JUNK HEADのレビュー・感想・評価
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文句なしの最高点!
驚きの迫力ある映像とサウンドだった。ストップ・アニメーションであるが、スムーズかつダイナミックな動きに圧倒された。
それでいて、個々のキャラクターの味わい・個性がきっちり描かれ、かつトンマなところがとてもコミカルで楽しい。
奇妙でグロテスクな猛獣?と戦うシーンが出たかと思うと、お笑いキャラの人物?もたくさん出てきて和ませる。
ストーリー展開もどこに行くのかハラハラドキドキであったが、人間味のある心の触れ合いのシーンも出てくる。「天国」「神」のキーワードは根底にあるテーマのように思えた。
とても重要だなと思うのは、発する言葉が何語か分からない言語であること。英語でもフランス語でも中国語でもない不思議な異次元の世界観を生み出している。中には日本語的なフレーズが聞き取れたりして、クスッとくるところもある。これが逆に諸外国で上映されたときにそれぞれの国の人たちは母語との関係で私たち同様の印象を持つのかもしれない。
この「>?@#!\*」的な脚本をつくり声優としてセリフをキャラクターに吹き込むのも一人でやっているという。現実に存在しないからといって適当にやっているわけではなく、考えられた仕掛けがあるように思う。本当に驚きである。
実写の映画では表現できない世界観。それがアニメと一言で括れるものではないが、架空のイメージを創作し、それを形として実際に我々に見せてくれるその創造性に驚嘆した。CG、VFXではない現実に存在する「物、者」を動かすストップ・アニメーション。一つのエンターテイメント作品として完成させるまでには膨大な時間と労力があったと思う。
《映画作りは独学》《たった一人で始動》《制作期間7年》《本職は内装業》
総コマ数約14万、フィギュアはすべて手作りという狂気の愛と情熱で完成させた作品、ギレルモ・デル・トロから、同じ高みを目指す才能として激賞された。
などのキャッチコピーで紹介されているが、ストップ・アニメーションでこれを作り上げというのだから、堀貴秀氏は本当に凄いとしか言いようがない。
会場には一人参加の女性が多く見られた。年代的には30代以上であろうか。
大ヒットアニメ映画とは違って多数の人が押し掛ける映画ではないかもしれないが、劇場で多くの人に見てもらいたいアニメ映画である。
【ひろしまアニメーションシーズン2022】boidsound映画祭としての上映。
謎の生命体が蠢く弱肉強食な地下世界。調査隊の理不尽な主従関係は最後...
謎の生命体が蠢く弱肉強食な地下世界。調査隊の理不尽な主従関係は最後に解消されるのか。ダークでちょいグロで好みと正反対なのだけれど、それだけが知りたくて観ちまったよ、ポン太(←ガラクタ化した主人公に付けられた名前)。しかし結論から言えば、シナリオが完結せず途中終了だったため評価不能。人類存続をかけて地下調査に赴いたコンセプトを1ミリも回収できてない。全編コマ撮影のストップモーションアニメを独力で作りあげた労力は認めるが、映画作品として成り立ってない。時間のムダってこういうことだった~と久々に実感した。
製作関係者が少ないからこその世界観
サムネイルとストップモーションアニメに興味を持ち視聴しました。
ストップモーションとしての出来は序盤から終盤に掛けて作品を作る中での成長を感じます。序盤は見ずらいカメラワークや少し不自然なブレがありましたが、終盤の戦闘シーンは違和感のないヌルヌルした動きになっています。
7年の月日が掛かったと言うことですがエンドロールから確認できる制作中の様子で納得です。特に背景のパンクな作り込みはこだわりを感じ、キャラクターの造形もシンプルながらエグさを感じる佇まいがあります。
演出はややグロありですが、血の演出が特にリアリティがあり作品にのめり込むキーパーツになっています。
エンドロールでY NAKAJIMAがいて、驚きました。確かに彼、この作品に理解がありそうですよね。
鑑賞動機:大部分を1人で7割、ストップモーションアニメ2割、気持ち悪いキャラクター造形1割。
これは劇場で観たかったー。バージェス動物群とか(ゲームの)『バイオハザード』を連想する生物(?)たち。黒い三人組好き。
シリアス/コメディ、グロ/カワと相反する要素が違和感なく両立してるのは、この撮り方だからかな? ぜひとも続編を完成させてほしい。
エンドロールに度肝を抜かれた
事前知識なく見ました。
これは何語なのか、CGなのか、カットなのか、ハイブリットなのか、初めのうちは不思議に見ていました。
全体的なブラックユーモアは個人的には楽しめました。合わない人も多いと思いました。
そして最後のエンドロールで度肝を抜かれました。
次回作は絶対に映画館で見たいと思います。
地下から見出だされた新たな才能
昨年を代表するアニメ映画と言えば…?
『シン・エヴァ』? 『竜とそばかすの姫』? 『呪術廻戦』?
本作を挙げる人も少なくないだろう。
彗星の如く現れたクリエイターが、ほぼ一人で制作。監督、プロデュース、脚本、撮影、編集、美術、音楽、音響、絵コンテ、キャラデザイン、さらには声の出演までほとんどの作業を兼任。
映画製作は独学。7年の歳月を費やして。
創り上げられた世界観に、海外で称賛。あのギレルモ・デル・トロが絶賛。
日本でも公開されるや否や、大反響。
ずっと気になっていた作品。やっと鑑賞。
その感想は…
海外や多くの方々と全く同意見。この世界観に圧倒…いや、衝撃を受けた。
“荒廃した未来世界”は目新しい設定ではない。SF作品の定番中の定番。
が、本作で描かれた、ダークで不気味、ユーモアとシュール、低予算作品でありながら実は壮大な世界観は、何処かで見たようでもあり、本作だけの唯一無二の斬新さ。
映画史に残る名作ディストピアSFから多大な影響を受けた事が窺い知れる。
何と言ったらいいだろう。奇抜で奇妙、可愛らしくもあり、でもやっぱり不気味。個性的過ぎるキャラたちのオンパレード。
荒廃した未来世界を一人さ迷う“主人公”の姿に、何故か『ウォーリー』が被った。あの“3バカ兄弟”は何だか体型が黒いミニオンに見えて…。
デル・トロが絶賛したのはこの作品自体もだろうが、数々のクリーチャーだろう。
マジでデル・トロ作品に登場しても全く違和感ない、奇抜で不気味なクリーチャーたち。何体か『パンズ・ラビリンス』に出てたよね…?(笑) 小さい子供が見たらトラウマレベル。
発せられる言葉は何語か分からないこれも創造した言語。それがまた未知の世界観を創り出す。
一つ一つが徹底したディテール。
ディストピアSFを日本で実写映画で作ったら、大方散々酷評されるだろう。
が、アニメなら別。アニメならその表現レベルはハリウッドすら凌ぐ。
セルやCGではなく、ストップモーションなのがリアルさを醸し出す。
キャラも動きは勿論、無機質や顔が隠れ見えないのにも関わらず、不思議と感情が伝わってくる。
独特の世界観も素晴らしいが、演出の妙。
今後“堀貴秀”の名を見かけた時、無条件で心躍るだろう。
設定は…
環境破壊が進み、人間が住む事が出来なくなった地上。地下に移り住む為、労働力として人工生命体“マリガン”を造り出すが、自我に目覚めたマリガンによって地下は乗っ取られてしまう。
1600年後。身体を無機質体へ転換する遺伝子操作で永遠の命を手に入れたかのように思えるが、その代償として生殖能力を失う。さらには新種のウィルスによって、人類は絶滅の危機。
その回避として、地下で独自の進化を遂げたマリガンに人類存続の希望を見出だす…。
メインストーリーは…
その調査に志願した主人公。地下世界で遭遇するトラブル、マリガンらとの出会いを経て、人類存続の鍵を発見出来るか…?
開幕で一応舞台設定の説明はされるが、驚くほど簡潔。
緻密に創り上げられた世界観なだけあって、しっかり舞台設定を抑えておかないと置いてきぼり感を食らうかも。
その舞台設定も二重に積み重ねられ、少々複雑でもある。
当初主人公は、記憶が無いバラバラの状態でマリガンに拾われる。やがて記憶を取り戻し、見る側も主人公の目的(メインストーリー)が分かっていく。
主人公が遭遇するトラブルや出会い、迷宮のような地下冒険記。
話の展開自体は王道的だが、ちとワクワクハラハラドキドキの躍動感には欠けた。
設定や話だけを追ってたらちと退屈かも。
ここら辺、ちょっと個人採点マイナスにさせて頂いた。
明らかなウ○コやチ○ポコなどのお下品描写、非情な食物連鎖のグロさなど、はっきり好みは分かれる作風。
また本作は3部作の第1章。人類とマリガンの歴史が辿られていくというこれからの壮大な展開に期待を込めて、今回はこの採点に。
話の深み、面白味はこれから。
本作はあくまで、新鋭クリエイターが創り上げた世界への入り口。
それだけでも見る価値はある。
本作は本当の意味で、“見る”作品だ。
ビジュアル100点だが…
アマプラにて観賞。
ビジュアルは文句無しの100点だが、ストーリーが…
「ウォレスとグルミット」等アードマン製作のストップモーションシリーズには、そのビジュアルに釣り合ったしっかりしたストーリーが有る、だから世界中で評価される作品となるのでしょう。
外部の脚本家を入れても良い、今後この圧倒的なビジュアルに釣り合ったストーリーで作品が作られたなら、必ず世界に羽ばたけるでしょうね!
不思議な世界観に飲み込まれる。続編が待ち遠しい。
ほぼ独りで作り上げているというのが、本当に驚き。続編が超絶楽しみなのだけれど、3部作とのことなので自分が生きているうちに見られるのかがとても不安(笑)。独特の世界観の中に、ダークさとグロさに加え、エキサイティングでエロティックで胸キュンさえしてしまうストーリー展開。貧富の差や、社会に見られる胸糞なあれこれも、ウィットに富んだ風刺が効いていて、思わずクスリと笑える。「地獄の3鬼神」の登場には少々面食らったものの、戦闘シーンに入ってからは、激しく納得。彼らには惚れますね、確実に。
いい意味でイカれた映画
ストップモーションアニメで始まったけど、どこかで実写に戻るとかアニメになるとか、そういうギミックなんでしょ、って観はじめたけど最後まで貫いてた。
まずはそこがイカれてる。
ストーリー自体は小難しいひねりとかはまったくなくわかりやすい。
生きるとはなにか、平和とはなにか、神とはなにか、さまざまな問いが逡巡するような台詞回しもよかった。
この世界観だからこそ引き立つキャラクターの数々も魅力的。
七年間の集大成。情報量多過ぎて見疲れる。
内容は、人類が永遠の生命と引き換えに生殖能力を無くなした力を地下に取り戻しに行こうとするディストピアなスチームパンク作品。七年間一人で全ての表現をこなす忍耐強さと才能と狂気が素晴らしい。好きな言葉は『神様が喋らなくなった』からの『神様が復活した!』日本らしいカワイイが盛り込まれた愛嬌のある作品。それでいて、中心には生命とは?!生きるとは?!と言う柱が生きていて物語もしっかりしている。映像と言語的伏線もベタですが、盛り込まれて楽しい。何しろ才能と忍耐強さと狂気には驚嘆します!!自分的には予告編とエンドロールが一番面白かったです。
OMG
Oh my gosh this guy made this film almost all by himself
エンドロールが最大の驚きであった
素晴らしい世界観
センスオブヒューモア
ユーモアとはヒューマンだと思い出させてくれる
まともなヒューマン出てこないけどみんなヒューマニティ溢れるキャラクター
完璧なアンダーワールドズタボロなロードムービー
予備知識なしで拝見し冒頭から、わぁぁぁとなりずっとわぁぁの世界堪能した。
楳図かずおのキャラクターやモチーフも少し感じたけど、全く違う質感で。
素晴らしい作品。
その執念を体感しろ
1人でこれをやってのけるという偉業を体感するだけでも見る価値がある。
ニュースで見てから気になってた。
芸術家ってすげーわ。
内容はまあぼちぼちだ。世界観と、映像から伝わる途方もない苦労を想像するのが、この映画の楽しみ方である。
それにしてもエンドロールは圧巻の一言。
なんてったって、同じ名前がズラッと流れるからね。
なんで関西弁やねん
言語の枠から遊離しながらも表情から滲み出るキャラがたつ。班長を見上げて追従するタイミングを測っている無表情に笑う。勇者達が魅せるアクションシーン、ええ漢と化すアレックス。少女と従者ホクロのコンビ感。ここまで表現を研いだことが想像を絶する。
日本が誇るストップモーション界の星
未完なので映画としての評価は星4
三部作との第一部と大々的に書いていればなぁ
ただ、芸術として、エンターテイメントとして、素晴らしすぎる
作成秘話だけでももうエンターテイメント
日本人の変態で誠実で偏執なところが全面的に出ていますね
衝撃的だけど人を選ぶ
久しぶりに衝撃でした。
キモいから頭から離れません。このシーンがここに繋がるのか、細かい笑いを入れてくる、激しいアクションがあったり、ダラダラてたストップモーション映画では全くありません!
分からないシーンがあったりもしますがそこが逆に没入するきっかけにもなったり。
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