「将来有望なのは男だけじゃない!!」プロミシング・ヤング・ウーマン 星のナターシャnovaさんの映画レビュー(感想・評価)
将来有望なのは男だけじゃない!!
春のことなのでもう忘れてるかも?ですが
米アカデミー賞で脚本賞受賞して
主演のキャリー・マリガンも主演女優賞に
ノミネートされてました。
解るわ!!脚本良かったわ!!
出だしは、音楽に合わせて腰をくねらせる男たちの
ズボンを履いた下半身が映し出されます。
男ってのは結局下半身でしか物事考えてないんじゃね?
なんと痛烈な嫌味!!
ベロベロに酔っぱらったちょっとイイ女を
まんまとお持ち帰りした男~
そして、泥酔状態の女にいざのしかかろうとした時
実はそれは彼女の芝居だったと種明かしされて
狼狽えまくる男~~
アホか!!
でもその男たちは世間的に見ればそんなに悪い感じじゃない。
つまり、真面目に見えてる男たちも
チャンスがあれば、同じ事してしまうのかも??
そして主人公のキャシーが
どうしてそんなことを繰り返しているのかが
すこしづつ明らかになってゆくにつれて
どうしようもない男性優位社会の理不尽さが見えてくる。
それだけでなく、過去の出来事に区切りをつけて
自分の幸せを探そうとするキャシーの姿は
可愛くて楽しい~~
良い事と悪い事が交差する物語は
さて、どこへ行ってしまうのか??
見ごたえ十分です!
で、月に8回ほど映画館に通う中途半端な映画好きとしては
「プロミシング・ヤング・ウーマン」とは
「将来有望な若い女性」と言う意味だそうで
パンフレットの解説によると、実際のレイプ事件の裁判で
日頃は長髪だったり、髭ずらだったりする犯人の若者が、
裁判の当日は髪を七三に分け、衣服も真面目に整えて
自分は将来有望な若者です。「プロミシング・ヤング・マン」
裁判の結果によっては僕の将来は無くなります。
と、言いやがったそうです。
将来有望なのは被害者も同じ!
しかもすでに人生壊されていると言うのに!!
なかなか顔出しなどが出来ない被害者の方は
「もともとヤリマンだった。」とか
「挑発的な服装だった」とか
真実を捻じ曲げて拡散されてしまった。
こんな話、最近も日本であったよね。
女性たちの怒りが凝縮したような映画です。
絶対、観て!!
今のところ今年ベスト5には入りそうです!