直主人公のキャシーに辛いことが起きるんじゃないかと悪い意味でドキドキしながら見た。あの流れで、キャッシーが殴るけるをされたりレイプされても驚かないからだ。
そのうちそれが何回か続くと、この主人公は自殺願望があるのか?と思うようになった。主人公の行動は騙す喜びより、殺されに行っているように思えた。彼女は死にたいし、できれば殺人罪を着せたい相手に殺されたい。だから親たちは「忘れて」「生きて」と彼女にいうのだ。
復讐?そうだろうか。前回も弁護士に守られた。なぜ今回は違うと思えるのか。彼女の死は事故ではなく、当初から彼女の成し遂げたかったことだ。彼女は殺人者をランダムに選ぶのではなく、確実に殺しそうな相手に照準を合わせて成し遂げた。
生きることに希望を見出せない将来有望な若い女性は、死に向かって疾走する。はっきりしているのはそのことだけだ。なんの希望もなくて本当に辛くなった。
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