「他人事で済ませられる幸せ」プロミシング・ヤング・ウーマン Fさんの映画レビュー(感想・評価)
他人事で済ませられる幸せ
無関心な人はいても無関係な人はいない物語。
たまたま主人公やその友人のような岐路に立たされず、タイトルの通り「将来を約束された有望な女性」のままで生きていける人もいるのでしょう。
最初に使わせてもらった文言と共に今少女漫画の括りで衝撃を与えている『さよならミニスカート』と同じく、とてつもないパワーと怒りと悲しみが込められています。
ポップなカタルシスを得られる娯楽作品を求めて観にきた人にこそ、こういった結末になった意味を考えてほしいのだろうな、と感じました。
いつか「こんな酷い時代もあったんだね」という言葉と共に鑑賞されるようになることを願って。
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