劇場公開日 2021年5月21日

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「【それでも生きていく】」茜色に焼かれる ワンコさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5【それでも生きていく】

2021年5月23日
iPhoneアプリから投稿

人生なんて、負けそうになることばっかりだ。

前向きに生きていることがバカらしくなることだって多い。

でも、生きていく。

そう、まあ、頑張るのだ。

(以下ネタバレあり)

物語は、不条理な事故やコロナによるカフェの閉店、イジメ、インチキ、解雇、偏見など様々な障害を散りばめ、それに押しつぶされそうになりながら、生きようとする親子が描かれる。

ただ、確かに、コロナや交通事故など現実と重なる部分はあって、憤りを感じずにいられないが、もう少し踏み込んで考えてみたい気がする作品だと思ったりした。

ケイは、なぜ死んだのか。
本当のところは、分からない。
衝動なのか、絶望なのか、もしかしたら、希望を託したのか。
…分からない…けど、悲しい。
友人や、恋心を抱いていた人が亡くなったら、やっぱり悲しい。

プロローグの陽一の不慮の事故死と対比するように描かれるエピローグのケイの死だが、実は、メッセージとしては同じで、それでも、残されたものは、生きていくのだということではないのか。

純平が到底理解出来ない良子の芝居の意味。
抱える想いは、それぞれで異なっているのだ。
異なっていて当然だ。
叫びたいこと、訴えたいことは、それぞれ違っても、人は生きていくのだ。

今、コロナでもがき苦しんでいる人達にも、コロナが収まっても、きっともがき苦しむことであろう人達にも、そして、何かと闘い抗い続けるであろう全ての人達にも向けた、語りかけ、そして、問いかけるストーリーなのだと思う。

ワンコ
2021年5月27日

こんばんは😃🌃
まだ未見ですが、観たいと思っています。不条理さが描かれているのですね。
レビュー書けるか分かりませんが、どうぞよろしくお願いします✨

美紅