「何とも言えない幕引き…。」プロミシング・ヤング・ウーマン caduceusさんの映画レビュー(感想・評価)
何とも言えない幕引き…。
ん〜、何とも言えない幕引き…。
主人公キャシーの泥酔シーンから話は始まり、前半は、男への恨みを持ち、復讐を繰り返しているシーンが象徴的に描かれていきます。
中盤に入り、医学生時代からキャシーに想いを寄せる男ライアンが現れ、それをきっかけとして、キャシーが持つ復讐への真の目的が明らかになっていきます。
そして、話は終盤へ…。キャシーは医学生時代の友人の恨みをはらすべく、男に制裁を加えるため、山中のパーティー会場へと向かいます。
ここから、ラストシーンに入りますが、何とも言えない展開に突入していきます。
アカデミー賞で、脚本賞を受賞しているので、この展開が素晴らしいという評価なのでしょう。
この映画は、復讐劇を通して、人間を描くというよりも、ポップ、サイコ、スリラー、サスペンスという要素の強いエンタメ作品に仕上がっています。
しかし、巷の映画評論家の高評価や、レビューの高評価をあてにして、この映画を観ると、ちょっと違和感をぬぐえない結果に陥ります。
期待するもの次第…。深みを期待せず、軽いノリで観れば、エンタメとしてはいいのかもしれません。
個人的には、配信でパソコンで観てもいいレベルですね。
最近の映画の中では、世の中の評価と、自分の中の評価に、最も開きを感じる作品のひとつと言えるかもしれません。
燃えカスが残る感じかなぁ…。スッキリしないということですね。
まあ、よろしかったら、観てみてください。