「色々な感情がごちゃ混ぜになる映画。」茜色に焼かれる 光陽さんの映画レビュー(感想・評価)
色々な感情がごちゃ混ぜになる映画。
高齢者のブレーキとアクセルの踏み間違えによる家族の事故死。また、コロナ禍の煽りで営んでいたカフェの閉店。
冒頭から、最近のやるせないニュースが脚本に織り込まれ物語はスタートします。
この映画は終始、理不尽な出来事や悲しい出来事の連続で観ていてとても苦しくなります。しかし何故だろう、見終わった後はなぜかそれでも頑張ろうって勇気が湧いてくるのです。
純平君の飛び蹴りと、中村のフックパンチと、ケイの膝蹴りにスッキリ。
茜空に包まれたふたり乗りの自転車の親子の会話が胸を打ちました。
ラストの主人公の良子のブッ飛んだひとり芝居に館内は笑いに包まれましたが、僕は同時に涙を流していました。
※最初☆4.5で投稿したのですが、観賞後に余韻がいつまでたっても消えないので☆5に変更させていただきました。
今晩は
”ラストの主人公の良子のブッ飛んだひとり芝居に館内は笑いに包まれましたが、僕は同時に涙を流していました。”
昨晩、漸く観れた今作。前半は息苦しい場面が多かったですが、良子の何度も口にされる”マア、何とかなるでしょう‥”と言う激しい怒りを発散する言葉と、息子への無償の愛とラストの良子の一人芝居に、涙が出ました。
18:00過ぎスタートのがらっがらの劇場で鑑賞しましたが、あれだけ愛されていれば、理不尽な死を遂げた夫も、安らかに天に召されるのではないかな・・、と思う程の尾野真千子さんの鬼気迫る演技だと思いましたね。
厳しき状況下、邦画の良作が公開されている事に感謝です。
kossy さん、コメントどうもありがとうごさいます!
僕も賠償金を受け取らない良子や怒らない良子の心情がよくわからなかったのですが、ラスト頃には理解できた気がしています。
光陽さん
コメントを有難うございます。
数日経ちましたが、抱えています。
他の仕事を選べばいいのに、という考え方が一般的だろうし、選べるなら違う仕事を選ぶべきだと私自身も考えていますが、あの思いやりのかけらも無い言葉を浴びせられながら、今日も風俗の仕事を続けている女性達がいらっしゃると思うと、切ないですよね。
ケイちゃんの、心の奥底から問う苦悶の表情が忘れられません。
彼女達の声を代わりに問う為、スクリーンでその身を晒された尾野真千子さん、片山友希さんの熱い想いに圧倒されました。
光陽さん、コメントありがとうございます。
色んな問題がすべて社会的弱者をいじめている・・・全体的にはそんな印象でした。
賠償金を受け取らなかったことがずっと理解できなかったのに、終わってみると良子が理解できるようになりました。
真似することはできないけど、そんな生き方もアリかな・・・と。
あとひきますね~