劇場公開日 2021年5月21日

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茜色に焼かれるのレビュー・感想・評価

全131件中、1~20件目を表示

5.0石井裕也監督と尾野真千子の共犯関係で成り立った傑作

2021年5月28日
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鑑賞方法:試写会

石井裕也監督、渾身の逸品。コロナ禍で撮ることにこそ意義を見出し、主演に尾野真千子を指名したこともうなずける。この作品の主人公・良子に息吹を注ぐことができるのは、やはり尾野しかいなかったと断言できる。理不尽極まりない事故で夫を失った良子が、最愛の息子の成長だけを心のよりどころとし、信念を曲げることなくたくましく生きる姿を力強く描いている。石井監督の社会に対する怒りを、全身で体感してもらいたい。最後にとんでもないものが用意されており、それも含めて乞うご期待。

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大塚史貴

5.0生きながら殺される。コロナ時代の悲痛な叫びを可視化した超重要作

2021年5月21日
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鑑賞方法:試写会

泣ける

笑える

悲しい

コロナ禍が日本で本格化してから1年半、しかもいまだその渦中。石井裕也監督がこの間にオリジナル脚本で今を生きる人々の物語を撮影して完成させ、公開までこぎつけるこのスピード感たるや。加えて、“上級国民”批判が世間に吹き荒れた、2019年4月の「東池袋自動車暴走死傷事故」とその後に着想を得たエピソードも組み込まれている。現代に起きている問題と社会の理不尽さに対する感情をすくい上げ、短い期間で劇映画に昇華させる機動力に脱帽するしかない。

夫を事故で失うも加害者が謝らないからという理由で賠償金を拒み、花屋と風俗店のダブルワークで稼いで中学生の息子を育てている良子役に尾野真千子。彼女の演技力は多くの映画ファンが認めるところで、本作での人物造形も完璧で見応え十分なのだが、尾野に一歩も引けを取らない名演を見せるのが風俗嬢仲間・ケイ役の片山友希だ。2017年のテレビドラマ「セトウツミ」で清原果耶と軽妙なやり取りをしていた関西弁が印象的な若手女優として認識して以来、ぼちぼち映画やドラマで目にしてきたが、今回ついに表現者として“覚醒”したのではないか。本作はシングルマザーと息子の家族物語であると同時に、いくつもの不幸と苦難を背負う女たちの哀しき友情の物語でもある。

コロナ禍で収入が減り、あるいは仕事を失い、生きながら殺されるような思いで苦境に耐えている人もいるだろう。いろいろとうまくいかず、生きる意味を見失って自殺する若者が増えているとも聞く。現代日本の理不尽、とりわけ格差社会の下層でもがく人々の苦しみを可視化した本作はしかし、愛と希望の力を信じさせてもくれる。ユーモアを要所に挟み込んで心をなごませてくれる石井監督のバランス感覚も好ましい。

良子が勝負の時にワンポイント差し込む赤。夕空に広がる茜色。鮮やかな色の記憶とともに、良子とケイ、2人の生き様を忘れてはならないと思うのだ。

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高森 郁哉

3.5☆☆☆★★ 公開当時はコロナ禍でやむなく鑑賞を控える。 公開早々に...

2024年3月21日
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☆☆☆★★

公開当時はコロナ禍でやむなく鑑賞を控える。
公開早々に1日1回の上映になってしまった、シネコンの悪しき公開状況もあったのは否めないところ。

時々利用する劇場で突如上映が決定。多少は電車賃が掛かるので、纏めて数本は鑑賞しないとちょっと辛い。
それにしても何故に今?…と思っていたら、、、

キネマ旬報邦画第2位

なるほど!それで急遽上映が決定したのか。

主演の尾野真千子は主演女優賞を獲得。
まあ、元々演技力には定評があったし。まだ無名に近い頃から観ていたこちらとすると【今更感】が少しはあるのだが、、、
風俗嬢の設定なので体当たりの演技が求められ、◯ッパイもほんの一瞬見えるっちゃあ見えるが。その昔には、◯ッパイ見せながらの◯ナニーシーンまでこなしていた人だから、別に全然驚きはしない。

ところで、肝心の映画の内容ですが。
冒頭の場面から察するに、「嗚呼!これは池袋で起こった《飯塚事件》を模倣する内容なんだな!」…と思いながら観ていた。
社会のルールは弱者に寄り添う…かの様に見えて、実際にはそうではなく。

〝 悪の踏み絵を踏んだ者に有利に働く事の方が多い 〟

そんな問題定義を示していたのかも知れない。

…知れないって言って良いのかどうか?この良子とゆう人物の考えている事が、今ひとつこちら側には伝わりにくかったって言うのが本音だった。

芯の強い女性であったのは間違いない。それでいて、ほんの些細な事でメンタルをやられてしまう。周囲の人達の心の傷を癒す接着剤になる時もあれば、逆に周りから支えてもらう弱い女性の面も隠さない。

監督石井裕也にしても力が入った演出だったのは分かる。分かるのだがどうなんだろう。これオリジナルの脚本ですかね?あちらこちらに枝葉が広がり過ぎていて、流石に144分も要するのはどうなのだろう?って感じでしたけども。

少なくとも息子関係でのイジメ問題は、全然投げっぱなしで終わってしまっていた。
永瀬がちょっとだけ関わって、イジメ少年達と映るカットを3〜4っだけ加えれば済みそうな気もするし。良子が長年送り続けている養育費の問題も、この主人公の心の強さを表しているとは言え。その後の展開は「これ要るのか?」…としか思えず。
そう言えば、映画冒頭の《飯塚事件》っぽい模倣の設定も何の解決も見ないで終了していたのだが、、、

2022年2月5日 キネマ旬報シアター/スクリーン3

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松井の天井直撃ホームラン

3.0女性の経済的な立場の弱さ

2024年1月24日
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鑑賞方法:DVD/BD

これだけ「雇用の分野における男女の平等」が言われても、厚生労働省などが取りまとめる賃金の統計などを見ると、まだまだ女性の方が、平均的な賃金は低いようです。

それは、女性であることを理由として、男性よりも低い賃金が支払われているということでは必ずしもなくて、男性に比べて女性の方が、より賃金水準の低い、臨時的・補助的な仕事に就いている割合が高いということでしょう。
そして、何かの時には、まずいちばん最初に雇止めになるのも、そういう臨時的・補助的な仕事に就いている方々であることも、想像に難くありません。

今回のコロナ禍では、飲食・宿泊関係を始めとして、関係業種の方々への影響は少なくなかったものと思いますが、上記のような理由から、女性への影響の方が、より大きかったものと考えます。評論子は。

そして、そういうことの余波というものは、得てしてより弱い立場の方々にしわ寄せされがちなのが現実と思いますし、今なお続いている「女性の経済的な立場の弱さ」ということもあるのだろうと思います。

本作の主人公が、理不尽な交通事故でシングルマザーとなった女性(良子)というのも、その意味で受け取りました。評論子は。
一家の大黒柱を失うこととで、その生活基盤の脆弱さが、一気に噴出してしまったということでしょうか。

一方で、良子の「筋の通し方」には、レビュアー諸氏の間でも賛否の両論があるようですけれども。
確かに、夕焼け空のように「茜色に焼かれて」も、なお曲げないという彼女のその信念については、それはそれとして受け取るべきなのでしょう。彼女の考え、人となりとして。
しかし、評論子としては、もう少し肩のチカラを抜いて生きても良いのではないかと、思わないわけでもありません。

そんなことにも思いが至ると、本作の題名の「茜色」は、良子の決意・覚悟の堅さを意味すると解釈することもできそうではありますけれども。
むしろ、評論子としては、この色が(朝焼けではなく)夕焼けを想起されるものであることから、これから本格的な夜を迎えるということで、「まぁ、頑張りましょう」が口癖の良子の気概の高さとは裏腹に、彼女の前途の多難を暗示しているようにも、評論子には思えてなりません。

それやこれやで、本当に、胸が痛む一本ではありました。

別作品『夜明けまでバス停で』と同様に、コロナ禍に苦しむ人々(とくに、まだまだ経済的には男性よりも苦境に立たされがちな女性)を描いた一本ということで、観終わりはしたものの、なかなかまとまらない同作のレビュー起案の参考という意味も兼ねて、観ることにした一本でした。

上記の別作品ともども、充分な佳作であったと思います。

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talkie

2.0開始30分嫌な奴ばかり出てきて観てて辛くなる。オノマチは良いね。

Nさん
2024年1月6日
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鑑賞方法:VOD

開始30分嫌な奴ばかり出てきて観てて辛くなる。オノマチは良いね。

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N

4.0古典的な純ヒューマンドラマ

2023年9月8日
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泣ける

悲しい

幸せ

日本の経済を反映した安い制作費で作り込まれた映画。
ストーリーがしっかりしているので、とても面白い。

現代社会の世知辛い地味な裏側を反映しているかの様…。
それでも想いと希望を胸に生きて行く人間模様。
何かいいね👍️

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ウィリー

3.5盛りだくさん

2023年8月23日
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鑑賞方法:映画館

惜しい事をしました。先週の10日(木)に尾野真千子さんの舞台挨拶があったそうです。気づいたのは一昨日、まぁ時間的に無理と思う事にします。しかし、‥‥奈良県出身の凱旋上映、やはり惜しかった。ーおめでとうございます。ー‥‥冒頭の事故を見ているので車道の際をフラフラ自転車に乗っていてまた父親の二の舞いにならないか、とか、悪ガキに放火された時焼け死なないか、とか、かあちゃんが怒り狂って同級生に包丁を向けた時、取り合いになったはずみに刺されないか、とか、息子の身をだいぶ案じて観ていました。幸い、かあちゃんの一番生きがいを無くす事は無くホッとしました。だから、強いんだ。しかし、世の中は厳しいというか、エゲツないというか、コロナは平等とも言えず、苦しむところへはとことんだし、あの冒頭の事故なんて日本に住んでいるのが怖いくらいで、汚いヤツらからもらいたくないというのはわかるけど、生活状況見たらどうなんだろう?拘りはわかるけど、花がわからない。自分達とオーバーラップするから?とにかくエネルギッシュなかあちゃん、いえ、田中良子さんでした。

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りか

1.5なんかね、、、

2023年7月21日
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尾野真千子が主演だし期待してみたんだけど、
他の方も言ってたけど、セックスワーカーの描写は凄く丁寧に描くのに
他はなんだか良く分からなくて、最後も突然息子の
お母さん大好き宣言で終わる。
主人公も芯があるんだか、ないんだか、
優しいんだか、強いんだか分かんない。
その全部なのかな?
そういう人の運命ってこうなるの?
何が言いたかったん?ってなる。
大抵、冴えない女性の末路は風俗で描かれるけど
冴えなくて自我が弱くて不器用な女性は
どこか諦めていて性にだらしなくて、だから下等に扱われる
っていうのをただ描いて何になるんだろ?
男性の監督がそういう女性を描いて
何が伝えたかったのかその先が見えない。

ただ現状を描いて脱がせるシーン。
またか、、って感じで
なんか男の監督って女優脱がせたいんだなくらいにしか印象がない。

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ごぼう

4.0夫を亡くし、数年後にはコロナ禍で 経営していたカフェもなくし 風俗...

2023年5月31日
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夫を亡くし、数年後にはコロナ禍で
経営していたカフェもなくし
風俗で働いて息子を育て

自分の事となるとうまく怒る事もできず
苦笑いでやりすごす良子

だけど
母として息子の為ならモンスターペアレントにもなれる

母として妻として強く生きるも
女となると急に馬鹿になってしまう。

その辺の滑稽であり重くなりすぎず
リアルであるところがうまい

尾野真千子よいなー

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猫柴

4.0見逃した映画

2023年4月30日
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鑑賞方法:VOD

だったので、Huluで鑑賞。順平役の田中庵くんが良かったかな。

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こうたんまる

4.0虫ケラ

2023年4月15日
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鑑賞方法:VOD

私が良子だったら、夫に支払われる保険を貰う。
私が良子だったら、愛人の娘の養育費は払わない。
私が良子だったら、義父の老人ホーム費は払わない。
私が良子だったら、ヤリモク男に引っかからない。

そんな事を思う私は、単純に運良くお金に困らないで生きられただけなのかもしれない。運良く人に恵まれただけかもしれない。でも、もしかすると来年には良子と似たような選択をするかもしれないし、選択を迫られるかもしれない。簡単に自己責任の論調が流れてくるけれど、100人いたら100人の事情がある。それに、日本中に良子の様な女性が増えたらシンプルに悲しく辛くない?説教とかもういいからさ、社会が何とかしないと。社会って一体なんなんだろう?

尾野真千子さん、素晴らしい演技でした。

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ミカ

4.5辛かったと思う

2023年3月18日
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田中良子という役はとにかく不遇で、なのに怒れなくて、息子や仲間がいなかったら本当に凶行に及んでいたと思う。
そして現実にもこういう方は確実にいて、どこかで崩壊して止めてくれる仲間などいなくて事件などが起きてしまう

重い現実が常に突きつけられた田中良子になりきった尾野真千子さんは本当に辛かったと思う。

しかし見終わるときには最後に流れるエンディング曲のように爽やかな、自分の中で答えを見つけることは絶対に出来るという希望のある終わり方でした

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eky

3.5女優業にすべてを捧げる縁起に圧倒された

2023年2月12日
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鑑賞方法:VOD

尾野真千子の迫真の演技にただただ圧倒された…
女優業にすべてを捧げていないとここまで演じられないと思う。
彼女以外ではここまでこの役にはまらなかったであろう。

生きていく意味を考えさせられるストーリーであった。
正義感・使命感が強い方にはこの世の中を生きていくのは難しいと感じた。
私は、人間にはもともと生きる意味なんてないと思う。
人間以外の生き物を見ても分かる通り、人間くらいがそのようなことを考える。
もう少し楽に生きていくべき。最後に自分の人生が楽しかったと生きられればそれで良いのではと思う。

ただ、生き方や考え方は人それぞれであり、どう生きるかどう死ぬかもその人の自由であると、
この映画を観て改めて考えさせられた。

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ペキ

5.0理不尽な世界での生き方をおしえてくれる

2023年2月8日
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鑑賞方法:VOD

泣ける

悲しい

何気なくNETFLIXでみたら
とんでもない作品と出会ってしまった
自分は終始涙が止まらなくなり考えさせられる物語だった
尾野真千子演じる田中良子の生き様や性格の描写など、とても丁寧に描きながらも
尾野真千子さんの演技に吸い込まれてしまった

人生は色々あるけど、頑張ろうと改めて感じた

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ぱんちゃん

3.5クズな男のオンパレード。クズさを表現するための演出がちょっと過剰で...

2023年2月8日
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鑑賞方法:VOD

クズな男のオンパレード。クズさを表現するための演出がちょっと過剰で鼻につくが・。本当のクズはクズの顔をうまく隠していたりする。
しかし・・、男より何十倍も大変なんだろうなぁ・・女性が一人で生きていく事は・・。
コロナは、男のクズ具合を炙りだしたかもね。

しかし、困った時に、困った助けてと、恥じる事なく、躊躇いもなく発言できて、発せられたSOS対しても、躊躇なく救いの手を差し伸べられる社会にしたいものです。

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J417

3.5見応えあり!

2023年2月8日
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鑑賞方法:VOD

尾野真千子さん主演にピッタリな社会派作品。
2時間24分を長く感じず、じっくり鑑賞できる。

てっきり高齢者ドライバーの事故を巡る流れかと思いきや、それはきっかけに過ぎず次々とエピソードを展開。

いわゆる底辺の生き方を見せているのでツラい。

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零式五二型

4.0カラマーゾフの兄弟

2023年2月4日
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鑑賞方法:VOD

個人評価:4.0
剥き出しの感情を書き殴った様な物語。
尾野真知子の演技が心に沁みる。
まるでカラマーゾフの兄弟のお話の様に、神なんてこの世にいないという様などん底の不幸。
息子役の男の子の演技がとてもよく、この物語の雰囲気を作っていると感じた。
石井裕也作品で1番好きな映画だった。

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カメ

1.0この監督の映画は映画レベルではない

2023年1月27日
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この監督の映画は2本観たが、映画レベルではない。テレビドラマレベルだ。とってつけたようなセリフ、奇妙、奇天烈なキャラクター。結局、女優を起用して人肌脱がせたら、それで客がつかめる、という程度の話題性でなんとかやっていけてるだけ。
オダギリジョーがちょい役でも、出たかったの!?
尾野真千子は、河瀨直美監督の作品と見比べてみたら…。
映画撮ってるよ的な、映画が一番質が悪い。まだ、完全に現実離れしたエンタメ映画のほうがはるかにまし。こういう、エセ映画を売り出すのは本当にやめて欲しい。
観て5分でわかる、チープな映画。

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passa76

4.5尾野真千子が圧巻でした

2023年1月11日
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泣ける

難しい

ずっと見たかった作品をようやく見れました。
やっぱり見るべき作品でした。

世の中は弱者にはとことん冷たく、
毎日不条理を押し付けられ
底辺を必死にもがきながら生きている人たち。
田中親子もさることながら、ケイちゃん、風俗店店長みんないい味だしてました。

中学生の純平を演じた和田庵くん、思春期の難しい不安定な状態を演じ切っていてお見事でした。

そして、この作品、田中良子役は
尾野真千子さん以外は考えられないと言えると思います。
居酒屋で自分の溜まりに溜まった胸の内をケイちゃんに打ち明ける長台詞の泣きの芝居は最高でした。

ケイちゃんこと、今注目株の片山友希さんも
あの薄幸出しまくりの容姿もそうですが、
とてもキュートな一面もあり、いいお芝居されてました。
永瀬正敏さんは当たり前なので何も言いませんが何だってできるんですから。あんな風俗店店長いますよね。

でも陰の立役者はなんといってもオダギリジョーだと思うんです。セリフも特になく、ほんの一瞬の出演シーンなのに、あれだけのキャラ付けとどういう人間だったかわかるってすごいです。

そして、同じ母親として思うのが
大好きな人がいなくなったとしても、
その血を受け継いでいる男の子がいるって
本当に嬉しいことだと思うんです。
読書好きで正義感が強く、母ちゃんと父ちゃんを理解しようと努力してる…そんな息子が誇らしいんですよね。彼がいるから自分も生きていけるんです。

そんな田中親子にエールを送りたくなりました。
純平は母ちゃんを守るきっといい男になるね。

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さくらん

3.5勝手ながら、、、の評価です

2022年12月27日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

石井監督のカメラワーク、尾野真千子、片山友希、永瀬正敏らの演技。とても良かったです。ただ、脚本が良くない。なんだか詰め込み過ぎでリアリティに欠けるところが多く、雑に見えてしまうのが、とても勿体ない。

ついでにいうと、作品名を象徴的に印象づけるラストシーン。あそこはなんとかロケにして欲しかった・・・

結局の所、時間との勝負で作った映画なりになってしまったという印象があります。

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にこにこどり