劇場公開日 2021年5月21日

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「映画とはこれほどの力を持っているのか」茜色に焼かれる Pegasusさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0映画とはこれほどの力を持っているのか

2021年7月2日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

本当に素晴らしいものと出会ったときは言葉として消化されない。
ストーリーが積め込みすぎだとか、ラストが勿体ないだとか色々あるんだけど、そんなことが本当にどうでもいいと思えるくらい圧倒的な映像表現。
シネスコスクリーン一杯に映し出される理不尽な現実と、ジェットコースターの如く浮き沈みする状況に感情を操られ、スクリーンから溢れ出す怒りと熱量が、"言葉として表せないもの"となって全身に、心臓の鼓動と共に、血液と共に、流れ出す。
コロナ禍の映画、と一口で分類されてしまいそうだが、この作品は芸術としての力を秘めている。演技とか撮影とか音楽とか色々あるんだけどいくら語っても野暮だ。
刺さる人は刺さるし、刺さらない人には刺さらない。
ただ鬱のなりかけみたいな状態の自分はこの映画に救われた。映画で救われるなんて本当にあったんだ。滅多に泣かないのに何故だか涙が溢れ出した。
「まあ頑張りましょう」なんて虚無な言葉が印象的だけれども、映画自体はとてつもない励ましのメッセージを孕んでる。明日からも頑張って生きてみよう。そんな勇気を与えてくれる。
映像ってこんなに凄まじい力を持ってるんだ。傑作。

Pegasus
kossyさんのコメント
2021年7月2日

いつもありがとうございます!
映画も素晴らしかったですけど、Pegasusさんのレビューにも熱量がこもっていて素晴らしいです。

kossy