「人類の到達した、最高の芸術作品のひとつ」JUNK HEAD 加藤プリンさんの映画レビュー(感想・評価)
人類の到達した、最高の芸術作品のひとつ
タイトルの通りです。
イマジネーションから始まり、造形、造作、撮影、ライティング、映像、演出、物語(は未完にせよ)、
どれをとっても、気の遠くなるような、素晴らしいクオリティで、良い意味で、作家の狂気を感じます。
笑いあり、涙あり、ドラマあり、SFあり、シュールあり、ディストピアもののドライな残酷性もあり、
某BLAME! のように、いろいろなエピソードや場面を、投げっ放しジャーマンで次々と繋げてゆくスタイルなのかと思いましたが、
途中でUターンし、円環する物語へ帰結する素振りを見せたところで、未完のまま終了します。
とはいえ、一本の映画として、ちゃんと盛り上げたところで切れており、
こうなると、ただただ、何年先であろうと、完全版を期待するばかりです。
毎カット、全シーンすべて絵的に素晴らしく、いつまでも見ていたい、終わってほしくない、この世界から帰りたくないと思わせる
映画力に満ち溢れた作品です。とにかく素晴らしいです。
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